ちょっと遅くなってしまいましたが、フライング更新までして出かけた週末旅行の報告をしましょう。11月27日、あの記事を公開した直後、まだ真っ暗な午前5時前に、私たち家族3人はまるで夜逃げのように(笑)浜松の我が家を出発。愛車・デリカD:5を駆って、東名高速をひたすら東に向かって走りました。
今回の目的地は、昨年夏以来となる東京…いや、厳密にはあそこは東京ではないのだったか(笑)。こう書けばお察しの方も多いかも知れませんが、東京ディズニーランドに行くのが今回のメインイベントでした。私と妻の紫緒にとっては、5年前に合唱団の皆さんと出かけて以来。そして、娘にとってはこれがディズニーランド・デビューです。
でも、せっかく東京まで行くのに、シンプルに往復するだけではもったいありませんよね?…少なくとも、私はそう思います。昨年夏の「お台場の前に八景島」のように、今回も結構欲張って動き回った2泊3日でした。
初日は、渋谷に向かいました。渋谷は、私たちにとってもいろいろと楽しめる場所が揃っているところですが、今回は娘に是非とも楽しんでもらいたくてやって来ました。渋谷区役所前の地下駐車場に車を止めて地上に上がると、今回最初の目的地はすぐそこです。
私たちの向かった先はNHKスタジオパーク。日本の公共放送を担っている日本放送協会ことNHKが、スタジオでの番組制作状況を見せてくれたり、放送技術を紹介したりしている施設です。「スタジオパークからこんにちは」などの番組は、もちろんここから公開放送されています。残念ながら、私たちが行った27日の午前中はスタジオで収録中の番組は一つもなく、「土曜スタジオパーク」の放送も、サッカーの中継が入っていたためお休みでした。まずは、展示を見て回ることになりました。
地デジ・ハイビジョンの紹介コーナーにかなりスペースが割かれていましたが、既に完全デジタル化を済ませている我が家にとっては何を今さら…な感じでしたね。私が面白かったのはアフレコの体験コーナー。画面に表示される字幕と口の動きに合わせて、台詞を感情を込めて吹き込むんですが、なかなかタイミングがつかめません。最初の台詞のタイミングには完全に乗り遅れて、言葉を入れられませんでした。後から結果を見せてもらえるんですが、自分たちの声が入っているのが何だか恥ずかしかったですね。
そして、娘が釘付けになっていたのは「おかあさんといっしょ」のコーナー。言わずと知れた、国民的子ども向け番組です。娘も、毎朝、毎晩、楽しく見ています。一時期は、同じく子ども向け番組の定番となっている「いないいないばあっ!」にどっぷりハマっていたんですが、最近はまた「おかあさんといっしょ」にずいぶん興味が出てきたようです。最大のポイントは番組中で流れる歌のクオリティの差のような気がしています。正統派の童謡も、コミカルな曲も、J-POP風の曲でも自在に歌ってしまう歌のお兄さん、お姉さんの変幻自在の歌唱力は、実はものスゴいんです。
スタジオパークでの今回の私たちのメインイベントは、「いないいないばあっ!」に登場するキャラクター、ワンワンと一緒に写真が撮れる撮影会。テレビにワンワンが映ると釘付けになっている娘ですから、きっと喜んでもらえる!と思っていました。
ところが、いくら待ってもワンワンがなかなか出てこないので、娘はすっかり不機嫌に。ようやく登場してちょっと落ち着くのかな?と思っていたら、今度は写真を撮る段階になって、あまりにでっかいワンワンにびっくりしたのか、見事に大泣き。笑顔が並んだ「記念写真」は撮れませんでした。もちろん、私は泣いているのも構わず写真は撮りまくってきましたけどね。これはこれで、振り返ればいい思い出になるはず。
撮影会の後は、私たちの「渋谷の定番」である東急ハンズでショッピングをして、2時間分ほど駐車券をいただいてきてから渋谷を後にしました。この日の宿は東京都のいちばん東、葛西に取りました。ホテルの12階の部屋からは、遠くに建設中の東京スカイツリーが見えました。ここからなら、東京ディズニーランドはもうすぐそこです。
翌朝、朝6時半にホテルの1階ロビーに降りてみると、大きな荷物を抱えて、血走った目で朝食が始まるのを待ち構えているいくつもの家族の姿がありました。おそらく、皆さんの行き先は私たちと同じ。ディズニーランドの隣のディズニーシーも含め、東京ディズニーリゾート(TDR)での1日の滞在で多くの人気アトラクションを制覇しようとしたら、彼らと同じように行動して、開門する朝8時には場内に滑り込んでいなくてはなりません。その上で、事前から練り上げた緻密な観覧ルートを巡るわけです。
もっとも、私たちの気構えは彼らよりもずいぶん緩いものでした。だいたい、3歳になったばかりの娘では、身長などの利用制限に引っかかってしまうアトラクションがかなりたくさんあります。ですから、最初からアトラクションについては目標を絞り込み、あとはパークの雰囲気を楽しみながら、パレードも見ながら…という過ごし方をしようと考えていました。
