金曜日・26日に、東京地裁である判決が言い渡されました。2006年に槇原敬之がCHEMISTRYに提供した楽曲「約束の場所」の歌詞について、漫画家の松本零士氏がマスコミに対し「自分の作品の台詞からの盗作だ」と発言し、これに対して槇原側が「名誉毀損だ」として損害賠償を求めた裁判です。
判決は、盗作であったとは認められない…として、松本氏側に220万円の賠償を命じるものでした。原告・槇原側の勝訴と言って良いでしょう。私は、この問題が明らかになったときから、これを「盗作」だとするのには無理がある気がしていました。今回の判決は妥当なものだと思いましたね。
報道によると、松本氏の弁護士は既に控訴の手続きを取っているようです。東京には、知的財産権を専門に扱う知財高裁がありますから、おそらくここで扱われることになるのでしょう。デリケートで立証が難しい案件である盗作問題に、エキスパートたちからどんな判断が示されるのか、もうしばらく注目することになりそうです。
槇原敬之といえば、今年は10年ぶりにクリスマスライブを開いたんですよね。25日のステージはWOWOWで生中継されたので、様子は自宅で見ることができました。ほとんど全ての曲にクリスマスソングのフレーズが顔を出すなど、楽しいアレンジで聴かせてくれました。さすがの彼も後半は歌声が少々疲れ気味でしたが、2夜連続のスペシャルライブで思いっきり飛ばしたのでしょうし、これはまあご愛敬でしょう。
BSデジタルの中継では、ハイビジョン画質と高音質な音声(さすがにサラウンド音声ではありませんでしたが)で、しかも彼の姿がクローズアップで映し出されます。これなら、客席の最後列で遙か遠くにステージを見るよりも楽しめるかも知れません。もちろん、ライブ会場には「そこに一緒にいる」という代えがたい価値があるんですけどね。
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