SSK Worldでは、コーヒーへのこだわりをときどき記事にしています。こだわるあまり、我が家にはサイフォンやエスプレッソマシンなどのマニアックなコーヒーアイテムが勢揃い。ダイニングの一角を占拠しています。コーヒー豆も、常時数種類が、粉にひく前の豆の状態で冷蔵庫にスタンバイしています。
4月に下田から浜松に引っ越してくるときに、もちろんこれらも丸ごと一緒に引っ越してきました。ところが、この「おうちカフェ」の中核をなす最重要アイテムであるエスプレッソマシンにトラブルが発生してしまい、当面は部分営業…という状態になってしまったんです。
エスプレッソマシンは、非常に細かくひいてフィルターの中で軽く押し固めたコーヒー豆の中に、ポンプで9気圧の圧力をかけて、数十秒程度の間に一気に90度Cのお湯を通します。いつも通りにコーヒー豆を詰めて、マシンにセットして抽出のスイッチを入れてみたんですが、ポンプの動作音はするのに、全くコーヒーが落ちてきません。カプチーノなどを作るためのミルクを泡立てるスチームはちゃんと出てくるんですが…これではホットミルクしか飲めません。それとも、ドリップコーヒーにミルクを合わせてカフェ・オレにするか。
メーカーのサポートに電話して、試しに機械の中にクエン酸を溶かした水を通して掃除をしてみたんですが、どうも芳しくありません。熱湯をコーヒー豆に落とすためのノズル(細かい穴がたくさん空いています)が詰まってしまったようです。
このノズルを外して清掃しようと思ったんですが、ネジがすっかり固まってしまい、外れなくなっていました。考えてみると、購入してからこうしたメンテナンスはほとんどしていませんでした。ネジに水垢などがこびりついてしまったようです。
「クエン酸水洗浄」で水垢は溶かせるはずなんですが、何度か繰り返してもネジはびくともしません。ネジを回すために使った100円玉が、微妙に曲がってしまいました。こうなってしまっては、私のレベルではもうお手上げです。レッツノートのように完全分解してしまうわけにも行きませんしね。
エスプレッソマシンを修理に出すしか無くなってしまったんですが、我が家の機械はオールインワンタイプで、1台でエスプレッソもペーパーフィルターのドリップコーヒーもこなします。修理に出してしまうと、ペーパーフィルターも使えなくなってしまいます。それでもサイフォンを使えば飲めないことはないんですが、結構手間のかかるサイフォンで毎朝淹れるとなると、これもなかなか大変です。
3年間かなりこき使ってきて老朽化が進んできていること、修理に出せばそれなりに費用がかかること…いろいろと考慮した結果、今回は新しくエスプレッソメーカーを購入することにしました。
なるべく安価に、それでも基本的な能力はきっちりしたものを…という観点で、今回選んだのはデロンギの「カフェ・トレビソ」BAR14Nです。デロンギは、エスプレッソ・コーヒーの故郷・イタリアの家電メーカーですね。「トレビソ(Treviso)」は、デロンギの本社があるイタリア北部の町の名前だそうです。
デロンギと言えば、空気が汚れない暖房機器であるオイルヒーターなどでも有名で、独特のデザイン性の高い製品が人気ですよね。御殿場プレミアムアウトレットにも出店しています。
ちなみに、イタリアでは「Caffè」(英語の"coffee"と同じ)といえば普通はエスプレッソのことを指します。カフェ・ラッテ(Caffè Latte ; 「コーヒー牛乳」のこと)は、エスプレッソにミルクを加えたものですよね。Espressoは、英語のExpressと同義で「高速に抽出するコーヒー」の意味…といわれていますが、他にも複数の説があります。エスプレッソコーヒーの他にも、エスプレッソマシンのことを指す場合もあるようですね。
BAR14Nはかなりコンパクトな機械なんですが、それでもさすがに現在のマシンと並べてしまうと幅60cmのカラーボックスの天板が埋め尽くされてしまいます。それまで一緒に並べてあったコーヒーミルを、隣のFAX台に移しました。
構造自体は、これまで使っていたものとほぼ同じ。シンプルな、エスプレッソが2杯まで同時に淹れられるエスプレッソマシンです。ただ、ずいぶん違ったのが取扱説明書。エスプレッソをどう淹れるのか、カプチーノのミルクはどう泡立てるのか…など、より細かく記述されています。ボタン一つで終了!の、ファミレスなどにあるような全自動カプチーノメーカーとは違い、構造がシンプルなだけに操作する人の技能が大事になってくるんですね。MADE IN CHINAの日本向け製品なんですが、エスプレッソの本場・イタリア製品のこだわりと自負が伝わってきます。
もっとも、私もエスプレッソメーカー操作歴3年ですから、一応基本はマスターしているつもりです。そこで、早速カプチーノを作ってみました。取扱説明書に従って、最初にミルクを泡立てて、次にマグカップにエスプレッソを注ぎ、最後に上にミルクを盛りつければできあがり!です。
ところが、妻の紫緒と二人で飲んでみたところ…どうもコーヒーが薄いんです。紫緒からは、「これって…牛乳?」と言われてしまいました。機械が新しくなったことで、操作の「勘所」がちょっと変わってしまったこともありますが、それよりも3ヶ月くらい機械が使えなかったせいで勘が鈍っていたことが大きかったような気がします。
機材は揃ったものの、すぐに「おうちカフェ」完全営業再開…とはなりそうにありません。当分は、なるべく回数をこなしてコツをつかみたいと思っています。
ところで、ドリップコーヒーを作る方は、これまで使っていた機械がちゃんと使えるので、これをそのまま使っています。しかし、大柄なオールインワン製品はどうも場所を取ってしまいます。こちらの方も、新しいよりコンパクトなものへの更新を画策しています。せっかく入れ替えるのなら、何かちょっと付加価値があるものが欲しいと思っているところです。
ただ、この夏のボーナスでちょっと大きな買い物をしてしまったので、コーヒーへの投資はあまり大きくできません。当面はこのまま乗り切る…ということになってしまうかも知れません。その「大きな買い物」については、今週中には我が家に届く予定になっていますので、また改めてお披露目することにしましょう。
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