私の好きなもののひとつに野球があります。プレーはとてつもなく下手くそですが、プロ野球の観戦は大好きですし、PCやスマホの野球ゲームでも結構遊んできました。日本プロ野球で贔屓のチームは中日ドラゴンズ…というわけなんですが、ここ数年、SSK Worldの場でその話題に触れた覚えがありません。
というのも、どうにも成績がパッとしなかったんですよね。2013年以来5年連続でBクラス。それ以前はリーグ優勝に絡み続ける強い時代もあったのですが、今やすっかりどん底状態です。昨年は京田陽太選手がチームでは今世紀初となる新人王を獲得する…という明るいニュースもあったものの、ペナントレースは5位。弱いから応援しないということでは決してありませんが、やっぱり勝負の世界ですから、試合では勝ってほしいものです。
そんなドラゴンズが、2018年になってからメディアで見かける機会をにわかに増やしています。すっかり地味なイメージが定着していた気がしますが、何があったのでしょうか?
そのひとつの理由として、星野仙一氏の訃報はあったのではないかな?と思います。現役時代は投手としてドラゴンズ一筋。監督としてはドラゴンズの他に阪神タイガースでもリーグ優勝し、さらに東北楽天ゴールデンイーグルスでは、チームを球団創設以来初の日本一に導きました。常に闘志を前面に押し出して先頭に立つ姿は、人々を惹きつけてきました。闘病生活が続いていたとのことですね。残念ではありますが、「お疲れさまでした」という思いの方が強いです。
しかし、それ以外にもうひとつ、チームがもっと熱い視線を集めている出来事があります。昨シーズン末に福岡ソフトバンクホークスを退団した松坂大輔投手が、ドラゴンズに加入したんです。
言わずと知れた「平成の怪物」松坂大輔ですが、ここ数年は苦しいシーズンを過ごしています。特に、メジャーリーグから日本に戻り、ホークスに入団してからの3年間で1軍登板はたったの1試合。ほとんどを故障からのリハビリに費やしてしまいました。ホークスからは、育成選手契約やコーチ契約を結んでのリハビリ続行が提案されていたようですが、彼はこれを断り退団し、移籍先を探すことに。そこにドラゴンズが入団テストを打診した…という流れでここまで来ています。
ドラゴンズの森繁和監督は、松坂投手が西武ライオンズにいた頃に、投手コーチとして彼を見ています。かつての恩師が教え子に救いの手を差し伸べたということなのかも知れませんが、そうは言っても野球を仕事にするプロフェッショナルです。ちゃんと投げて、チームに貢献できるようでなくては意味がありません。
入団テストは、実際には「投げられればOK」というレベルの、セレモニー的な部分もあったようです。しかし、そこで変化球も交えて気合いの入ったピッチングを見せた松坂投手は、もちろんただ投げるだけで終わるつもりなんてないはずです。そもそも、「復活できる」という自信がないのなら、入団テストなんて受けないでしょう。森監督は、「やり尽くすまで、やればいい」というコメントを出していますね。私もそう思います。
プロ野球は、チームの優勝を目指す勝負であると共に、多くの観客を集めて利益を上げる興行でもあります。そして、こちらの方面では、確実に「松坂効果」は見込めるでしょう。長年ドラゴンズには足りないと言われてきたスター性のある選手です。
まず、連日のように彼に関するニュースが流れていること自体がそうですよね。2月になるとキャンプが始まりますが、ドラゴンズのキャンプ地である沖縄には、これまでよりも多くのファンが詰めかけるのではないでしょうか。既に「グッズはどうなりますか」との問い合わせも来ているようです。
今回の契約内容としては、ほぼ最低限度に近い「1年契約、1,500万円+出来高払い」という話が伝わってきています。この金額なら、ペナントレース開幕前の宣伝効果だけでも十分に元が取れそうな気がしますが、もちろん、それだけで終わってしまうのでは寂しいですよね。シーズンインしてからも、チームの勝利に貢献してほしいものです。
かつて同じようにドラゴンズで故障からの復活を期した川崎憲次郎氏のように、松坂投手を開幕投手に指名するのでは?…なんて話も聞こえてきます。本当にそうなるのかどうかはわかりませんが、気になるところです。
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