現在、SSK Worldでは横800ピクセル以上の画面を持つパソコンでの閲覧を前提として画面を設計しています。そして、携帯電話をターゲットにしたSSK World mobileを別に用意しています。サイト側での閲覧環境による自動振り分けはあえて行わず、皆さんの使いやすい方を使っていただけるような仕組みにしています。
しかし、スマートフォンで見ようとすると、どちらを選んでも不便を強いてしまいます。パソコン用を読み込むと、画面全体が表示されるように縮小して表示されますが、これでは字があまりに小さすぎて読むのは非常に困難。画面を拡大して読むことになります。一方、mobile版の場合でも文字が非常に小さく表示されてしまい、そのままでは読めません。画面を拡大すると、今度は横スクロールを繰り返しながら読む羽目になり、パソコン版以上に不便です。
私自身も、AndroidスマートフォンのF-05Dを使い始めてもうすぐ1年になりますから、当然この状況は認識しています。iPhoneも含めてスマートフォンの利用者がどんどん増えてきている現在、是非とも対応していかなくてはなりません。
それ以前の問題として、私自身が内容をチェックするのが不便だったんですけどね。Movable Type自体にはスマートフォン用の管理環境がちゃんとあるんですが、出来上がった記事をチェックするところで面倒な作業を強いられます。
スマートフォン用のページをデザインしようと考えたときに、他の環境と決定的に違うのは、タッチ操作が基本となること。既に多くのWebサイトがスマートフォン向けのページを用意していますが、タッチ操作のしやすさを考慮して、ゆったりとしたボタンを用意する独特のデザインを持っています。
それにしてもよく似たデザインのものが多いなぁ…と思っていたんですが、スマートフォン用のサイトをデザインするためのフレームワークというのがいくつか用意されているのだそうですね。これらを使うと、簡単なHTMLの記述だけで、いかにもスマートフォンらしい、まるでアプリを操作しているようなWebサイトを作ることが出来るのだそうです。その中でも、最もよく見かけるのがjQuery Mobile。これを組み込んでやれば、iPhoneでも、Androidでも、あるいはWindows Phoneでも対応できる、クールなスマートフォン用ページを作れそうです。解説書もいくつか出ています。
ちなみに、jQuery Mobileに限らずスマートフォン用のWebサイトを考えるときにポイントになるのが、後発の環境ということもあり、HTML5やCSS3といった最新のWebデザインをどんどん使えること。また、すでに標準化が十分に進んだ状況ですから、環境による差はあまり考える必要がなさそうです。そもそも、iPhoneとAndroidの標準ブラウザは同じ表示エンジンを採用しているそうなんですが。
もちろん、デザインだけをスマホっぽくしても意味はありません。本当にスマートフォンで使いやすいサイトデザインを考えて作らないと、不便なばかりになってしまいます。「スマートフォン用のSSK World」を作っていく上では、サイト構成から再検討が必要そうです。
また、これに合わせて、ブラウザ環境を自動判別しての表示の振り分けにも着手したいと思っています。Twitterがリンク先サイトの閲覧環境を考慮してくれないことなども考慮すると、これもいずれは必要なことだと思っていました。パソコン用の閲覧環境もようやく標準化がまとまってきましたから、振り分けはパソコン、携帯電話、スマートフォンが区別できれば十分。何とかなりそうです。ちょっと迷うのは、iPadなどのタブレットをどの画面に案内するか?ですね。パソコン用が良いのか、スマートフォン用が良いのか…。
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