ハードディスクに代わりSSDを内蔵して、生まれ変わった私のレッツノート・CF-R4G。いろいろな効果を期待しての交換だったんですが、一番わかりやすいのは重量が軽くなったことですね。99gのハードディスクから80gのSSDに交換しましたから、19gの減量ということになります。もともと1,000g前後のCF-R4シリーズからすると2%しか変わっていないんですが、抱えてみれば体感できる差です。
もうひとつ、使っていてすぐに実感できるのが、動作音が静かなこと。というよりも、本体から全く音がしなくなるわけですから、これは劇的な変化です。本当に動作しているのかどうか不安になってきてしまうほどです。頭の中ではこうなることはわかっていても、実際に目の当たりにすると気持ち悪いほどの違和感があります。もちろん、慣れてくればこれは快感に変わるはずなんですけどね。
一方、パフォーマンスの向上については、体感だけではなく数字で比較したいところです。ハードディスクとの性能比較ということですから、今回はCrystalMarkでお馴染みのCrystal Dew Worldさんで公開されているCrystalDiskMarkを使ってみることにしました。
測定結果をご覧ください。↓
CrystalDiskMark 2.2 | |||
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Machine | CF-R4G-HDD | CF-R4G-SSD | 自作タワー |
Sequential Read | 24.531MB/s | 79.558MB/s (324%) | 80.660MB/s (329%) |
Sequential Write | 23.487MB/s | 31.479MB/s (134%) | 63.053MB/s (268%) |
Random Read 512KB | 14.459MB/s | 77.202MB/s (534%) | 33.608MB/s (232%) |
Random Write 512KB | 14.377MB/s | 21.965MB/s (153%) | 33.458MB/s (233%) |
Random Read 4KB | 0.291MB/s | 12.130MB/s (4168%) | 0.573MB/s (197%) |
Random Write 4KB | 0.614MB/s | 1.676MB/s (273%) | 2.249MB/s (366%) |
SSDの成績は、全ての項目でもともと内蔵していたハードディスクを上回っています。特に、データ読み出しの速度は圧倒的で、ランダムアクセスになるとシリアルATAでストライピングRAIDを組んでいる自作タワーさえも遙かに上回ります。さすがに書き込み速度では自作タワーを下回りますが、それでもこれだけ違えば速度差は十分実感できるはずです。
参考にCrystalMark 2004R3も走らせてみると、HDDの数値だけが4倍近くまで跳ね上がり、2万点台半ばだったMark値が3万を超えました。ひとクラス上の数値です。
なお、CF-R4の場合は接続インターフェースにパラレルATAを使わざるを得ないので、この部分がボトルネックになってしまいます。80MB/s前後というのは、インターフェース側の限界かも知れません。シリアルATA接続の製品では、100MB/s以上という実測レポートも公開されています。
ところが、実際に使っていても、高速になった印象はあまり受けませんでした。ランダムアクセスが速くなっているのなら、操作への反応がもっと良くなってもいいはずなんですが、むしろ逆。何かと「待たされる」機会が増えました。例えば、Windowsキーを押してからスタートメニューが表示されるまでに、0.5秒くらい待たされるようになってしまいました。こちらの操作に「山彦」が帰ってくるような感覚ですね。
そこで、以前「ハードディスクを休ませろ」で試した対策を加えてみました。CF-R2のときには、バッテリ動作時間の確保だけではなく、ハードディスクのパフォーマンスがあまりにも低かったこともあり、このあたりには結構こだわっていたんですが、CF-R4ではどちらにも余裕がありましたから、基本的に標準通りの設定のままで使っていたんですよね。
対策をひととおり適用してみたら、状況は多少改善しました。それでも、微妙なもたつき感は相変わらず残っています。チューニングのためにインストールしたいじくるつくーるの設定なども含めて、もう少し検討してみる必要がありそうです。
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