新居での生活が始まってから、もうすぐ2ヶ月になります。まるで別荘のような素晴らしいログハウスの中で、楽しい日々を送っているわけですが、常に心配の種になっているのは薪ストーブの燃料にするための木の調達。なるべく購入はせずに、不要になっている木をいただいて安く済ませようと考えているんですが、ここ数週間は、週末に翌週分の薪を何とかしなくては…と焦る自転車操業。困ったものです。
そんな状態なので、何処かで薪が手に入らないか?…と、常に情報を集めています。先日は、妻が娘の幼稚園からの帰り道に気になる看板を見つけてきました。何でも、「マキあります タダ」と書いてあったのだとか。裏山で倒して転がしてある木を、勝手に刻んで持っていって良いよ…という話ならともかく、燃やせる状態になった薪を無料で配布しているなんて、ちょっと信じられません。
「タダさんという人が薪を売ってるんじゃないの?」とか言いつつ、私も一緒にその場所まで行ってみました。確かに妻の言ったとおりの看板が、材木屋の土場らしい広場を囲む塀に取り付けられていました。細い枝を束ねたような山がうずたかく積み上がっています。どうやら、薪があることは間違いなさそうです。その日は日曜日で、敷地の入口も閉じられていたので、妻にまた平日に改めて行ってもらうように頼みました。
数日後、私が仕事から帰ると、妻は大きな袋をひとつ持ち帰っていました。中には、木の細かい切れ端がたっぷり詰まっていました。十分に乾燥していて、着火も上々。十分薪に使えます。これを無料でいただけたというのですから、とても嬉しい話です。あっという間に全て使ってしまいましたが、火の回りが早いので焚きつけに向いていますし、またもらいに行ってみましょう。
日曜日には、先月も足を運んだ森町の雑木林に出掛けました。現場には、前回にはとても積みきれなかった大量の木が転がっていますが、これを自分で短く刻んで積んでこなくてはなりません。チェーンソーを片手に、こんな真冬なのに汗が筋になって流れ落ちるようなハードな作業です。
前回は、とにかく薪になる長さ40cm未満にどんどん刻んでいきましたが、自宅に持ち帰ってから斧で割るときに、まっすぐ立たないので斧がしっかり食い込まず、苦労することが多々ありました。今回は、斧で割らなくてはならない太い木を切るときには、まっすぐ立てられるように垂直を見ながら切っていくことを心がけました。少々手間と時間はかかりますが、この方が後でずっと楽になります。
前回よりも太い木が多く、最大で直径40~50cmのものがありました。長さ35cmのチェーンソーのガイドバーでは、まともな切り方をしていたのでは切ることが出来ません。木の周りを回しながら切っていくことで、ガイドバーの長さの2倍弱までの直径の木なら切ることが出来るんですが、正確にガイドバーが平面を保つように回していかないと、一回りしても切断面が合わず切れない…ということになりかねません。意外に難しいテクニックです。
作業に慣れてきたこともあってか、午前中の2時間ほどで前回の2倍近くの木を刻んで車の荷台に詰め込むことができました。帰り道は、あのタフなデリカD:5でも、さすがにこれだけ荷物を積むとキツそうでしたね。まず、車高からして明らかに下がっています。加速も格段に悪くなりますし、ブレーキの効きもかなり鈍いのがわかります。もちろん、それを意識して乗れば、ちゃんと走って、ちゃんと止まってくれるんですけどね。何しろ8人乗せられるように出来ているんですから。
持ち帰ってきた木は、太さに応じて仕分けておきました。すぐに燃やせそうな細い木は、残っている薪と一緒に玄関脇に積んであります。買い足してあったヒノキの薪、先週以前に割った薪と合わせて、とりあえずこれで今週中の分くらいは何とかなりそうです。
割らないと使えない太さの木は、デッキの屋根の下に積んで、風が当たるようにしておきました。これが全て割れれば、今シーズンの分は十分まかなえそうですし、一部は来シーズンのストックに出来るかも知れません。
そして、直径30cmを超えるような太いものは、庭先に積んである建築資材の残りと一緒に置いてあります。というよりも、雨よけに掛けてあるシルバーのシートが強風で飛んでしまいそうなので、押さえておくためにはとにかく重いモノが欲しかった…というのが正直なところです。
雨ざらしで多少濡れてしまうこともありますが、建築資材を使った後にゆっくり割っていくつもりですから、それほど慌てていません。しかし、このサイズになるともう斧で割るのは無理。チェーンソーで刻んでいくか、薪割り機を導入するか…ですね。
今回もらってきた分を、少しでも割っておこう…と庭先で薪割りをしていたら、お客さんがやって来ました。グリーン・アート庭紀(にわこと)のSさんです。BESS浜松のKさんから紹介していただいて、我が家の外構工事をお願いすることにしています。今回は、現場を見ながらどう仕上げるのか打ち合わせをしました。
庭紀さんは、その名の通り外構屋と言うよりも庭屋さん。庭木や植え込みを多用した庭園造りが得意分野です。私たちも、そんな庭ができると良いな…とは思うわけですが、残念ながら予算に全然余裕がありません。今回は、とりあえずどうしても必要な、周囲を囲う柵を作っていただくことになっています。先ほどの建築資材も活用して、なるべく費用は抑えたいところです。
今回は柵だけなんですが、Sさんには緑いっぱいの庭の完成イメージを図面に描いていただきました。図面はCADで作っている業者が結構多いんですが、いただいた図面は手描きの実に味のある「作品」。これから長期戦で、この庭を目指して、DIYも絡めながら少しずつ造っていきたいと思っています。
…と、それはともかく、デッキに積み上がっている大量の木を見ながら、薪の話になりました。方々に出掛けて薪をかき集めている話をしたら、「うちでも先日大きな木を切りましたよ」とのこと。確かに、庭屋さんも仕事の中で木を切る場面がある人たちですよね。廃棄物として処分すると費用がかかってしまいますから、無料で持っていってもらえるのなら魅力的なのだそうです。「またそんな機会があればお知らせください」とお願いしました。こうやって、少しずつでもネットワークを広げていきたいところです。
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