今日は、アクトシティ浜松の大ホールで開かれた、浜松フロイデ合唱団の主催するベートーヴェン「第九」演奏会に出かけました。といっても、客席で演奏を聴くために行ったわけではなく、演奏会の運営のお手伝いをするため。専任の事務局がいるわけではない浜松フロイデ合唱団では、演奏会当日は団員は全員ステージに登ってしまうため、当日の運営はボランティアの協力をお願いしています。先に「浜松の第九を聴きに行こう!」でもお話ししていますが、今年は残念ながら合唱団としては参加できなかったので、当日だけでもお手伝いしたいと思ったのです。
昨年までの5年間、合唱団の運営のお手伝いもしてきましたが、基本的にはステージに立つ出演者の側から演奏会を見てきました。お客様に聞いていただくための演奏ができるのかを考えるのは、とても緊張感がある大変なことですが、ステージの裏に回ると、もっと細かいいろいろな仕事があって、多くの人たちが走り回っているのがよくわかります。私自身も、これまでとは全然違う方向でいろいろと気を遣いました。
ずいぶん前から用意周到に準備を進めてきているはずなのですが、演奏会当日になると突発的にいろいろなことが起こり、臨機応変の対応が求められます。今年、裏方一同の顔を青ざめさせたのは、2,000部以上印刷されて当日お客様たちに配布する演奏会プログラムで、出演者のプロフィールの一部が何故か昨年のもののままになっていたこと。何回も校正をしているのですが、「てにをは」や語句の間違いには気を遣っても、この手のミスは意外に見つからないものです。
何故か私が持ち込んでいたレッツノートに、ホームページ用にいただいていたプロフィールの原文があったので、これをその場で編集して訂正文の原稿を作成。アクトシティの事務所で印刷していただき、それをプログラムに挟み込んで何とか対応することが出来ました。「今日は忙しくてパソコンどころじゃないよなぁ」と思いつつ、それでも持ち込んでいたのは今でも不思議です。虫の知らせというヤツでしょうか。
演奏は、モニター画面を見ながら事務室で聞くことになりました。黒岩英臣氏が振る今年の第九は、ほとばしるエネルギーを感じる、力強いものでした。あそこで一緒に歌いたかったな…とは思いましたが、演奏が終わった後で拍手が起こったときには、自分もとても嬉しかったですね。一緒に演奏会を成功させるために頑張れたんですから。
ただ、歌ったことのある身としては、ついつい歌い方の細かい部分が気になってしまいます。特に、自分のパートであるテノールは、音程がずれていないか、気合いが入るあまり地声が出てしまわないか…と、ハラハラしながら聴いていました。自分が歌っていた方が、気分としては楽かも知れませんね。
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