スマートフォンに機種変更する前、1台の携帯電話に2つの番号を登録して、個人用と仕事用に分けて使っていた話をご紹介しています。2台の携帯電話を持ち歩く必要がなく、結構重宝していたんですが、残念ながら、Xi対応のスマートフォンでは「1台で2番号」を実現するサービスが契約できません。
さて、どうするか…ということになって、ひとつ候補に挙げた方法が、スマートフォンのアプリから利用できるIP電話のサービスを利用すること。NTTコミュニケーションズが提供する「050 Plus」は、単に音声通話の発信が行えるだけではなく、050で始まるIP電話用の電話番号を発信者番号として通知可能で、この番号を使って一般電話から着信することもできます。これなら、仕事用の電話として使うこともできそうですよね。
Android用の050 plusアプリは、たいていのアプリと同様にAndroid Marketからダウンロードすることができます。050 plusサービスへの申し込みは、このアプリを起動してその中で行えるようになっていますが、私の使っているARROWS X LTE F-05Dは、このアプリの動作確認がまだ公式に行われておらず、アプリから申し込もうとしても、これを理由に登録が行えません。
しかし、こんな場合でも050 plusサービスを使える方法はあります。それは、Windowsパソコン用のアプリから登録を行い、そのアカウントをスマートフォンに入力して移行させること。この場合、スマートフォン側で動作確認ができていない旨の警告は表示されますが、アカウントの登録自体は可能です。あとは実際にアプリが正常に動作するかなんですが、こればかりは実際にやってみないことには何とも言えません。私のF-05Dの場合には、ちゃんと発着信が行えました。
ただ、発着信できたとはいうものの、残念ながらFOMAエリアでは音質で普通の携帯電話よりずいぶん劣ります。音声はかなり途切れがちで、相手の話を聞き返さなくてはならないことが結構あります。私の声も、途切れ途切れで届いていることが多いようです。
Xiのサービスエリア内では、音質はずいぶんましになります。高速・大容量・低遅延という特徴が効いているようではありますが、それでも通話のタイムラグはやや大きめで、国際電話のような妙な間が気になります。
通話料が通常の通話よりも劇的に安いのは魅力になり得るのでしょうけど、それでもこの程度ではとても満足できる品質とは言えません。まだまだ「スマートフォンでIP電話」は時期尚早なのかも知れません。それとも、まだアプリのF-05Dに対する最適化が進んでいないせいなのでしょうか。正式対応を待ちながら、もうしばらく使ってみましょう。
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