朝9時過ぎに舞浜に到着し、まずはホテルの駐車場に車を置きに行きます。この日予約していたのは、TDRオフィシャルホテルの一つ、ホテルオークラ東京ベイ。私がいつもお世話になっている、TDRのスポンサーをしている某保険会社で宿泊優待券をいただいていたので、かなりお得に泊めていただけました。
とりあえずホテルに荷物を預けて、いよいよパークに出発です。リゾート内を周回するモノレール・ディズニーリゾートラインのベイサイド・ステーションまでは、ホテル玄関からシャトルバスで約50秒(!…歩いてもいいんですけどね)。約10分の乗車で、入場ゲートの真ん前にある東京ディズニーランド・ステーションに到着します。これらのアクセスのための乗り物も、窓の形からつり革に至るまで、意匠はミッキーマウス一色。徹底して世界作りにこだわっていますね。
これまた某保険会社で手配していただいたパスポートを使って入場。娘はまだ3歳ですから入場は無料です。「3歳以下は入場無料」となっている一方で、「3歳未満は利用不可」のアトラクションが結構あります。つまり、3歳の1年間はタダでいろんなアトラクションを楽しめてしまうお得な時期…ということになりますが、3歳児にちゃんと内容が理解できるアトラクションかどうかも考えてみると、お得度もそこそこなのかも知れません。
まずは、最低限の待ち時間でアトラクションに入れる「横入り券」、ファストパスを入手しに出かけます。娘と紫緒をワールドバザールのギフトショップに残し、私が一人でダッシュ!です。娘と楽しめる、ファストパスを発行しているアトラクションは、実質的に「プーさんのハニーハント」ただ一つ。しかし、考えることは誰でも同じ…というわけで、パーク内では最も人気のあるアトラクションの一つになっています。ファストパスの発券機の前には長蛇の列が。そして、並んでいる間にも予約時刻は30分も進み、私が発券を受けたときには入場時刻は「18時45分から」になってしまいました。まあ、入場が遅かったことを思えば、入手できただけでも上出来でした。夜のパレードの開始時間も考えれば、時刻自体もギリギリセーフです。
午前中は、まずはお土産を買いに行きました。夕方以降は猛烈に混み合うんですが、この時間帯ならギフトショップは比較的空いています。主にお菓子の類を買いあさり、あとはクリスマスムードを盛り上げてくれるとんがり帽子も2個買いました。これは、紫緒と娘にかぶってもらうためのもの。私はどうもこの手のものは似合わないので…。一応かぶっては見たものの(以下略・苦笑)。
その後は、早めの昼食へ。トゥモローランド・テラスでハンバーガーセットを…ということになったんですが、ちょうど食事中に、前の通りをパレードが通過していきました。クリスマスシーズン限定の「ホワイトホリデーパレード」です。沿道に座るよりはちょっと距離がありますが、暖かい室内で、ゆったりと座ってパレードを楽しめるおまけ付きのランチタイムでした。
食事の後はトゥーンタウンへ。このエリアにも「ミッキーの家」などの人気アトラクションがありますが、ここに来た目的は、娘にディズニー世界の雰囲気を楽しんでもらうこと。街全体の「ぶっ飛び具合」でいえば、ここがパーク内随一ですよね。
私たちの思惑は見事に的中。ここまで、あまりの人の多さに押されてか、ベビーカーに座ったままで緊張した様子だった娘でしたが、ここでは車を降りて走り回ってくれました。もっとも、そこはやっぱり小さな子ども。すぐに息が切れてしまい「パパ、抱っこ」となるわけなんですが。
その後はファンタジーランドに移動しました。ひとつくらいはアトラクションに乗っておこう!ということで、「アリスのティーパーティー」の列に並びました。これは、要するにどこの遊園地にでもあるコーヒーカップ。カップに座ってくるくると回されます。ディズニーランドどころか、今回が「遊園地の乗り物デビュー」となる娘にとっては、入門編としてちょうど良かったかも知れません。最初はきょとんとして座っていた娘でしたが、その後は体を支えるのに必死でした。
もちろんこのアトラクションのモチーフは「不思議の国のアリス」で、「ティーパーティー」といえばマッド・ハッターのお茶会。しかし、残念ながらジョニー・デップが扮するマッド・ハッターはいませんでした。「カリブの海賊」にはキャプテン・ジャック・スパロウがいるらしいんですけどね。
この後、昼のパレード「ジュビレーション!」を沿道で見たところで、娘のTDLデビュー戦はちょっと一服。私たちはひとまず一度パークから出て、ホテルに戻ることにしました。話もずいぶん長くなってきてしまいましたし、続きはまた回を改めて。
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