大型連休中に横浜に行ってきましたが、こうした泊まりがけの旅行のときに困るのが、持ち運んでいる様々なモノたちの充電をどうするのか。近頃は、まる一日ならなんとか充電なしでがんばってくれるデバイスも増えてきましたが、1泊となるとまだまだ厳しいと言わざるを得ません。
今回横浜に連れて行った持ち物の中で充電が必要なものは、私のデジイチ、ビデオカメラ、スマートフォンにスマートウォッチ。そしてレッツノート・CF-RZ4も持っていきました。あと、忘れてはいけないのが電動のひげ剃り。これに加えて妻のiPhone、コンパクトカメラもあるわけで、なかなかタイヘンです。
基本的には機器の数と同数の充電器、そして充電器を挿すためのAC100Vのコンセントが必要になる訳なんですが、これだけ数が多くなると、いろいろ考えたいことも出てきます。
ここ数年で、給電のためのインターフェースとしてUSBを使う商品がすっかり普及してきました。同じようなケーブルが付いたACアダプターをいくつも持ち運ぶより、もしひとつのアダプターを使い回せるなら、その方が荷物を減らせそうですよね。さらに、ひとつのアダプターに複数のUSBケーブルがつなげるようになっていれば、同時進行で充電できるじゃないか!…というのも、誰でも考えそうな話です。
そんなわけで、私もUSBポートが2個装備されているACアダプターをひとつ購入して使っていました。しかし、このACアダプター、Quick Charge 2.0(以下「QC2.0」)に対応しているのは良いのですが、QC2.0の機能が有効になってしまうと、もう片方のポートからは電力を全く供給してくれません。これでは2ポートある意味がほとんどありません。
よくよく充電器の取扱説明書を読み直してみると、確かにその通りの仕様になっているので、これは商品を選ぶときの私の不注意だったと言わざるを得ません。出力が18Wしかないので、QC2.0の12V/1.5Aや9V/2Aを出力すれば、それだけでいっぱいいっぱいなのは自明です。
そんなわけで、このたびUSB接続のACアダプターを新調しました。AnkerのPowerPort Speed 4(写真左)は、その名のとおり4個のUSB充電ポートを持っていて、そのうち1個はQC2.0の後継規格であるQuick Charge 3.0(QC3.0)に対応しています。
QC3.0は、QC2.0よりも電圧を細かく切り替えられますが、最大出力が18Wなのは同じ。PowerPort Speed 4の出力は全体で43.5Wあるそうで、QC3.0を使って充電中でも、残りのポートへの給電が可能。同時にiPadを充電することもできます。
筐体はまあまあコンパクトで、直付けのプラグも本体に収納できるのは便利なんですが、気になるのは少々重量が嵩むこと。実測159gで、これまで使っていた充電器(写真右、実測87g)の2倍弱あります。もちろん、2倍以上の性能があるわけですから、そこは仕方ないんですけどね。容積も2倍まではありませんし。
実際に、QC2.0対応のスマートフォン、同じくQC2.0対応のモバイルバッテリーをつないでみましたが、どちらもかなりの高速で充電が完了し、きっちりQC3.0→QC2.0の下位互換性は発揮されているようです。厳密には電圧と電流を測定してみないとなんとも言えないところではありますが…。
現在予約中のNuAns NEO [Reloaded]はQC3.0対応なので、新しい充電器の恩恵を受けることができそうです。しかし、実は頭が痛いのが、この充電器に差し込むケーブルをどうするか?なんですが…これについてはまた改めてご紹介したいと思います。
実際に宿泊先のホテルなどで充電を行おうとすると、そもそもAC100Vのコンセントがひとつしかない!ということが結構あります。先ほどご紹介したような多ポートのUSB充電器も、解答のひとつにはなり得るわけですが、専用の充電器しか使えない機器の場合には、どうにもなりません。
こんな時のために、普段から泊まりがけのときには小さなテーブルタップを鞄の中に忍ばせているんですが、たまたまネット通販で面白いモノを見つけたので、ちょっと買ってみました。
iBuffaloの「ACアダプター用タップ」という商品なんですが、10cmほどの短いケーブルの先に付いているプラグは通常のAC100Vのコンセントにつなぐものではなく、ノートPC用のACアダプターなどでよく使われている、「メガネプラグ」と呼ばれる形状になっています。タップの部分には、3個のコンセント(表2個、裏1個)の他に、メガネプラグ用のコンセントも1個付いています。
このタップをACアダプターのメガネプラグのところに差し込んで、ACアダプターに付属する電源ケーブルをタップに差し込めば、コンセントをひとつも余分に埋めずに、3個のコンセントを増設することができてしまう…という仕組みです。これはなかなかのアイデア商品ですね。
とはいえ、最近はホテルの側でもこうした充電の需要を認識しているようですね。部屋の備品として携帯電話用の充電器が置いてあるホテルは増えていますし、新しいところでは壁に直付けで給電用の「USBコンセント」がある部屋もあったりします。宿泊者に開放されているAC100Vのコンセント数も、ひとつだけではなく複数個あったりします。
もっとも、そんな至れり尽くせりの宿ばかりではありませんから、こちらが準備しておくのは大事なんですけどね。臨機応変に対応できるような万全の準備こそが、モバイル道の極意です。
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