パソコンを日常生活や仕事で活用していく上で、考慮しなくてはならない重要なポイントのひとつがデータの保護。OSやアプリケーションなどのシステム部分は、破損して起動しなくなっても、再インストールをすれば何とかなりますが、自分で作成したデータは、破損してしまったら取り返しが付きません。
我が家の場合、デジカメで撮影した写真や動画、そして自作のいろいろな作品を保存したデータが、最重要の保護対象です。特に、デジカメの画素数が多くなり、1枚あたり数メガバイトが必要になってきましたから、容量の増加ペースが加速しています。1回旅行に出掛けると、軽くギガバイト単位を食ってしまいますからね。
これまでは、そうしたデータはネットワーク接続のハードディスク(NAS)にバックアップとして保存していましたが、これの容量は250GB。導入した当初は、これでも無限に近い容量だと思っていたんですが、ここ数年で一気に埋まってきました。しかも今年で実働8年目ということで、冷却ファンの音が気になるなど、最近はかなりガタが気になり始めました。そろそろ新しいバックアップ先を確保しておかなくては…と思っていたところです。
これまでNASを使用していたのは、我が家で稼働しているパソコンが複数台あって、各端末のデータを1台のハードディスクに集約しようと考えていたから。しかし、2台あったデスクトップ機が1台にまとめられ、一時は酷使していたノートパソコンも最近ではほとんど出番がなくなって、バックアップを必要とするパソコンは1台だけという状態になりました。
これなら、わざわざネットワークを介する必要もなく、シンプルにUSBにでもハードディスクを接続すれば用が足りるな…という結論に達し、新しいバックアップ先の調達に向かいました。
データのバックアップ先には、LaCie rikiki USB3.0の1TB版をチョイス。2.5型ドライブ採用、バスパワー動作のポータブルタイプながら、デスクトップ機の内蔵ドライブと同容量の1TBが保存可能です。しかも、データ転送のインターフェースは我が家でも活用できる最高速のUSB3.0に対応します。これで販売価格は1万円を切ってしまうんですから嬉しいですね。
バックアップ方法としては、データを圧縮したり暗号化したりする高度な方法もありますが、私はシンプルにフォルダ構造ごとコピーするだけにしました。これなら、万が一のときにも専用の面倒なバックアップソフトを起動しなくて済みます。来るべき東海地震で、自宅を明け渡して避難しなくてはならない状況になっても、このハードディスクさえ持ち出せば何とかなります。
ちなみに、バックアップ作業にはフリーソフトのBunBackupを使っています。一度きっちりとバックアップしておけば、ファイル構造をキャッシュしてくれるので、次回からの更新はかなり高速になります。毎日データを更新する設定にしてあるので、1回あたりの所要時間は数分で済みます。
ハードディスク上のデータは意外にもろいものです。私も何度かデータ破損の被害は受けていますが、常にバックアップしてきたおかげで何とか助かっています。毎日とまでは言いませんが、日頃のバックアップ作業は怠らないようにしましょう。
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