台風24号の爪痕

先週末に日本列島を縦断した台風24号は、私の住む浜松市にも深い爪痕を残していきました。ようやく昨日全面復旧したという大規模停電は、全国ニュースにも取り上げられるほどでしたが、目に見える被害もそこかしこに広がっています。

我が家の近所でも、鉄骨トタン張りの塀や照明灯の鉄柱が傾いていたり、信号機の向きがちょっと変わっていたり、屋根瓦が一部剥がれていたり…といった様子を見かけました。あるお店の前を通りかかったら、店先に立っていた桜の木がなくなっていました。倒れてしまったのを、早々に片付けたんですね。

さて、我が家はどうだったのか?なのですが…。


10月1日・月曜日の朝。激しい風と雨が吹き荒れた夜が明け、庭に出てみた私が目にしたのは、想像もしなかった光景でした。

2018年10月1日、午前6時01分

庭の奥の方に折り重なっている雑多なものたち。というよりも、そこにあったはずの小さなログハウスの倉庫が見当たらず、その中にあったものが散乱していました。しばらくの間は何が起こったのかわからず、呆然と立ち尽くしてしまいました。

倉庫は床だけ残してひっくり返っています

倉庫は、基礎と床の部分を残して、上屋の部分がまるごとひっくり返り、フェンスをなぎ倒して西側の水路の上に覆い被さるようにして引っかかっていました。

屋根の部分は剥がれて堤防側に

屋根の部分は壁から剥がれ、水路を越えて堤防側に乗っている状態でした。強風を受けて、壁から上の部分がまるごと持って行かれ、屋根側を下にして落ちたときに壊れてしまったのでしょうか。

それにしても不思議だったのは、散乱していた家財道具たちが、ほとんど濡れていなかったこと。今回、雨が収まってきた後もしばらく強風が続いていたようでしたから、その段階で被害を受けてしまったのでしょう。おかげで、中身は意外に無事。不幸中の幸いではありました。


ともかく、家の敷地外に出てしまった倉庫の残骸は、なんとかして片付けなくてはなりません。最初は、業者の方にお願いして片付けてもらうしかないか…と思い、早速連絡も取ってみたわけですが、台風の通過後は同じような話が殺到しているのか、なかなか対応してもらえません。そんな中、「ログハウスなら1段ずつバラせば自分でも解体して運べるのでは?」という話になり、DIYで片付けてみることにしました。

ログ壁を少しずつ解体

ログ壁(といっても、厚みは2cm未満で板のようなモノですが)は1段ずつ接着されているわけでもなく、ハンマーで注意深く叩けば、はめ込みを外していくことができます。とはいえ、水路に斜めにハマっているせいで、変な向きに力がかかっていることもあり、外すのには意外に苦労しました。2分の1くらいを解体したところで、ようやくログ壁部分を持ち上げられるようになり、堤防側に引き上げることができたので、残りの作業はスムーズに進みました。

バラしたログ壁をふたたび組み直せば元どおり再建できるのでは?と、一縷の望みを持っていたのですが、歪んだ状態でしばらく置かれていたせいか、はめ込みの部分が破損している部材が多く、元どおりに組み立てるのは困難であることがわかりました。細かく割って、薪ストーブの焚き付けにでも使いましょう。焚き付け用なら、多少塗料が乗っていても排気が触媒の中を通る訳ではないので、ダメージは少ないはずです。

屋根はアスファルトシングルで葺かれていたので、重すぎてそのままでは動かすことすらままなりません。残念ながら自力での片付けは断念しました。ここはプロの力を借りた方が良さそうです。


ゴールドクレストの根が抜けません

倉庫の他にも、ダメージはいろいろなところに及んでいました。庭の中では、花壇に植えてあり、高さ2m以上に伸びていたゴールドクレストが倒れました。元どおりに立てるわけにも行かず、やむなく切り倒したわけですが、根が深く張られてしまったので、掘り起こすのにひと苦労でした。というより、今日現在でまだ根は一部埋まったままです。何か新しく植えるにしても、もう少しキレイに取り除きたいところです。

ジャスミンがまたしおれてしまいました

倒木を免れた植物たちも、多くは塩分を含んだ風雨にさらされたせいか、葉に大きなダメージを受けてしまいました。店先の花壇に植えてあったジャスミンは、先日離れのデッキに取り付けたラティスの一番上まで登り切っていたのですが、台風の後でほぼ全体がしおれてしまいました。全て枯れてしまったわけではないので、またの復活を期待します。

天窓から屋根に登り、BSアンテナの向きを修正

母屋自体に深刻な被害はなかったのですが、ひとつ問題になったのが、テレビのBS・CS放送だけが全く映らなくなってしまったこと。これはもうBSアンテナの向きの問題だろう…ということで、ロフトから天窓によじ登って屋根の上に出て、1階リビングにいる妻と連絡しながら角度を調整。無事受信できるようになりました。


2018年10月6日、午後4時04分

この週末も片付けに汗を流し、何とか見られる状況になってきました。とはいえ、倉庫の屋根部分はまだ水路の向こうにあるままですし、倉庫がなぎ倒したフェンスも、取り除きはしたものの、このままでは危なくて仕方ありません。倉庫の再建も含めて、自分のDIYだけではどうにもならない部分が残っています。

倉庫の床だった部分だけがキレイに残り、今のところはオープンデッキのような状態になっています。妻からは「屋根だけ付ければあずまやになるよね」なんて言われましたが、さすがに倉庫がないと家財道具が片付きません。現状はとりあえず母屋の中に避難させてありますが、これが恒久化することは認められません。何とか、考えないと。


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