もう1週間前のことになってしまったんですが、8月18日の日本プロ野球の試合のお話。中日ドラゴンズの山井大介投手が、この日ナゴヤドームで行われた読売ジャイアンツ戦に先発して、8回が終了するまで被安打ゼロ、失点もゼロ。あと3人を抑えればノーヒットノーラン…というところまで行ったんですが、9回先頭の坂本勇人選手にホームランを浴びて、ノーヒットノーランどころか完封まで吹っ飛んでしまいました。まあ、最後は鉄壁のクローザー・岩瀬仁紀投手がきっちり抑えて、ドラゴンズは3-1で勝利したわけなんですが。
山井投手といえば、ドラゴンズが日本一を決めた3年前の日本シリーズ第5戦で、8回までの24人を完璧に抑え、あと3人で日本シリーズ史上初の完全試合!というところで交代したあの人です。当時はいろいろと物議を醸しましたが、結果的にドラゴンズは53年ぶりの日本一を達成したわけですから、少なくとも采配ミスではなかった…ということにはなるのでしょう。
山井投手自身も、9回のマウンドでやっぱりあのときのことが頭をよぎったそうですが、3年前に続きまたしても快挙を逃してしまいました。「やっぱり八回までしか投げられなかった。やられたという感じはするけど、僕らしくていいと思う」(8月19日中日新聞朝刊)という彼のコメントには、ちょっと自虐的なにおいも感じますが、確かにこういう巡り合わせの人はいるものです。
彼には、そんなことを言ってあきらめたりしないで、また誰もがうなるような快投を見せて欲しいものです。世の中には「三度目の正直」という言葉もありますし、きっとまたチャンスはあります。…「二度あることは三度ある」とも言いますが。
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