夏のお買い物旅行

先週末から今週にかけて夏休みをいただいて、結構のんびりとさせていただきました。もっとも、こんなときに限って職場から緊急の連絡が入ったりして、実は長い休みを取れば取るほど、完全に日常から離れることは出来なかったりします。呼び出されないような周到な準備が出来ていない自分の問題なのでしょうけど、一応こんな私でも職場から不要とはされていないんだ…ということで納得しておきましょう。

と、それはともかく、今回の夏休みで最大のイベントといえば、先週日曜日の3日から、2泊3日で家族旅行に出かけたことでしょう。私たちが旅行の計画を立てると、ついつい欲張って盛りだくさんの内容にしてしまうんですが、今回も例外ではありません。メインになる行き先はちゃんと設定されているんですが、前後にもプランをいろいろ付け加えてしまい、結果的にはそちらの比重も結構大きくなっていたりします。

今回の旅行を一言で総括するなら、「夏のお買い物旅行」が実に簡潔で言い得て妙かも知れません。何しろ、メインイベントの中に元々買い物要素が入っていたばかりか、前後に付け加えたのがどちらも買い物メインの計画でしたからね。夏のボーナスもそれなりにいただけたことですし、お金を使うのもストレス発散…という面はあるのかも知れません。そんな余裕があるのかはともかくとして、ですが。


初日の8月3日は、横浜市内のIKEA(いけあ)港北に行きました。IKEAに行くのは4年ぶりになりますが、ハイセンスな北欧デザインのインテリアを、まずはショールームで見せておいて、後で倉庫から自分でピックアップさせる…という独特のスタイルで販売する、巨大な店舗が特徴です。現在、全国8箇所に店舗がありますが、横浜が我が家からは最も近いIKEAになります。

自宅2階ロフトの椅子・クッション交換前

今回のIKEA行きの目的は、自宅の2階ロフトに置いてあるひとり掛けの椅子の、交換用のクッションを手に入れること。このPOÄNG(ぽえんぐ)、IKEA製品としては定番アイテムのひとつなんですが、実は、浜松市内のリサイクルショップで、一式1,000円というとんでもない値段で買ってきたもの。そのときは単に「安いねぇ」と喜んで持ち帰り、IKEA製品であることを知ったのはずいぶん後だった…という、何ともお茶目な経緯のある椅子です。

もちろん、値段の割にはしっかりした造りのフレームで、傷みもほとんどなく、私にとっては大満足の買い物だったんですが、不満だったのは、クッションがかなり薄くなりくたびれていたこと。とりあえず、上に長座布団などを載せて座っていましたが、出来ることならクッションだけでも交換したいな…と思っていました。簡単に取り外せる構造になっているので、クッションだけでも交換用に買えるはずだ…という計算もありました。

自宅2階ロフトの椅子・クッション交換後

実際に、フレーム部分とクッション部分は別々に売られていて、組み合わせにより様々なバリエーションが作れます。今回は、落ち着いたブラウンの麻混生地製カバーが掛けられた、1万円強のクッションを買いました。最初に買ったときに付けられていたクッションは、店頭では3,000円ほどで売られているモノだったようですね。

当然のことながら、これだけ価格差があると外観の高級感も、座り心地も段違いです。逆に、クッションの選び方で予算に合わせて金額が調整できるのも、この商品の嬉しいポイントかも知れません。


2日目・8月4日は、東京ディズニーシーに行きました。オープンしてから今年で14年目になるディズニーシーですが、実は来園は今回が初めてになります。

園内でアルコール飲料が提供されているなど、お隣のディズニーランドと比べると大人向けのイメージが強いシーですが、もちろん娘のような小さな子供たちでもちゃんと楽しめます。特に、夏場の熱中症対策を考えると、水辺に近いところで心地よい風が吹いてくるパーク内の環境は助かります。マーメイドラグーンにある室内遊園地もありがたいですね。子供たちだけでなく、大人の私たちにとっても空調の効いた地下空間は楽園です。

