NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイルの各社が、テレビでスマートフォンのCMを展開しています。見ていると、それぞれの考えていることが透けて見えてくるようで、結構面白いですね。
まずはソフトバンクなんですが、彼らは最強の武器・iPhoneを徹底的に宣伝しています。Android機も販売しているはずなんですが、CMは全く見たことがありません。
iPhoneは日本では彼らだけが独占的に販売しているとはいえ、基本的にはアップル社が強く主導権を握った製品。iPhoneのCMには、お馴染みの白戸家の一家は登場せず、実にアップルくさいCMになっています。アップル社自身も、あまり企業ロゴを前面に打ち出しませんから、ソフトバンクでもアップルでもなくiPhone…という印象を受けます。iPhoneが増えることで、ソフトバンクは契約数を増やしていけるわけですから、これで良いのでしょう。
auは、Androidの先進的イメージを前面に出したCMを展開しています。レディー・ガガの怪しさ全開のCMも印象的です。auのスマートフォンは全てAndroid機ですから、これもある意味間違ってはいないわけですが、auのCMというよりもまるでGoogleのCMのようです。他人のふんどしで相撲を取っているように見える…という点では、ソフトバンクと同じですね。
NTTドコモのCMは、これら2社とはずいぶん雰囲気が違います。特定の端末やOSは前面に出てきません。渡辺謙やダースベイダー(笑)がスマートフォンを演じ、スマートフォンならではのサービスや機能を「主人」に見せてくれます。ある意味、一番まともに「スマートフォン」の宣伝をしているようにも見えますが、逆にあまり熱心に売ろうとしていないようにも見えます。
iPhoneの力を借りてとにかく回線数を伸ばしたいソフトバンク、Androidケータイで一気にスマートフォンへのシフトを進めたいau、そしてまだ勝負をかけるのは先と踏んでいるNTTドコモ…というところでしょうか。以前分析してみたときから、NTTドコモの姿勢がちょっと変わったような気もします。彼らの考えている「先」が近づいてきたのでは?と思っているのですが…どうなんでしょうか。
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