じたばた、ドタバタ

気がつけば、今年も最後の日曜日です。毎年、最後の日曜日に更新するWeekly SSKでは、その年に書いた記事を読み返しながら一年を振り返ってみるんですが、今年の記事を読んでみると、例年以上に中身が少ないと感じます。毎年同じような反省をして、同じような一年を過ごして、そしてまた一つ歳をとっていきます。こんなことではいけない!と焦ります。…それも毎年繰り返していることのような気がしますが。
そんな中で、今年の私にとっていちばん大きかった出来事は?と考えると、やっぱり引っ越しを抜きにしては語れないでしょう。仕事の関係で、3月末までで下田を離れることが決まり、そこから1週間そこそこの短時間で浜松への引っ越しを済ませました
下田に住んでいる間も、必ずいつかはやってくる怒濤の月末をときどきシミュレートしつつ、とても無理だ!と思っていましたが、いざその立場になってみれば、何とかなってしまうものです。人間の可能性、いざ!というときの底力を実感しました。もちろん、新居のすぐ近くに妻・紫緒のご両親が住んでいなければ、こうウマくは行かなかったんですけどね。
もっとも、引っ越しからもうすぐ9ヶ月になるにも関わらず、未だに浜松の自宅には慌ただしさの爪痕が残る箇所も随所に見られ、これが「無事済んだ」と言えるのかは大いに疑問です。夏には開きたいと思っていた「自宅での引っ越し記念パーティー」も、未だ実現していませんしね。相変わらず日々じたばた、ドタバタしています。
それにしても、こんなに大変な思いをする夜逃げ同然(苦笑)の引っ越しは、出来ることならもう二度としたくありません。そのために最も確実な方法は、引き払う必要のない自分の家を持ってしまうことなんですが、これはこれで大変。パソコンや車以上に簡単には買えないものですし、もし実現できたとしても、そこでまた下田への異動!なんてことになれば、今度は単身赴任を余儀なくされます。このあたりは、なかなか難しい人生の選択です。


ところで、じたばた、ドタバタといえば、SSK Worldには「自作PCドタバタ日記」というコーナーがあります。その名の通り、自作のパソコンにまつわるいろいろなトラブルを、試行錯誤、ときには派手な散財もありつつ、その都度解決しながら進んでいくのがポイントで、「レッツノートのある暮らし」と並ぶマニアックな情報を蓄積してきました。
しかし、今年1年間の記事を振り返ってみると、このカテゴリーに分類した記事は2本だけ。それも、月額契約にしている日本語入力システム・ATOKが自動更新されたことを紹介した話と、紫緒のパソコンが動かなくなってしまい電源を交換した話となっていて、何とも地味です。去年は、Windows 7が登場したおかげでネタにはあまり困らなかったんですが、一転して今年は静かでしたね。
電源を交換した理由は、パーツとしての電源の老朽化である可能性が高いです。一昨年には液晶ディスプレイを新調、去年もハードディスクを交換するなど、少しずつ更新はしているわけですが、それでも全体としては相当くたびれてきている感があります。NASに至ってはもうすぐ購入から満6年となるハードウェア。いつ寿命を迎えても不思議ではありません。
処理能力と消費電力の関係を考慮しても、パソコン回りのシステムは大幅に入れ替えたいところです。NASについても、出来ることならもっと高機能な「ホームサーバー」にしていきたいところなんですが、それぞれ相応の出費を伴いますから、そう簡単にはいきません。それに、老朽化しているのはパソコン関係だけではありません。長年使っている家電類もそろそろ危ない気がしています。冷蔵庫洗濯機あたりがダウンしてしまうと、日々の生活が立ちゆきません。パソコンのことなんか言っている場合ではなくなってしまいます。
ともかく、一つだけ確かなのは、欲しいものを全て買えるだけのお金は手に入らないこと。…宝くじでも当たらないかなぁ。


個人的にはじたばた、ドタバタしている間に過ぎてしまった感のある一年ですが、今年も巷ではいろいろなことがありました。バンクーバーの冬季オリンピックも、南アフリカのサッカーワールドカップも、小惑星探査機・はやぶさの帰還も、菅政権の誕生も、全部今年起きた出来事です。電気自動車の一般向け本格デビューの年でもありました。
いろいろなことが立て続けに起こると、1年間はあっという間だった…という印象を持つことが多いような気がします。しかし、私にとっては今年は本当に長い一年でした。先に並べたいろんな出来事も、本当にまだ起きてから1年も経っていない出来事なのか、首をかしげてしまいます。
どうしてそう感じるのかは、娘が2歳になったときに考えてみたことが、今でもかなり当たっていると思います。特に、家族が増えたことは私にとっていろいろな新しい思いを生み出しています。全てが楽しいことばかりとは限らないわけですが、少なくともそれ以前には絶対あり得なかった経験、あり得なかった感情、あり得なかった日々の暮らしです。それが一年一年を、ひいては人生を長く感じさせてくれるのなら、感謝しなくてはなりません。
来週の日曜日はもう2011年です。今年は大変なことも結構ありましたが、来年はいろいろなことがよい方向に向かってくれることを期待しようと思います。それでも、日々をじたばた、ドタバタと進んで行かなくてはならないことは変わらないのでしょうけどね。何かしら動かないことには、変化もありません。


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