「目の付けどころが」と来れば、続くフレーズはもちろん「シャープでしょ。」ですよね。「目の付けどころが、シャープでしょ。」は、シャープの企業スローガンとしてあまりにも有名です。他社とは着眼点のひと味違ったアイデアを、実際に商品化に結びつけてしまう、まさに鋭角な感覚を持った企業風土をうまく表現していたと思います。
もっとも、シャープ自身は2010年に「目指してる、未来がちがう。」という新しいスローガンに乗り換えているんですけどね。それ以来、この会社の「シャープさ」が削がれつつあるような気がするのは、私の気のせいでしょうか。私にとっては何かと縁のある会社でもありますし、気になるところです。
とはいえ、今日は別にシャープという企業の話をしたいわけではありません。「目の付けどころ」について、最近気づいたことを書き留めておきたくなったんです。
今日は、妻と娘と一緒に、浜名湖ガーデンパークに出かけました。2004年に「浜名湖花博」の会場となった場所で、現在も公園として整備、運営されています。外で走り回るのが大好きな娘の遊び場として重宝しています。入場料も駐車料金も無料なのは嬉しいですね。
園内は、バラの時期にはまだ少々早かったんですが、春の花たちが数多く咲き乱れていました。この日は汗ばむ陽気だったせいか、青から紫の寒色系の色の花、あとは白い花に目を奪われることが多かったですね。屋外ステージの隣に広がる、真っ青な花の絨毯(ネモフィラという花だそうですが)は印象的でした。
植物園の中では、日差しを避けることができる藤棚はありがたい存在ですね。白と紫の花が混じったところに、上から降り注ぐ日差しが漏れてくる様子もなかなか良い感じです。
園内の花壇でも、これらの色合いで構成された花壇は、涼しげで良い感じです。我が家の花壇も、これを参考に作ってみよう!という話になりました。新しい大きな花壇ができたばかりですし、妻の頭の中にもいろいろ構想が膨らんだようです。
振り返ってみると、浜名湖花博の頃には、植物園で個々の植物を見ながら楽しむことが多かったような気がします。庭園の造形も楽しませてもらってはいたものの、美術館で絵画や彫刻を見るのとよく似た感覚で、「綺麗だなぁ」「面白いなぁ」というレベルで終わっていました。
それが、浜名湖花博2014のときや今回の訪問では、明らかに「目の付けどころ」が変化しているのに気づきます。園内の花壇、あるいは庭園は、我が家の庭を造っていくために参考になる見本です。さすがに、我が家の小さな庭で、あの広大な公園と同じものを作るのは不可能ですが、何か盗めるポイントはあるはずです。
妻に聞いてみると、公園に限らず、家が建っているのを見ると、花壇や鉢植えの花たちがどんな種類で揃えられ、どんな配置で並んでいるかなどが気になるそうです。確かに、一緒に車に乗って出かけていると、「さっきの家の花壇、綺麗だったよね」などと話しかけられることが結構あります。もっとも、運転中の私はその庭をじっくり見られることはほとんどないのですが。
私の場合は、毎日通勤で自宅から駅まで歩いているので、このときには沿道の家々を結構よく見ています。我が家の周辺は新築ラッシュが続いていて、常にどこかに建築現場がある…という感じなんですが、最近気になるのは、屋根が南向きの片流れになっている家が非常に多いこと。太陽光発電を載せるのにうってつけの造りです。というよりも、それを前提にした設計になっている家が多いのでしょうね。
あるときには、建築中の家のエコキュートのタンクが、先日の我が家同様に大きく傾いているのを見かけました。数日後に同じ家を見てみたら、エコキュートはいつの間にかもとどおり直立していました。どうやら、我が家と同じように盛り土の部分が沈下していたようです。
その前には、花壇のブロックが気になったり、玄関のアプローチが気になったり…と、結構目移りが激しい私。庭の倉庫が気になったり、敷地外周のフェンスばかり見ていたりした時期もありました。
結局のところ、自分がそのときに興味を持っているモノのフィルターが掛かっている…ということなんですよね。当たり前ではありますが、お陰さまで、同じ対象を繰り返し見ていても、いろいろな発見があります。
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