今日は「富士山の日」なのだそうです。静岡県では、昨年12月に「静岡県富士山の日条例」を定め、2月23日を富士山の日としました。「世界に誇るべき国民の財産であり、豊かな恵みをもたらしている富士山について理解と関心を深め、…後世に引き継ぐことを期する日(条例より抜粋)」なのだそうです。富士山の世界遺産への登録を目論んでいる静岡県が、県民の間に気運を盛り上げよう!という意図も見えてきます。
2月23日を富士山の日とする動きはこれが初めてというわけではなく、既に山梨県河口湖町(現在の富士河口湖町)が2001年に制定しているのだそうです。これよりも前の1996年に、山の展望と地図のフォーラム(当時は@nifty(NIFTY-Serve)のフォーラムでした)が制定している…というのが、公式なルーツのようです。
いずれにしても、日付を「ふ(2)・じ(2)・さん(3)」と語呂合わせした制定理由は容易に理解できますが、当日に肝心の富士山の上では式典やイベントを打てないこんな真冬に制定するのは、特に静岡県あたりにとってはあまりプラスではないような気がします。当日に登頂しよう…という方々もいらっしゃるらしいのですが、冬の富士山はあまりにも過酷な環境です。くれぐれも無理はしないようにして欲しいものです。
一方で、富士山が冠雪し、空気もよく澄んでいるこの時期は、遠くから見た富士山が最も美しく映える時期…ということも言えます。同じ名前の記念日がいくつも乱立するのも好ましくないと思いますし、これはこれで良いのではないでしょうか。
…まあ、私にとってはどちらでもいい話ですが。職場が休みになるわけでもありませんしね。
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