今日は、BESS浜松展示場に行ってきました。といっても、今回は家造りに関する打ち合わせなどは全くなし。もっとも、今のところは浜松市に提出してある農地転用と縁辺集落関係の許可申請が通るのを待っている状況なので、さしあたって急を要する話があるわけでもありません。
この日のBESS浜松展示場では、イベントが目白押し。展示場のブログにも「BESSざんまい!」と紹介されていましたが、実に盛りだくさんの内容で、以前から楽しみにしていました。
まず最初は、メンテナンス講習会に参加しました。最初にログハウスの話題を取り上げたときに、その耐久性の高さにも触れましたが、木の家を長持ちさせられるかどうかは、適切なメンテナンスが継続できるかどうかにかかっています。
木造の家で怖いのが、木材腐朽菌とシロアリ。これらは、木材を栄養分として食い尽くしボロボロにしてしまう、実に厄介な存在です。どちらも生物ですから、生きていくために適した条件があるわけですが、被害を防ぐために最も重要なのは水分の管理。というより、それ以外の要素はコントロールするのが難しいんですよね。
家を建てるときには、建材の含水率(木材の中に水分を含んでいる割合で、総重量に占める水分の割合ではなく、中に乾燥重量の何倍の水を含んでいるかを示します)は20%未満にコントロールされているので、本来これらの生物の生育には適さない条件になっているはずです。あとは、その後の点検で水分を与えるような状況が生まれていないか、シロアリなら侵入した形跡が見られないかをしっかりチェックして、早いうちに対策を打てるようにしておくことが重要になります。
外壁にもふんだんに木材が使われているログハウスの場合、直射日光の影響は避けられません。先に挙げた生物による被害ほど急速ではありませんが、じわじわと木材表面から劣化を進めます。これを防ぐためには塗装が有効。3~5年ごとに塗り直すと良いのだそうです。足場を組んで、塗ってもらうと50万円クラスの出費になってしまうので、足場を自作して、自分で塗る方も結構いらっしゃるようです。我が家ではどうするか…さすがに私ひとりで塗るのはあまりにも苛酷な作業ですが、それでもなるべく安くなる方法を考えてみましょう。
以前にもちょっと話題にした、セトリングに関する説明もありました。普段は板などを当てて隠してある、窓枠や壁の上に空けてある隙間が、この日は一部見える状態にしてありました。私も先に偉そうに説明をしたものの、実物を見るのは初めてで面白かったですね。窓枠の上の隙間には、ちゃんと断熱材のフォームが詰めてあります。
午後は、木工教室が開かれました。この日私たちが作ったのはベンチ。板材を組み合わせてネジで留めていくだけの簡単なものですが、強度も十分でちゃんと使えます。シンプルなデザインは、ある意味実にBESSらしいかも。
材料は、既にカットされたものが用意されていましたが、説明の方は丸鋸を使って材料を切り出すところから実演していただきました。木工作に限らず、工作で最も重要かつ難しいのが、材料を正確な寸法に切り出すことなんですが、ちょっとしたコツをいくつか教えていただきました。
組立が終わった後は塗装。塗装に使った塗料は、ログハウスの外壁を塗るのと同じものです。塗り方に関する指導は、ログハウスのメンテナンスにもつながってきますから、自然に気合いが入ります。とにかく均一になるように、あまり小刻みに筆を動かすのではなく、大きな筆遣いで伸ばしていくのがポイントですね。
もちろん、出来上がったベンチは持ち帰ってきて、現在は我が家の庭に置いてあります。そして、新しい我が家の庭でもちゃんと活躍してもらう予定です。今からその日が楽しみで仕方ありません。
この日は、既にBESSの家のオーナーになっている皆さんも来場されていて、いろいろな話を伺うことが出来ました。何より面白かったのは、オーナーの皆さんはほとんど初対面のはずなのに、すっかり意気投合してしまうこと。まあ、ログハウスなんてものを我が家にしよう!なんて思う変わり者同士ですから、話が合うのは当然と言えば当然です。
皆さんの話からは、家が建った後もいろいろなモノを作ったりして、家をベースにして生活を楽しんでいる様子が伝わってきました。確かに、家は建てて終わり!というわけではなく、大事なのはその後の生活をいかに楽しむかです。そして、その楽しみ方は、オーナーの皆さん自身が持っているものの他にも、BESSのスタッフの皆さんから伝授されているらしいこともわかります。例えば今日の木工教室も、薪ストーブ料理なんかもその一環ですよね。なるほど、「『住む』より『楽しむ』」を標榜するだけのことはあります。
何人かのオーナーさんから、「完成見学会には行きますよ」と声をかけていただきました。既に完成見学会の開催は決定事項のようですね(笑)。もちろん私たち自身もそのつもりです。これまでにたくさんの完成見学会にお邪魔させていただきましたし、私たちの家も少しでも参考にしていただければ…という思いはあります。まあ、結局のところ、私たちのこだわりの結晶を見せびらかしたいだけなのかも知れませんけどね。ともかく、まずは無事に建ってくれることを祈りましょう。
最初にも触れたとおり、この日は家造りの打ち合わせはありませんでしたが、Kさんから私たちの現場の工事を担当していただくOさんを紹介していただきました。「地鎮祭でもご一緒する」なんて話も出てきて、着々とステップを進めてきているな…という思いが、さらに強くなりました。
一方で、年末に予定される引っ越しに向けて、家はどんどん片付けていかなくてはならないのに、週末はこんな風に出掛けてばかり。なかなか片付けは進んでいないのが実情です。あと半年、そろそろ本腰を入れて動かなくては。
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