火曜日・23日は勤労感謝の日で仕事は休み。この日は、以前から楽しみにしていたイベントに出かけました。静岡三菱自動車販売の主催で行われた、「静岡三菱ミステリーラリー」です。浜松で我が家の愛車・デリカD:5がお世話になっている静岡三菱のディーラーから案内の手紙が届き、面白そうなので参加を申し込みました。
この日は、ある場所で静岡三菱が楽しいイベントを開催するんですが、その場所がどこなのかは秘密。当日の朝に指定された集合場所に行くと、会場にたどり着くためのヒントが記された地図が渡されます。愛車の三菱車に乗った参加者たちは、地図を頼りにして、途中に与えられた指令をクリアしながら目的地に向かいます。旅行代理店などでときどき企画されている、行き先が明らかにされていないパック旅行の「ミステリーツアー」とちょっと似ていますが、自らハンドルを握り、あるいは助手席でナビゲートして目的地を探しながらドライブするのは、また違った楽しみがあります。
デリカD:5に乗る前は、ずいぶん長い間日産車のオーナーだったんですが、日産からはこんな面白いイベントの案内はいただいたことがありません。「やるな、三菱」と思ったわけなんですが、これは長年ラリーへの参戦を続けてきた三菱自動車ならではの発想かも知れませんね。
当日の朝は、静岡三菱浜松店に集合。広大な駐車場が、参加者たちの車で埋め尽くされていました。私が思っていたよりもずいぶん大がかりなイベントだったようで、びっくりしました。店内の受付で内容の説明を受け、出発前に家族3人でデリカD:5の前で記念撮影をして、いざ出発!です。
ラリーは前半の「連想ステージ」と後半の「迷走ステージ」があります。連想ステージでは、道路地図上に記載されたポイントに向かい、そこにある店の看板などに書かれた言葉を集めます。最後に、集めてきた言葉からキーワードを連想して答えると、記念品がもらえる…という仕掛けになっています。
順調に言葉が集まった(でもキーワードは何だろう?状態だったんですが)後は、迷走ステージに突入。ここでは、交差点の略地図と、各ポイントまでの距離が書かれた「コマ地図」を見ながら、目的地に進みます。車のラリーというよりも、子どもの頃に野外活動などでときどき行われた「ウォークラリー」でお馴染みのスタイルです。ポイントとおぼしき場所を通過するときに、距離を測るために車のトリップメーターをリセットして、次のポイントに向かいます。
走っているうちに、道路で見かける三菱車がだんだん増えてきました。終盤になると、軽からRVまで、5、6台のバリエーション豊富な三菱車が連なって走っている状況になりました。こうなってくると、ルートを探す迷走ステージの楽しみはちょっと薄くなってきますが、同じイベントに参加している仲間たちと走っている楽しみがあります。
地図に案内されてたどり着いた目的地は御前崎マリンパーク。御前崎港の隣にある公園で、海水浴場やキャンプ場が整備されています。到着して一番びっくりしたのが、駐車場に止められている車たち。200台くらいは停められるスペースのほとんどが、三菱車で埋め尽くされています。市場でのシェアを考えたら、絶対あり得ない光景です(笑)。
会場ではランチが振る舞われているほか、様々なイベントが開催されていました。私たちは「○×クイズ」に参加しました。クイズに勝ち残っていくと賞品がもらえる…ということで、気合いが入ります。
出題されたクイズは、地元・御前崎に関する問題と、電気自動車のi-MiEVに関する問題。i-MiEVについては、ここで記事を書くときにかなり勉強しましたから自信がありましたが、御前崎については全然自信がありませんでした。それでも、マニアックなクイズを勝ち抜き、最後の10人くらいに家族3人で残り、賞品のお菓子が大量に詰められた袋を3袋もいただいてしまいました。当分の間、お茶請けや酒の肴には困らなさそうです(笑)。
三菱自動車の販売している全ての車種に乗れる試乗コーナーもありました。…となれば、やっぱりi-MiEVに乗らないわけにはいきません。これで私たちもついに電気自動車デビューです。キーを「ON」の位置にすると、走行できるように電気回路がつながるだけで、音などは全くしません。メーターパネル上の「READY」ランプが点灯して、そのことを知らせてくれるだけです。キーを回すと派手にエンジン音が高鳴る感覚に慣れているので、「本当に大丈夫なのか?」と、思いっきり不安になります。
