NTT DoCoMoの携帯電話の主力機種がモデルチェンジして208シリーズになりましたね。東海地区では、あの「しのらー」こと篠原ともえがいかにも普段の彼女らしくない大人っぽいイメージでCMをやってます。実は3回くらい見るまで誰だかわからなかった…というのはどうでもいい話ですけど。関東では田村正和が「どうです?」ってやってるそうですね。
今回のモデルチェンジは、競合他社から「音質が悪い」と叩かれまくったDoCoMoの逆襲…ということで、通話品質の改善が機能アップのメインのようです。でも、DoCoMoの通話品質が悪い理由の根本には利用者数が多いことがあるわけで、実際にどのくらい効果があるのかはわかりませんね。
iモードと同じパケット通信による9,600bpsの通信がサポートされたのもポイントの一つです。ご存じの方も多いと思いますが、パケット通信の場合はデータ量を単位にして課金されるわけで、回線が混雑している場合でも無駄に通信料を払う必要がありません。利用者にとっては経済的なシステムですね。
…とまあそんなことはともかく、今回の208シリーズ、通話の音質改善だけでは飽き足らなかったのか、着信音の音質まで劇的に改善しています。何とこいつら、♪♪♪3重和音で着信メロディを奏でます。しかも、音自体もこれまでの「いかにも発振音」な音とは一線を画しています。どうやらこの音、昔のパソコンなどにも搭載されていたFM音源らしい(後日注:実際にはFM音源になったのはその後の4重和音機からでした)ですね。テレビCMの最後にも着信音のサンプルが流れます。確かに音質は格段に向上していると思うんですが…そこまでやってどうするの?と言う気がしてしまうのは私だけでしょうか。
この「ハモる着信音」、私みたいに曲を作ったりアレンジしたりする人なら表現の幅が広がって面白くなりそうだな、と思うんですが、これまで「着メロ本」を買ってあの何とも訳の分からない暗号みたいなのを打ち込んでる人は、機能をフルに引き出そうとするとこれまでよりさらに大変になりそうですね。しかも、各機種ごとに着メロの仕様が異なっているようです。ということは、同じ曲を表現するのに複数の入力方法を併記しなくてはなりません。現状でさえ着メロ本には数種類の入力方法が並んでいるのに、これ以上1冊でカバーするのは不可能でしょう。果たして出版各社はどういう方法を採るんでしょうか。機種別に本を出すのか、曲ごとに出すのか。少なくとも、電話回線経由で着信メロディを受信して使うサービスの利用はこれから伸びてきそうですね。これなら入力を自分でしなくても大丈夫ですから。
個々の機種について見てみると、またもPanasonicが世界最小・最軽量を更新しているようです。68gしかなかったP207からさらに10g以上軽くするとは…。また、三菱電機はD208に赤外線インターフェースを装備しています。今のところD208相互のデータ交換しかできないそうですが、ノートパソコンとのデータ通信に使えるようにしてくれると面白いですね。
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