私が現在使っているスマートフォン・NuAns NEO [Reloaded]は、特定の通信会社に紐付いていないSIMフリースマホとしては珍しく、FeliCa規格による非接触式ICカード、いわゆる「おサイフケータイ」に対応しています。
おサイフケータイのインフラを採用するサービスは、その名のとおり電子マネー等の決済に使われるものの他、会員証やチケット、クーポン等の情報をやりとりするために使われるものもあり、かなり多岐にわたります。いずれにしても、読み取り機にタッチするだけで情報のやりとりが可能な手軽さがウケたのか、日本国内では幅広く使われるようになりました。
私自身も、おサイフケータイの関連サービスはいくつか利用していますが、決済に使っているのはモバイルスターバックスカードだけになります。Suicaやnanaco、WAONなど、他にも電子マネー系のサービスは個別のカードで利用していて、これらがスマホ1台に集約できるのは便利なのでしょうけど、今のところは、何かトラブルがあったときに一気に使えなくなる怖さも頭をよぎってしまい、まだそこまで思い切れていません。
そのモバイルスターバックスカードが、このところどうも調子が悪くて、困っていました。読み取り機にかざしても、全く反応してくれなくなってしまったのです。アプリの画面上に表示されるバーコードを読み取ってもらえば決済はできるのですが、コレではどうも格好が付きません。そもそも、後ろに並ぶ皆さんを待たせてしまうことになり、申し訳ありません。
店員さんから「Wi-Fiが悪さすることがあるらしいです」と伺って、Wi-Fiを無効にしてみたり、BIGLOBEのWi-Fiアクセスポイントへの「オートコネクト」アプリを停止させたり、さらにはアンインストールしてWi-Fi利用のMACアドレス登録も外したり…とやってみたものの、全く状況に変化はありませんでした。
ついつい「ハードウェア固有の問題だったら困るなぁ」なんてツイートしてしまい、トリニティのほっしぃ社長にまで心配いただいてしまいました。ほっしぃ社長は、最新ファームウェアの適用後でもきちんと使えているとのことで、私はどうも問題は設定の見落としにありそうだな…と思っていました。
その後もカードの無反応は続き、店頭でカードのサポートセンターの電話番号を教えていただく…という何ともお恥ずかしい事態(とはいえ、こういうところがスターバックスの顧客対応の素晴らしさです)もあったのですが、結局は自力で原因を見つけることができました。
モバイルスターバックスカードの内容は、会員IDに紐付けられてサーバー側に保存されています。先日NEO Reloadedを修理に出したわけですが、修理が済んで端末が私の手元に戻ってきたときには、もちろんスターバックスのアプリもインストールし直し、このときにカードの情報も読み込まれていました。
しかし、実はこれだけでは、タッチでの決済は行えません。修理に出した際にFeliCa領域はリセットされているので、カードの情報を再びFeliCa領域に書き込む作業が必要になります。バーコードでの決済ができたのは、カード自体の情報は金額も含めてちゃんと保管されていたからなのですね。タッチで使えるようになっていなかっただけ…ということだったのです。
早速、情報の再書き込みをおこない、無事元通りにタッチでの決済ができるようになりました。Wi-Fi関係の設定も元に戻してみましたが、問題なく動いているようです。ほっと一息…ではありますが、FeliCa周りの面倒臭さを認識する話になりました。
おサイフケータイといえば、モバイルSuicaを登録すると、EX-ICカードを持ち歩かなくても、スマホひとつで新幹線の改札を通れます。コレはコレで魅力的なんですが、何だか面倒が増えそうな気がして…どうするかは、また考えるとしましょう。
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