先に予告していたとおり、このたび公開されたWindows 7 RC版を、自作デスクトップ機にもインストールしてみることにしました。レッツノート・CF-R4Gに入れたときにも触れていますが、Windows 7の最大の特徴の一つは変更されたユーザーインターフェースであり、これをすべて体験するには「今どきの」ビデオプロセッサのパフォーマンスが必要となります。実際に触れて確認しておきたいところです。
また、ネットワーク関連の機能についても、Vista以前と比べてかなり変更点があるようなので、是非確認しておきたいところです。このためには、複数台の端末にインストールすることが必要になります。
自作デスクトップの場合、ハードウェア構成が個々に異なるので、OSのインストールには気を遣います。ノートパソコンも含め既製品の場合は、こうした問題は少なくなりますが、一方で特殊なデバイスが内蔵されていたりする可能性があり、これが別の意味で難易度を上げてくれます。いずれにしても、なるべくシンプルな構成にしておいてから試すのが無難です。
そんなこともあり、まずはWindows Vista RC版のときにも使った紫緒PCにインストールしてみました。あのときにインストールしたハードディスクがそのままつながっていたので、必要な手間が少なかった…ということもあったんですけどね。
紫緒PCは、CF-R4Gと同様にWindows XP(SP3)で動かしているので、Windows 7 RC版はクリーンインストールで導入することになります。手順についてもCF-R4Gのときと同様。DVD-ROMから起動して、あとは画面の指示に従うだけです。Vista以降のOSでは、最初からGUIの画面で操作できるので、ずいぶん楽になりました。
30分も経たないうちにインストールは終了。無事Windows 7のデスクトップ画面が表示されました。CF-R4Gのときには、この後ドライバや各種ユーティリティのインストールに移ったわけですが、今回の場合はそんなに特殊な構成ではないので、デバイスマネージャにも「!」マークは皆無。DVDに入っていたドライバだけで対応できたようです。実際に、特に問題なく動いています。
半透明のタスクバーやウィンドウ枠は(タスクバーはやや広くなりましたが)Vistaと同じ。あの超ど派手なタスクスイッチ、フリップ3Dも健在です。
画面上の様々な要素を表示するために、従来よりも遙かに積極的にビデオプロセッサの3D機能を使ったAeroは、CPUへの負荷を減らした一方で、ビデオ周りへの負荷は増やしました。ノートパソコンの場合、これがシステム全体としての消費電力にどう影響を与えるのかが興味のあるところですが、デスクトップの場合には「CPUの能力を無駄遣いしなくなった」と好意的に解釈してほぼ間違いないと思います。
ただ、この場合に問題になるのは、負荷の増えた分が快適さにつながっているのかどうか。Vistaの場合には、演出こそ派手になったものの、快適さにつながっている気はしませんでした。フリップ3Dは時々あの派手なアクションを見てみたくて使うことはありましたが、普段は全く使っていません。ウィンドウ枠が半透明な利点もあまり感じません。
Windows 7では、このパワーをさらにいろいろと使っています。タスクバー上のアイコンにマウスカーソルを合わせると、そのグループに属するウィンドウのサムネイルが一覧表示され、サムネイル上にカーソルを移すとそのウィンドウだけが表示された状態になります。
ウィンドウのタイトルバーを掴んだ状態で上端まっで引っ張ると最大化、左右端まで引っ張るとデスクトップの半分を埋める大きさになります。また、左右にウィンドウを「振る」と他のウィンドウが最小化されます。いろいろなアクションが定義されていて、なかなか楽しいですね。ただ、これらが実際に「使える」機能なのかどうかは、もう少し使ってみないとわかりません。ひとまず様子を見ましょう。
Windows 7での改善点は見た目や操作法だけではありません。インストールはできたので、引き続きいろいろ試してみようと思っています。
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