先週の木曜日・9月19日は、旧暦だと8月15日。いわゆる「中秋の名月」でした。我が家では、デッキのテーブルの上にすすきを立てて、風流に月を眺めていたようですが、私は残念ながらこの日も忙しく、夜8時頃まで静岡で働いていました。
ようやく仕事がひと段落して、帰ろうと思ったところ、妻からメールが届きました。「そろそろお月様が満月になるよ」とのこと。中秋の名月なんだから、満月に決まってるんじゃないの?と首をかしげた私でしたが、旧暦8月15日には24時間の幅がある一方で、厳密に全面に光が当たった「満月」になるのはほんの一瞬。今年は、9月19日の午後8時13分にその瞬間が訪れました。急いで荷物をまとめて職場を後にした私は、満月の瞬間を見届けることが出来ました。
実は、そもそも中秋の名月の日は満月になるとは限らないのだそうで、ここ3年はたまたま満月の日が続いたものの、次に満月の中秋の名月がやってくるのは2021年になるのだとか。意外に貴重だったんですね。あと8年を心して待ちつつ、毎年のお月見は楽しみたいと思います。
土曜日・21日は、妻の店のイベント出店の手伝いに出かけました。この「元気まつり」のコンセプトは「お月見しましょ」とのことで、昼過ぎから夜9時まで開催されていましたが、私たちの出店は午後5時までとさせていただきました。これまでの、周囲に同業の皆さんが数多く並ぶイベントとはちょっと雰囲気が違う中で、楽しく参加させていただきました。突貫作業で何とか完成させた商品陳列棚も、無事デビューを飾ることが出来ました。
この日は旧暦だと8月17日。中秋の名月はもう過ぎていたわけですが、昔の人たちは満月を過ぎた後の月にもそれぞれ名前を付けています。16日の月は十六夜(いざよい)の月、17日は立ち待ち月、18日は居待ち月、19日は寝待ち月(臥し待ち月、とも)、20日は更け待ち月。毎日1時間弱月の出は遅くなっていきますから、最初は「月が出てくるのをためらって(いざよう)いるな」と思っていても、日が経つにつれて待つ時間が長くなり、最後には待ちくたびれて寝てしまう…というわけです。
片付けをしてから、妻は元気まつりで身体をほぐしてもらい、それから回転寿司で「打ち上げ」と称して晩ご飯を食べ、家に帰ってくる頃にようやく月が出てきました。立ち待ち月は、立って待っている間に出てくるどころか、ドタバタしている間にいつの間にか出てきた…という感じでしたね。
今夜の月はもう寝待ち月。それでも浜松での月の出は20時02分だそうなので、寝床に潜り込む前に月を見ることは十分に出来そうです。明るい電灯のなかった昔の人たちにとっては、この時間帯でも十分「寝待ち」だったのでしょうね。
「月見」といえば、我が家では忘れてはならないものの一つとなっているのが、マクドナルドの月見バーガー。毎年この時期になると期間限定で登場する、目玉焼きを挟み込んだバーガーです。例年通りのビーフ100%パティを挟み込んだ月見バーガーの他に、今年はチキンを挟み込んだ「チーズチキン月見」が出ています。元々鶏肉好きの私にとっては、結構楽しめる新顔でした。
月見バーガーに限らず、卵の黄身を月に見立てて「月見」を名乗る料理は結構たくさんありますね。我が家では、中秋の名月には炒めビーフンの上に温泉卵をトッピングしたメニューが食卓に上りました。日清食品・チキンラーメンの上に生卵を割って、お湯をかけて3分間…の「月見チキンラーメン」も結構クセになりますが、健康生活のためには食べ過ぎ注意!です。
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