娘が最近お気に入りのテレビ番組が「いないいないばあっ!」。NHK教育テレビで放送されている子ども向け番組です。0歳児~2歳児をターゲットに作られているのだそうで、もうすぐ2歳になる娘を惹きつけるのは、さすがに教育番組制作50年の歴史で、ツボの押さえ方を知っているからなのでしょうか。
月曜日から金曜日の朝8時15分から放送されている番組で、私はこの番組が始まるのを確認して出勤するのが最近のパターンになっています。本当はもう少し早く出かけたいんですが(始まってからだと娘がテレビに釘付けになってしまいますし)、ついつい足止めされてしまいます。その理由は、実はこの直前に放送されている番組にあります。
NHK教育テレビで、月曜日から金曜日までの朝8時10分から、「ピタゴラスイッチ ミニ」という5分間のミニ番組が放送されています。その名の通り、「ピタゴラスイッチ」という番組の短縮版です。4?6歳児を対象にした「考え方を育てる番組」なのだそうですが、大人の私たちが見ても、目から鱗が落ちるような瞬間のある、なかなか楽しい番組です。
中でも、ついつい目を釘付けにされてしまうのが、ビー玉などが転がりながら、身近ないろいろなもので作られた仕掛けを動かしていき、最後にはピタゴラスイッチのタイトルロゴが大写しにされるようになっている「ピタゴラそうち」。基本的には外からのエネルギーは与えられることなく、重力や磁力などを使って動きが連鎖していきます。
最後までうまくつながっていくはずだ…と思いつつ、本当に最後までちゃんと動くのか、ついつい固唾を飲んで見守ることになります。リコーダー合奏によるほのぼのとした音楽もいい味を出しています。それにしても、ただひたすら「落ちていく」だけのものなのに、どうしてこんなにおもしろいんでしょうか。とても不思議です。
そんな「ピタゴラそうち」中毒(笑)の方々のために、「ピタゴラ装置DVDブック」なるものが発売されています。先日、雑貨屋で見かけて発売されているのを初めて知ったんですが、第1弾の「DVDブック1」が出たのは2006年。翌07年には「DVDブック2」も出ています。
そのときにはつい手にとってはみたものの、1冊3,000円弱の価格を見て、何とか購入は踏みとどまりました。DVDの収録時間は20分ほどしかなく、解説本がついているとしてもちょっと割高感があった…ということもありますが、それよりもこれを買ってしまうとつい何度でもリピート再生してしまい、時間を浪費してしまうのではないか?と怖いです。
ただ落ちていく…といえば、思い出すのが「スペースワープ」。鉄球が2本のナイロンチューブで作られたコースを転がって落ちていくのを見て楽しむものです。ただゆっくり降りていくだけではなく、ときには急降下した後で宙返りをしてみたりして、まるでジェットコースターです。一番下まで降りてきた鉄球は、電動のエレベーターで再び一番上に戻り、また落ちて…を延々と繰り返します。
これが発売された頃、おもちゃ屋の店先にこれが展示されているのを見つけて、すっかり虜になりました。何十分でも、流れて落ち続ける玉を、飽きもせずじーっと見続けていたのを覚えています。
このスペースワープが楽しいところは、落ちるのを見ることだけではありません。商品はキットで提供されていて、説明書通りに組んでいっても、まともにコースを走らせるのが意外に難しいんです。無事走らせるまでの過程こそが、このホビーの最初の醍醐味です。
そして、一度完成させた後にも、まだ無限の楽しみが残っています。組み立ての自由度が非常に高いので、オリジナルのコースを作ることができるんですよね。これが、子供たちだけでなく…いや、子供たち以上に大人たちを魅了してしまったんです。「スペースワープ」をキーワードにしてググってみると、数々のオリジナルコースが公開されていて、いかにスペースワープが愛されていたかがわかります。我が家にも昔1セットあって、オリジナルコース作りに熱中したのをよく覚えています。
最初は1983年に発売され、数年で生産を終了してしまったスペースワープですが、ファンの皆さんからの熱烈な要望もあって、2005年に復活。また入手できるようになりました。またやってみたくて仕方ないんですが、購入費用、設置および作業のスペース、そして何より制作のための時間的余裕…壁が多すぎてなかなか実行に移せません。
2007年には、ちょっと趣向を変えた「SPACEWARP desktop」というのが発売されています。クリアパーツを説明書通りにはめ込んでいくだけでコースが完成し、名前の通り机の上程度の小さなスペースで転がる玉を楽しめます。さらに、「夜光球」というのも付属していて、部屋を暗くして動かすと、全然違った雰囲気で楽しめるのだそうです。
一度は、これでもいいかな?と思ったんですが、これではオリジナルのコースを製作することはできませんから、ちょっと物足りないかも知れません。でも、「ナイトモード」も大人の雰囲気でインテリアとしては非常に魅力的ですし…やっぱり欲しい、かも。
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