我が家の娘も、来年4月から小学生。というわけで、最近気になっていることの一つがランドセル選びです。ランドセルという言葉は、そもそもオランダ語のRansel(背嚢…いわゆるバックパック)が訛ったものだという説が一般的ですが、日本で「らんどせる」といえば、小学生が背負っているあの独特な形状の革製の背負い鞄のことです。小学生の象徴みたいなところがありますよね。娘の成長がそんなステップまで来ていることを改めて実感し、感慨深いものがあります。
お義父さん、お義母さんから「買ってあげるよ」というお話はいただいているんですが、実際にどれを買うのかは私たちが決めることになります。私も妻も6年間お世話になったアイテムではありますが、買う側になるのは初めて。リサーチしなくてはなりません。
近所のショッピングモールなどに出かけると、店頭には大量のランドセルが並べられているのが目に付きます。まずびっくりするのは、売り場が実にカラフルなこと。私たちのように昭和時代に小学生を過ごした人たちにとっては、ランドセルといえば男子が黒、女子が赤…というのが常識だったわけですが、他にも様々な色の製品が並べられています。
やっぱり女の子用のものに先に目が行くわけですが、まず赤いランドセルをほとんど見かけません。結構多いのが、従来の赤よりも明るく、ちょっと濃いめのピンクに近い色。さらには、ずっと淡いピンクや水色、薄紫といったあたりが目に付きます。表面にパール調の仕上げを施されたものもあります。あとは、茶色系のいかにも革っぽい色合いのものも見かけますね。さらにはこれらを組み合わせたツートンカラーのものまであり、バリエーションは実に豊富です。
これと比べると、男の子用のものは基本的に黒基調で、あとは紺色のものがある程度なんですが、シルバーや赤、青などのステッチやワンポイントでアクセントを加えたもの、メッシュ生地を組み合わせたものもあります。一番びっくりしたのは、ナイキやプーマといったスポーツ系ブランドの製品。あの余りにも有名なナイキのロゴマークが、これ見よがしに背面に付けられていたりします。私がもうウン十年遅く生まれてきていたら、店頭でおねだりしたかも知れません。
イオンの店頭には、何と24色展開というランドセルがあります。こちらには、黄色や緑、明るい青などもラインナップされていて、もう何でもあり!の状態です。学校の校則で「男子は黒、女子は赤」と決められていたりしないのかな?という疑問も湧いたんですが、これだけ派手に展開が進んでいるということは、おそらく問題ないのでしょう。
ちなみに、機能の方もそれなりに進歩はあるようですが、私たちの頃との最大の差と言えそうなのが、用紙サイズの規格がB判からA判に移行したことによる、A4判の文書への対応。クリアファイルやフラットファイルがすっぽり入るのが売りになっています。この影響を受けて、ランドセル自体が大型化せざるを得ないようですね。もっとも、今どきの子供たちは体格が向上しているので、多少大きくなっても問題はなさそうですが。
妻と二人でランドセルの特別販売コーナーに行って、いろいろ物色していたら、販売員の方に声をかけられました。製品の特徴の説明を聞いたり、カタログを用意していただいたりした後で、「お買い求めになられるときには、是非お子さんをお連れになってご来店ください」と言われました。
振り返ってみると、私自身には自分のランドセルを買いに店まで出かけた記憶がありません。プレゼントで家にランドセルを届けていただいたのを覚えています。当時は、デザイン的にはほとんど違いがなく、あとは材質が天然皮革か合成皮革か、縫製のレベルはどうか…といった、大人でなくては評価できない部分の差でしたからね。しかし、これだけデザインが豊富では、私たちでは娘自身の満足するものを選びきれません。本人に選ばせるのが一番確実です。
もっとも、好みに任せっぱなしであまりにメルヘンチックなものを選んでしまったりすると、高学年になると恥ずかしくて使えなくなってしまう可能性もあります。そのあたりのバランス感覚は大人がちゃんと面倒を見てやらなくてはなさそうです。ランドセルを取り巻く事情は、すっかり様変わりしています。
ちなみに、我が家ではまだ娘のランドセルは購入していませんが、彼女は濃いピンク系のものが気になっているようです。これなら比較的「普通」の選択で、私たちがあえて修正する必要はなさそうですね。あまり年度末ギリギリになると、好きなものが選べなくなりそうなので、そろそろ決めた方が良さそうな気がしています。
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