先日、銀座にVAIO A12の現物を見に行った帰りに、有楽町のビックカメラに寄ってきました。今年になってからいろいろと考えてきた、私のレッツノート・CF-RZ4の次を担うかも知れないモバイルノートPCたちに触れて、改めてどれが最適なのかを考えようと思ったわけです。
ビックカメラは浜松にもあるわけですが、さすがは東京、ニッチな商品も含めて実に品揃えが豊富です。今年になってから、「レッツノート以外の何か」として私が調べてきた製品のほとんどが店頭に展示されていて、実際に触れてみることができました。
スペック面の話は各社のWebサイトやネットニュースのレビュー記事を見ればだいたい想像が付くことで、やっぱり気になるのは筐体の重量感や剛性、インターフェースの操作性あたりになってきます。
重量そのものもスペックシートの範疇である(もっとも、実測値がどの当たりの範囲にあるかは製品によって結構違うようですが)のですが、面白いのは実際に手で持ち上げてみたときの「重量感」が結構スペックから受ける印象と異なること。これは、質量そのものよりも筐体の体積との関係、つまり密度の影響が大きいようです。大画面モバイル系の製品は、総じて軽く感じます。逆に、小さなGPD Pocket 2は間違いなく他よりも軽いのですが、手に取るとずっしりした重みを感じます。鞄に放り込んでしまえば問題になるのは質量そのものなんですけどね。
GPD Pocket 2の場合、軽さと小ささを引き換えに、いろいろな部分に妥協を強いられることになります。小さな画面はまだ老眼が進んでいない私には十分耐えられますし、光学式のポインティングデバイスは意外に良好だったんですが、列ごとにキーピッチが異なるキーボードは、さすがに戸惑いますね。もっとも、右側の記号部分だけキーピッチが狭いキーボードは、もうずいぶん長い間使っていますし、これでも使っていれば慣れてしまうものなのかも知れないのですが。
GPD Pocket 2といえば、先日CPUがCore m3-7Y30からCore m3-8100Yに変更されることが発表されましたね。第8世代(いわゆるAmber Lake)に進んだとはいえ、実質的にはクロック周波数が違う程度なのですが、特にTurbo Boost時が相当速くなっている(2.6GHz→3.4GHz)のは、体感性能にかなり影響する可能性もあると思います。より良いモノは積極的に採り入れる…という姿勢は良いのですが、発売前の早期に出資して、第7世代版を入手したスポンサーたちの気持ちを考えると、切ないものがあります。これがGPD社への信頼の低下につながらなければ良いのですが。
重量感でもやっぱり別格なのは、600g台のLIFEBOOK UH-X/C3。ちゃんと画面が表示されて、キーボードやタッチパッドで操作できるのが信じられないほどの軽さです。これでタッチパネル画面とワイヤレスWANさえあれば、おそらく私はもう迷わなかったのですが…。
BTOでこれらを装備できるThinkPad X1 Carbonも、普通の物差しで考えれば十二分に軽量なのですが、UH-Xと並べてしまうとさすがに重く感じてしまいます。フットプリントが1割くらい大きいとはいえ、1.5倍以上の重さがあるわけですからね。
このように、ちょうど競合する機種を並べると物足りなくなる…というのは、VAIO A12と同サイズのディスプレイを持つDynaBook Vシリーズとの比較でも言えるところです。DynaBook VシリーズにワイヤレスWANが載せられるか、VAIO A12にWhiskey Lakeが載るかしていれば、購入が決断できたかも知れません。どちらも、相手と見比べると物足りなさが見えてきてしまいます。
そうやって見渡してみると、CF-RZ4(とその後継のCF-RZ6)と見比べてみたときに、ステップアップを実現できると感じられる製品は、やっぱり現状で見当たりません。レッツノートなんか使っているせいで、希望が贅沢になりすぎるのでは?という疑問は、有楽町で再確認できたような気がします。
しかし、これはいよいよ困りました。またレッツノートに買い換えるとしたら、とんでもない資金を準備しなくてはなりません。とりあえず、年末ジャンボ宝くじかなぁ(苦笑)。
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