今週末も、家造りに向けての打ち合わせ。車を走らせて、西区のBESS浜松展示場に向かいました。
前回の宿題として、部屋の中に置く家具や電化製品等の配置を、なるべく正確に平面図に落としておくことがありました。もともとA2判で作られている図面をA3判に縮小コピーしたものが渡されるので、約70%に縮小されていることになりますが、その図面上で長さを簡単に測るために、「目盛りを70%に縮小した三角スケール」というのがちゃんと作られているんですね。我が家ではこれを1本いただいて、作業を進めました。
私と妻が1枚ずつ図面をコピーして、別々に書き込んでいったんですが、あとで見比べてみると、細かい違いはあったものの、大筋ではほぼ同じ。間取りを徹底的に練り込んできたからなのか、家具の配置にもお互いあまり迷いはなかったようです。
今回の打ち合わせで最大の仕事が、電気配置図の内容の検討。電気配置図は、屋内外の照明の位置やそれらを点灯させるスイッチの設置場所と動作、電源や電話等のコンセントの位置などを記した図面です。この図面を完成させるためには、何をどのように屋内に配置するかを決めておくことが必須になります。前回にもちょっと触れましたが、ログハウスではログ壁に電気配線等を通す場合にはログ壁をくりぬかなくてはなりませんから、一度設計を決めた後は位置を動かすのがほぼ不可能になります。だからこそ、現在のかなり初期の段階でも、配置は練り込んでおくことが必要です。
担当のKさんが見せてくれた電気配置図の原案には、既に赤ペンでたくさんの書き込みが付けられていました。私たちのこれまでに出してきた要望や、新居での生活についてのイメージなどを考慮していただき、標準的な案から変更を付け加えてくれてあったんです。それでも、打ち合わせの中で電気配置図にはさらにいろいろと変更が加えられました。
話し合ってみて意外にややこしいと感じたのが、照明のスイッチの配置。生活動線の中で、スイッチがあると嬉しい場所を考えて、位置を決めていきます。特に、階段の上と下から階段灯を操作できるようにするなど、2カ所から操作ができる3路式のスイッチをどのように配置するかが重要。また、便利な場所だから…とスイッチが1カ所にあまり大量に集まってしまうと、どれがどれだかわからなくなってしまうという問題も起きます。
コンセントの配線については、私がひとつこだわっておきたかったのがLANの配線でした。パソコンのある場所で有線LANが使いやすいようにLANのコンセントを用意しておくのは当然として、どうしてもLANを引き込んでおきたかったのがテレビの裏側です。2000年代の半ばから、テレビへの映像配信にインターネットが使われる日がきっと来ると踏んで、家を新築する話を聞く度に「テレビの裏にLANを引いておけ」と言い続けてきました。自分自身が実践しないわけには行きません。
時代は私の思うとおりに進み、既にインターネット回線にテレビ番組やビデオ・オン・デマンドの映像を載せて、テレビで見るサービスが提供されています。というわけで、私が主張するまでもなく、Kさんの頭の中にも「テレビの裏側にLAN」はオプションとして存在しました。テレビが設置される計画のある場所には全て、アンテナ線と共にLANのコンセントを付けることにしました。こうしておけば、番組配信だけでなく、DLNAを使って1台のHDDレコーダーで録画した番組をどの部屋のテレビでも見られる…なんて芸当も可能になります。
コンセント関係でもう一つわたしがニヤリとさせられたのが、原案段階で屋外に200Vの防水コンセントが設けられていたこと。Kさんから「電気自動車に興味はありますか?」と聞かれ、大きく頷いてしまった私と妻。そう、これは電気自動車の充電用に設けられたコンセントなんです。今すぐはとても買えませんが、いつかは電気自動車のオーナーにもなりたいと思っていますから、このコンセントはもちろん原案通りとなりました。
これまた前回にもちょっと触れましたが、ホームシアターのスピーカーを背面に引き回すための配管もお願いしました。せっかくの新築の家なのに、スピーカーケーブルが床や天井を這い回っているのが見えては美しくありませんよね。テレビの反対側の両端、頭上あたりの高い場所にサテライトスピーカーが取り付けられるようになる予定です。
この日は、資金計画の話はちょっと休憩。しかし、一つうれしい話がありました。それは、前回も話題にした地盤調査の結果が思いの外早く出て、地盤改良工事の必要がないと判定されたこと。これで、100万円の経費がまるまる浮くことになります。数百万円単位で厳しさがある計画の中で、この100万円は大きいですね。今晩は妻と祝杯を挙げることにしましょう。もちろん、まだまだクリアしなければならない課題は山積しているわけですが、ひとつひとつ切り開いていくしかありません。嬉しいことは、その都度喜びながら行きましょう。
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