今回は、4年前にディズニーランドに来たときに泊まったホテルオークラ東京ベイの隣、シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルを予約しました。今回も、午後3時前にホテルに向かい、早めにチェックインしてホテルで一服。日が暮れてから再入場して、夜のショーまでしっかり楽しんできました。このパターンは我が家の定番になりそうです。

…という感じで、もちろん夢の国での一日を楽しんできたわけですが、実はここでも買い物が重要なイベントでした。今やミッキーマウスと並ぶディズニーシーのスターといえば、熊のぬいぐるみのダッフィー。妻の雑貨屋で着せ替え用の洋服を売っている作家さんがいらっしゃるということで、衣装モデルとして彼らのスカウトをしてくるのが今回の最大のミッションだった…と言っても過言ではありません。

この日は、ダッフィーと彼のガールフレンド・シェリーメイ、そして今年6月にデビューしたばかりの友達・ジェラトーニと、3体のぬいぐるみを連れて帰ってきました。早速、この週末のイベントではシェリーメイが先陣を切って初仕事に出かけ、しっかりと売上にも貢献しています。妻は、売り場に並ぶ大量のぬいぐるみたちを前に、ひとつひとつ顔を見比べながらじっくりと見定めていました。仕事ですから本気です。もっとも、ジェラトーニの売り場前では「かわいい~★」なんて言葉も出ていましたから、純粋にビジネスをしていたわけでもなさそうですが(笑)。


最終日の8月5日は、帰り道にCOSTCO(こすとこ)川崎倉庫店に寄りました。海外発祥で、ワールドワイドにチェーン展開していて、巨大な倉庫のような店舗が特徴…という点ではIKEAとよく似ているんですが、COSTCOが売っているのは食料品や日用品、家電製品など。誤解を恐れずに言うと、近所のスーパーマーケットを思いっきり巨大にしたような店構えです。もっとも、何故か立体駐車場の隅にはタイヤ売り場があったりして、単純には括れない面もあるわけですが。

COSTCOは、原則的に会員にならないと利用できない完全会員制のチェーンです。今回は、妻が「1日招待券付き商品券」なるものを入手していて、これで入るつもりだったんですが、この場合は会員よりも購入金額が高くなってしまうのだとか。より安い買い物を期待するところなのに、これは痛いペナルティです。「ご満足いただけなければ会費は全額返金いたします」ということなので、妻の店名義の法人会員として会員登録することにしました。個人よりも法人の方が年会費が安価なんですね。

売られている商品は、とにかくロットの大きさが特徴的です。飲料類がケース売りされているのは当然として、テーブルロールが30個以上袋に入って売られていたり、コーヒー豆の袋が1kg入りだったり、肉のトレイにも1kgくらい載っていたり、キッチンペーパーは普通の20ロール分が一抱えもある袋に梱包されていたり…と、枚挙にいとまがありません。パッケージが大きいだけに、個々の商品の値札も少々高め。ショッピングカートがあっという間に一杯になるのも手伝って、分量と価格の感覚が麻痺してきます。

しかし、店内を回ってみて気がついたのが、妻が「これは高い」と言って買わない商品も結構あったこと。冷静に単価を計算してみると、近所のスーパーやドラッグストアなどの方が安売りしているモノも確かにあります。本来、大量にまとめ買いすれば単価が下がる効果は確実にあるんですが、とはいえ全ての商品が激安というわけでもないようです。

当日の晩に食べたちらし寿司も、翌日の晩に鉄板で焼いた肉も、朝食に食べたパンもとても美味しかったので、食料品の品質面は心配なさそうです。あまりに大量すぎる場合には、何人かでシェアする方法もありますし、使い方さえマスターすればなかなか面白い店だと思います。ただ、自宅から一番近いのが愛知県内の中部空港倉庫店…というのはさすがに遠すぎますね。現状では、交通費を考慮に入れると「会費の元を取る」という思考法はあきらめた方が良さそうです。せめて静岡県内のどこかに出店してくれれば、もっと積極的に使えるんですが。


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