6年ぶりの映画館

ちょっと前の話になりますが、結婚記念日ということで、妻と映画館に行きました。昔から映画は大好きで、かつては年に20本以上映画館で見ていたこともありますが、子どもが生まれてからはなかなか行けなくなってしまいました。「はやぶさ」のCG映像をプラネタリウムで見たのも映画のようなものですが、狭義の「映画館で映画の鑑賞」となると、実に「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」以来6年ぶりとなります。
月曜日に職場にはお休みをいただいて、娘を幼稚園の通園バスに送り、それからふたりでサンストリート浜北にあるTOHOシネマズに行きました。浜松駅近くのTOHOシネマズ浜松と比べると、駐車場には余裕がたっぷりありますし、何しろ駐車が無料です。実は、現在建築中の新居に引っ越すと、ここが最寄り…どころか、まさにご近所の映画館になります。


久々にスクリーンで見た作品は、妻のリクエストにより「るろうに剣心」。1990年代に週刊少年ジャンプに連載され、テレビアニメ化もされた同名の原作漫画を実写化した企画です。漫画→アニメ→実写という経過をたどると、実写版にはガッカリさせられることも結構多いので、ちょっと心配していたんですが、見てみたらこれが意外に(?)楽しめました。
何が良かったのか?と考えると、やはり主人公の緋村剣心を演じた佐藤健の演技だったような気がします。普段のちょっととぼけた優男ぶりと、剣を構えたときの鬼気迫る空気の切り替えが絶妙でした。実は彼の芝居をまともに見たのは「メイちゃんの執事」くらいなものだったんですが、この作品での彼はまさにハマり役です。
そして、一番の見どころだと思うのは気合いの入ったアクションシーン。仮面ライダー出身の佐藤健はもちろんのこと、他の剣客を演じる俳優たちも気迫十分。さらには、アクションなんて全く縁のなさそうな蒼井優までも、スタントなしで吹っ飛んでいます。ワイヤーで吊るなどの特殊効果は使っているはずですが、日本の特撮映画にありがちなチープさは全然ありません。
原作のことは全然わからないという人でも、アクション・エンターテイメントとして十分楽しんで見られると思います。漫画原作なんて…と色眼鏡で見ずに、ちょっと試してみてはいかがでしょうか。ただし、物語の性質上、血しぶきの飛びまくるシーンもあるので要注意。この映像でどうして年齢制限が付かないのか、ちょっと不思議だったくらいです。


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