5月4日は「スター・ウォーズの日」…というお話は、以前にご紹介したことがありますが、今年のスター・ウォーズの日には、スター・ウォーズシリーズの最新作・エピソード7「フォースの覚醒」が、映像ソフトとして発売されました。
…とはいうものの、実際には、Amazonで予約してあった「フォースの覚醒」のMovieNEXパッケージは、先週の4月29日には我が家に届いていました。ゴールデンウィークで(映画の話題なので、あえて「大型連休」ではなくこう呼びましょう)物流も予定どおりに行かない可能性がある…ということはあるのかも知れませんが、「5月4日発売」を謳いたかった…というマーケティング上の理由が最大ではないかと思います。
というわけで、結局映画館には一度も見に行けなかった私でしたが、5月4日を待たずに「フォースの覚醒」を自宅のテレビで鑑賞することが出来ました。映画館での公開から半年程度で見られるのは最近は良くあることで、嬉しいことではありますが、それなら映画館にわざわざ出かける意味は?…と考えてしまいます。大画面や迫力の音響に意味がある作品(スター・ウォーズはそのひとつではありますが)なら、まあ理解も出来ますけどね。
私は、この半年間、できる限り「フォースの覚醒」に関する情報はシャットアウトして、この作品を視聴するのを楽しみにしていました。わかっていたのは、「主人公は女性らしい」、「初回3部作の俳優たちが同じ人物役で出ている」、「BB-8という転がりながら進むドロイドがいる」くらいのもの。ちょっとネットを漁ればいくらでも情報が溢れている中で、よく頑張ったものです(笑)。
私のようにがんばっている皆さんのために、ストーリー展開等のネタバレになる感想は書かないことにしようと思いますが、まずひとつ感じたのは「女性の社会進出が進んでいるなぁ」ということ。そもそも女性が主人公に据えられていることからしてそうなんですが、酒場を仕切るのは女将、反乱軍のリーダーも女性、ストームトルーパーのリーダー格にも女性が。もちろん、これはスター・ウォーズの世界というよりも、私たちの暮らす現実社会の方がそのように変わってきたことの反映…ということなんですけどね。空想世界といえども、現実社会は意識するかしないかは別として何らかの手本になっているものです。
今作では、エピソード6「ジェダイの帰還」から30年後が描かれています。現実世界でも「ジェダイの帰還」公開(1983年)からほぼ30年経っているわけで、ルークも、レイア姫も、ハン・ソロも、自然にトシを取っていいはずなんですが、どうも年月の積み重ねよりも老けたように見えて仕方ありません。もちろん、どんな年月を積み重ねてきたのかは今作中で語られているわけですが、相当な苦悩の日々を送ってきたのでしょうか。あのときはめでたし、めでたし…で終わったはずなんですが、「いつまでも幸せに暮らしました」とはならなかったようです。もっとも、そうでなくてはエピソード7を描く意味はないのでしょうけど。
球形の胴体全体が転がりながら移動するドロイド・BB-8は、パッケージにもドーンと大きく載せられ、おそらくこれからの後期3部作で重要な位置を占めるのだと思うのですが、そんなことよりも、彼はとにかく表情豊かな演技を見せてくれます。何しろ、ひととおり観た後の妻の感想が「BB-8がかわいい~」でしたからね。もしかすると、人間よりも、他のクリーチャーたちよりも芸達者かも知れません。
まあ、何よりも一番強く思ったのは、「次はまだか?」ということ。とにかくいろいろと謎をばらまいたまま、解決せずに終わってくれます。そもそも最初から3部作の第1弾として作られているので、このように作られるのは当然ではあるんですけどね。
話の流れでこれまでの「歴史」について語られることもあり、一応、以前の作品は知らなくても楽しめるように作られてはいると思うんですが、観ておくとより楽しめるようにもなっています。歴代のスター・ウォーズシリーズ共通の、文法あるいは作法とでも言うべき作られ方はちゃんと守られていますし、思わずにやりとさせられる場面もあります。全ての作品を観ようとすると、なかなかハードな仕事になるはずですが、まだ全く観たことがない方は、チャレンジしておくことをオススメします。
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