新居に引っ越してからは、休日の朝は薪割り…というのがお決まりのパターンになりつつあります。昨日も、例に漏れず庭先で斧を振りました。
昨年8月に島田市内でいただいてきた原木は、先週末には全てストーブに入る長さ40cm未満に切り揃えました。しかし、このままではまだ使えません。斧で割って細くしていく必要があります。
8月の時点で伐採からかなりの時間が経過していて、現在はほぼ水分の抜けてきている木がほとんど。堅くて斧がなかなか入っていきません。これではらちが明かないので、丸太の状態から半分にするのにはチェーンソーを使うことにしました。鋸で言うところの縦挽きになるので、チェーンソーではちょっと切りにくいんですが、何度も斧を叩きつけて心身ともに叩きのめされるよりはずいぶん楽です。
半分になってさえしまえば、斧はずいぶん食い込みやすくなります。あとはひたすら斧を振り、薪を作っていくだけです。それでも、連続して作業できるのは1時間がやっとですね。なかなかの重労働です。もっとも、私の体力が薪ストーブオーナーとしてはあまりにも貧弱なだけなのかも知れないんですが(大汗)。実践で鍛えていくしかなさそうです。
長さ1mほどの丸太がだんだん薪の形になって行き、現在我が家にある木材の、薪としての分量がようやく見えてきました。現在の調子で燃やし続けると、2月の上旬くらいには全て使い切ってしまいます。思っていた以上に薪の消耗は早いですね。必死で汗をかいて作った薪の山でも、毎日燃やしているとあっという間に小さくなっていくのがわかります。
もちろん、母屋にエアコンのない我が家ではこのままでは今年の冬を越せません。これからエアコンを導入する…という手もあるのかも知れませんが、薪ストーブがフル回転したときの家の暖かさを知ってしまうと、エアコンに戻る気にはなれません。母屋全体をしっかり温めるだけのパワーがあります。2階のロフトに上ると、ちょっと暑いと感じるほどです。何としても薪ストーブで冬を越したいところです。
薪をすべて購入するほどの経済的余裕はない我が家。なるべく安価に、あわよくば無料で薪を手に入れようと、いろいろ画策しているところです。薪ストーブの導入を決めてから、薪になる木を手に入れるために、なるべくアンテナを高く上げて情報収集をしています。もっとも、そんなにうまい話がおおっぴらに公開されているなんて、本来は期待してはいけないでしょう。昨年8月にもらってきたようなパターンはかなり特別で、そうしばしばあることではないようです。
むしろ私が集めなくてはならない情報は、もっと個人的なレベルで、例えば「裏山の木が邪魔で伐り倒したけど処分に困っている。誰か片付けてくれないかなあ?」みたいな話。これなら、裏山が片付く方も、薪が手に入る私も両方嬉しい、とってもイイ話です。しかし、そんな話は黙って情報を受信しているだけではなかなか見つかりません。そんなわけで、各方面で「薪ストーブで燃やす木を探しています」と、ことあるごとにアピールしています。「そういえば…」なんて話が出てくればラッキーですよね。
話は思わぬところに転がっているものです。昨年からドラムを習い始めたんですが、練習前の雑談ではいつもマイホーム建築中の話をしていました。薪集めの話をしてみたら、ドラムの先生から「ウチの裏山にも伸びすぎて伐り倒した木が積んであるよ」というお話が。私が頂いても問題ないということだったので、引っ越しが済んで年が明けたら取りに伺う…ということになっていました。
引っ越しの片付けもまだ全然できていないんですが、薪の残りも少なくなっているので、今日受け取りに行くことに。朝食を済ませた後、車を走らせて一路森へと向かいました。しかし、「森」といってもそんな山奥に出かけたわけではありません。今回の目的地は森は森でも周智郡森町。初詣などで出かける小国神社のご近所です。以前よりも郊外に移った新しい我が家からなら、30分以内で行ける場所でした。森林がないわけではありませんが、周りには田畑が広がっています。
昨年の夏に、先生のご自宅から数十メートル先の裏山で、斜面に生えた雑木が倒れそうになっていたので、森林組合で伐ってもらったのだそうです。伐った木は数メートルの長さに刻んで片付けてありました。
このままでは愛車のデリカD:5には載らないので、持参したチェーンソーでさらに短く刻みます。1mほどの長さに刻めば積み込めるんですが、後の手間を省くために、最初から薪ストーブ向けの40cm未満に揃えていきました。直径5cm未満の枝が結構多くありました。これは刻んで持っていけばすぐにでも燃やせそうです。直径30cm以上の太い幹は、持ち帰った後は昨日のようにチェーンソーで半分に割らなくてはならないかもしれません。
1時間半ほどかけて木を刻み、2列目のシートを最前列までスライドさせたデリカの荷台にたっぷりと木を積み込みました。しかし、まだまだ山にはたくさんの木が残っています。とてもすべては積みきれませんし、私の方の体力も持ちません。今日はここまでにして、改めて出直すことにしました。
薪の長さに刻んだ木の上に、細い枝も少しもらってきました。これは焚きつけ用に使おうと思っています。少々棘が多いのは気になりましたが、わざわざ薪をさらに刻むよりも、利用できるものは利用した方がいいですよね。
午後は、まずは持ち帰った木を庭に積み上げました。短く刻んで詰め込んだおかげで荷台での隙間が減ったのか、8月にもらってきたよりも分量は多いようです。まだ山に残っているものがあることも考えれば、とりあえず今シーズンの燃料は何とかなりそうです。しかし、薪集めはこれからもずっとずっと続く話。来シーズン以降も見据えて、引き続き情報収集とアピール活動をしていかなくてはなりません。
薪がずいぶん増えてきたので、そろそろ薪棚を用意することも考えなくてはなりません。庭には家の建築で余った2×4材などの資材を置いたままにしていただいたので、これを使って作るつもりです。風よけも兼ねて、西側の川沿いに作ろうかな?と考えています。毎日のように風が吹き抜けて、特に風が強い日(今日もそうでしたが)には薪割り作業もままならないんですよね。切り株の上に乗せた薪が風に押し倒されてしまいます。柵は作ってもらう計画なんですが、これだけではおそらく風は止められません。他にも物置を置くなど、風対策を考えているところです。
荷降ろしの後は、家にまだ残っていた分の薪割りをしました。しかし、たっぷり働いてきた後で、さすがにもうふらふら。それでも、何とか10日分くらいの薪は作れたかな、というところです。どうやら、来週末も薪割りをしなくてはならなさそうですね。がんばろうっと。
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