日本プロ野球のペナントレースは、残り試合が1ケタとなって最終局面に入っています。下田に引っ越してから、スカパー!の衛星電波を受信できず(別に下田が田舎だからではなく、未だにアンテナが付かないからなんですが)、なかなか生中継が見られないのですが、それでもやっぱり野球が気になる日々です。中日スポーツはちゃんと購読していますし。
パ・リーグでは、埼玉西武ライオンズがリーグ優勝を決めました。最近は優勝から遠ざかっていたライオンズですが、憎たらしいほど強かった時代のエースピッチャーだった渡辺久信監督が、選手たちに伸び伸びと勝負をさせて、チームを見事によみがえらせました。日本シリーズにも行かせてあげたいところですが、まだクライマックスシリーズ(CS)の過酷な闘いが残っています。リーグ優勝したチームが日本シリーズに行くのは、そう簡単ではありません。
また、オリックスバファローズが2位でのCS進出を決めています。こちらも、近年低迷を続けていたチームですよね。シーズン序盤にいきなり監督を引き継ぐことになってしまった大石大二郎監督が、下馬評では決して良くはなかったチームを何とかやりくりして、気が付けばこんな順位まで上がってきました。イチロー選手が抜けて以来、合併までしたのにどうもパッとしないチーム状況でしたが、今年は久々のチャンスです。もう一がんばりして、もっとプロ野球を盛り上げてほしいところです。
一方のセ・リーグは、ここに来て想像を絶する大変な激戦になっています。象徴的だったのが、土曜日・27日の試合終了時点の順位表。1位に阪神タイガースと読売ジャイアンツが、3位には広島東洋カープと中日ドラゴンズが、勝敗数も引き分け数も全く同数で並びました。リーグ優勝争いも、CS進出争いもヒートアップしています。まあ、この試合数ですから、結果が見えてくるのは意外に早いのでしょうけど。
振り返ってみると、現在首位を争う2チームは、一時は13ゲーム差まで離れていたんですよね。これだけの差が詰まってしまうのには、もちろんジャイアンツの猛追撃は必要だったはずですが、それだけではとても足りません。タイガースもここまで身を削ってファンサービスしなくても良いのになぁ…と思ったりもします。最近は、夏の高校野球の期間中にも大阪ドームでホームゲームが開催されたりして、タイガースの「死のロード」は死語になりつつあると思っていたんですが。
これでジャイアンツが逆転リーグ優勝となれば、長嶋茂雄監督時代の「メークドラマ」並の快挙ですね。もっとも、リーグ優勝が即日本シリーズ出場から日本一へとつながっていかないのが、現在のシステムの辛いところではありますが。個人的には、やっぱりクライマックスシリーズは好きになれません。去年ドラゴンズがこのシステムのおかげで美味しい思いをしたことを考えても、やっぱり嫌いです。100数十試合の長く苦しい闘いを勝ち抜いたチームこそ、日本一に臨むべきですよね。
アメリカ・メジャーリーグもレギュラーシーズンが終わります。今年も数多くの日本人選手が活躍しました。地区優勝に貢献した選手もいます。それでも、私が一番気にしていたのは、イチロー選手の日米通算3,086安打目がいつになるのか…でした。
「3,085」という数字は、張本勲氏が持っている日本プロ野球での最多通算安打記録です。イチロー選手がこれを超えたところで参考にしか過ぎないのでしょうけど、それでも「プロとして史上最も多くのヒットを放った日本の選手」になるわけで、これは大変なことです。
シアトルマリナーズは今季の全日程を終え、イチロー選手の通算安打数は3,083。ちょっとだけ足りませんでした。まあ、よっぽどのトラブルがない限り、早ければ来季の開幕戦にはあっさり3安打くらい積み上げてくれそうですけどね。間違いなく、これも彼にとっては単なる通過点です。
ところで、張本勲氏と言えば、毎週日曜日に某テレビ番組で「喝!」と叫んでいるのはこれまで通りなんですが、それ以外にも今シーズンになってメディアで見かける機会が増えたような気がします。先日は、書店で著書が平積みになっているのを見かけました。もちろん、これにはイチロー選手の記録が話題になった影響があると思います。こうして昔の記録に改めて日が当たるのも、記録を更新する人がいるからこそ。張本氏はイチロー選手に「あっぱれ!」と言うよりも、まずは感謝するべきですよね。
「毎週日曜更新」のWeekly SSKですが、今回は月曜日付。イチロー選手のシーズン終了時の成績を引用したくて、ちょっと待ちました。もっとも、更新するのはさらに遅くなってしまいましたけどね。
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