9月16日に、NTTドコモが「カケホーダイライト」という新しい料金プランの提供を発表しました。従来のカケホーダイプランは、2,700円(税抜)でほとんどの音声通話が使い放題…というものでしたが、カケホーダイライトのどのあたりが「ライト」かというと、使い放題の対象となるのが5分以内の通話に限られること。5分を超えると、30秒につき20円がかかります。お値段はカケホーダイより1,000円安い1,700円。これにデータ通信のパックを組み合わせて利用することになります。
…と書いてみたわけですが、日付とプラン名、そして「NTTドコモ」のところを入れ替えれば、「auが」でも「ソフトバンクが」でも全く同じサービスが用意されています。基本的には11日にauが「スーパーカケホ」と銘打って発表した「電話カケ放題プランS」と内容は全く同じ。その日のうちにソフトバンクは「スマ放題ライト」で追随し、NTTドコモも足並みを揃えたことになります。
そもそも、音声通話使い放題の料金体系自体も、NTTドコモが先陣を切ったところにソフトバンク、auが後から全く同じ条件の料金プランを追加し、結局全くの横並び状態になりました。今回も然り…ということで、相変わらずBIG3のカルテル状態なのかな?と思ってしまいます。
もっとも、この設定自体は全く新しいモノではなく、既にワイモバイルが「1回あたり10分以内、月に300回までは無料」という形で、データ通信とワンパックにした料金体系を取っています。さらに元を辿れば、ソフトバンクが最初に「スマ放題」として提供しようとしたサービス(その後NTTドコモが「音声完全定額」を発表したことで撤回)も、これとほぼ同じものでした。各社とも自社が赤字にならないように料金体系を設定しなくてはなりませんから、出てくるアイデアも結局は同じようなところに落ち着いてしまう…ということなのかも知れません。
実は、今回の「1回5分まで使い放題」プランは、一見横並びのようで、実は結構違いがあります。というのも、各社とも組み合わせられるデータ通信プランに制限を設けているから。一番安価な2GBのプランとの組み合わせは、各社とも認めていません。さらに、NTTドコモでは、家族内でシェアできる一番安いプランである10GBでも不可。よっぽど、カケホーダイライトは使ってほしくないようです。
2GBはダメなら、次に安いプランは?…と見ていくと、auには3GBのプランがありますが、他の2社にはこの容量のプランはなく、5GBのプランを選ぶことになります。今どきのスマートフォンを使い始めてから3年半以上になりますが、自宅にWi-Fiから固定回線につなげる環境があれば、月々のデータ通信量は2~3GBくらいに収まります。つまり、auの3GBプランなら十分ということで、5GBのプランを使わなくて良い分だけ、他よりも安く利用できることになります。…まあ、月々1,000円弱の違いではありますが。
私の場合、音声通話は本当に大事な用事だけを済ませるために使うモノで、5分以上話すことはほとんどありません。ほぼ定額の範囲内だけで利用できそうです。あと1ヶ月このプランが早く導入されていれば、乗り換えの際に選んだかも知れませんね。
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