今日は、午後から家族3人で浜松科学館に出掛けました。といっても、残念ながら今回はプラネタリウムの映像を見に出掛けたわけではありません。今回の目的は、歌を歌いに行くこと。科学館内にあるホールで開催された、「一日合唱体験レッスン」に参加しました。
このイベントは、毎年年末にベートーヴェン「第九」演奏会を行っている浜松フロイデ合唱団が、「音楽普及活動」として行っているもので、今年で6年目になります。私がこの合唱団で現役の団員として歌っている頃に始まった企画で、どうしても敷居を高く感じてしまいがちな合唱を、より多くの方々に身近に感じていただくのが狙いです。この体験レッスンがきっかけになって入団していただける団員さんがいれば嬉しいですね。
私たちの場合は、もともと合唱に親しんでいたので、今さら「体験レッスン」でもないわけですが、気軽に、気兼ねなく大声で歌える場としてこれは魅力的です。また、現役団員、元団員の皆さんも多く参加されるイベントで、久しぶりに会える顔も多いはずです。浜松に戻ってきた挨拶も兼ねての参加…という意味合いも結構強かったですね。
受付や会場整理をしているのは、昔から知った顔ばかり。気分はプチ同窓会…というところなんですが、到着が遅れて開始時間ギリギリになってしまったので、とりあえず会場に入ります。
会場に入ってみると、中は人でいっぱい。今年は、約160人の方が参加されたのだそうです。中学生の子たちが20人ほど団体で来ていましたが、これを除いてもおそらく今までで最も人数が多かったのではないでしょうか。2,000人以上入るアクトシティ浜松の大ホールが満席になる第九の演奏会もそうですが、毎年続けてきた活動が地域に浸透しつつあるのかな?と思います。
先週のコンサートに続き、今日も娘は膝の上です。会場で走り回ったり、大声を上げたりして迷惑をかけてしまわないか心配していました。最初は準備体操で、彼女は気ままに歩き回ったり、床に寝転んだりしていました。その後は、発声練習の後でパート別に歌ってみて、全体で合わせて…の繰り返しになっていくわけですが、さすがに説明を聞いているだけでは少々退屈だったようです。しかし、ちょうどお昼寝タイムと重なって、しばらくの間は持参したベビーカーの中で寝ていました。
全体で歌っているときには、にこにこしながら、それでも静かに歌を聴いていました。どうやら、本当に音楽は大好きな娘に育ってくれているようです。いつかは一緒に歌ったり、演奏したり…というのに憧れるんですが、こればかりは娘自身が何をやりたいと思うか次第ですから、まだ何とも言えません。
振り返ってみると、もう3年ほど合唱からは離れていることになります。声の出し方は一応わかっているつもりなんですが、いざやってみると身体が全然ついてきてくれません。呼吸法からして、全然成っていません。ついつい喉で無理をしてしまいます。息継ぎの回数も、昔と比べるとずいぶん増えています。普通に4小節を歌いきれないんですから、かなり重症かも知れません。
体が思うとおりに動いていないことも、その結果声が全然出ていないことも、聴いていてちゃんとわかってしまうからこそ辛いところです。何とももどかしい時間を過ごしました。それでも、思いっきり声を出すことはやっぱり気持ちいいですね。家で同じ歌い方をしたら、間違いなく近所迷惑です(苦笑)。
終わってみると、腹筋も背筋も、太もももふくらはぎもすっかり筋肉痛に。もっとも、これらの部位に痛みが来ていること自体は、身体が「本気の歌い方」をまだ忘れてはいないことの証拠ですから、これはむしろ喜ぶべきことです。十分練習さえできれば、また元に戻せそうな感覚はつかむことができました。リハビリの取りかかりくらいにはなったかも知れません。
休憩時間やレッスン終了後に、団員の皆さんと話に花が咲きました。皆さんから必ず訊かれたのが、「今年の第九は歌うの?」という質問。歌いたい気持ちは山々なんですが、問題なのは職場が遠いこと。普通に定時で退社して、一目散に浜松まで戻ってきても、練習の開始時間にはとても間に合いそうにありません。
しっかりと練習に参加しなくては歌えないこともわかっています。となると、職場の方は毎週1時間くらい休みをもらって練習に参加…という環境が作れるかどうかの問題になるわけですが、新しい職場でまだそのあたりの空気がちょっとつかめていないんですよね。どうなることやら…ちょっと考えてみましょう。
練習の終了後には、団員の皆さんの打ち上げにちょっと顔を出してきました。合唱に限らず、こうした人とのつながりが続いていくのはとても嬉しいことですね。また一緒に歌えるのがいつになるのかはわかりませんが、それはいつか必ず実現させるつもりです。
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