アクセルを踏むと、車は静かに走り始めました。内燃機関の自動車のようにエンジンの吹き上がる音がするわけではありませんが、出足は実に力強いものがあります。頭ではこうなることは理解しているものの、実際に体験してみると、実に不思議な感覚です。遊園地のおもちゃのカートがそのまま乗用車になってしまったようです。
そして、静かさは一般道に出て巡航速度に達するまで続きます。後席に座った紫緒と娘も、静かで快適なドライブが楽しめたようです。マリンパークの周辺をちょっと走っただけですが、電気自動車の能力は十分に感じることができました。潤沢な資金と充電施設を整備できる持ち家さえあれば、すぐに「買いますっ!」と手を挙げてしまいそうです。
私たちが車を降りた後に、別のi-MiEVが帰ってきました。バックして駐車場に収まろうとしたんですが、私たちのところまで大きなブザー音が聞こえてきます。まるでトラックやバスがバックしてくるときのようです。あまりに静かすぎて、接近してきても周囲の人たちが気付きにくいので、こうして音をわざわざ出して知らせているようですね。静かなのも良いことばかりではないようです。
ちなみに、i-MiEVの写真はα55を使って紫緒に撮ってもらったんですが、車の姿が画面の右に寄っているのがわかります。どうも、彼女の感覚よりはシャッターが切れるのがずいぶん早いようです。この感覚に慣れれば、かなり高いレベルで思い通りの瞬間を切り取ることができそうですね。
余談ですが、先日JR天竜川駅の駐車場にi-MiEVが停車しているのを見かけました。一見、普通のワインレッドのiだったんですが、サイドのステッカーに「MiEV」と書かれているだけでなく、後ろから排気管が出ていないこと、右側後席ドア後ろのエンジン吸気口がなく充電端子用の蓋になっていることなど、外見で見分けるポイントはいくつかあります。確かに普及は進んでいるんですね。
せっかく御前崎まで来たので、帰りは御前崎灯台に寄りました。「先っぽ」好きの私としては重要ポイントです。伊豆半島の先っぽ・石廊崎にも行きましたが、実は静岡県の最南端になるのは僅差で御前崎の方なんですよね。灯台のてっぺんでは、娘が上機嫌でした。高いところは大好きなようです。
α55には、逆光などの光条件が厳しい場面で、露出を変えて連続撮影した3枚の画像を合成して、白飛びや黒沈みのない画像を残す「オートHDR」という機能があります。灯台の写真にもこの機能を使ってみました。確かに雲は白飛びせずにちゃんと撮れているんですが、この場面に関しては、何だか分厚い雲を撮ったような違和感があります。使う場面を選んだり、設定を調整してみたり、あるいはオートHDRを使わない画像も撮っておくなどの対処が必要そうです。
もう一つ、α55の面白い機能に「スイングパノラマ」というのがあります。シャッターを押してカメラをパンするだけで、高速連続撮影を行い、画像をつなげてパノラマ写真を作ってしまう機能です。こちらも灯台の上で試してみました。
未加工のデータ(JPEG形式、12416 * 1856 pixels、5.84MB)
思わず笑ってしまうくらい綺麗に画像がつながっています。ただ、周辺の歪んだ部分はあまり使わずに画像を修正しながらつないでいくので、御前崎で普通に写真を撮ったときに得られる「水平線の丸さ」は全く感じられない、真っ直ぐな水平線になってしまいます。写し込まれる範囲は超広角レンズと同じかも知れませんが、似て非なるものと思っておいた方がよいでしょう。これも、オートHDRと同じように、「ほしい画」次第での使い分けになりそうです。もっとも、超広角レンズの方は高価でなかなか買えませんけどね。
ここ数年は公開が遅れがちなWeekly SSKですが、今回は珍しくフライング公開となっています。今週末は、久しぶりにちょっと遠出するので、出発前に公開しておこう!ということにしました。週末旅行の報告は、またさせていただこうかな?と思っています。それでは、行ってきま~す。
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