今年も残すところあと1週間と少々を残すばかりとなりました。この時期になると、「今年最後の○○」というフレーズを聴くことが増えてくるわけですが、今年に限っては、「平成最後の○○」という言い回しがやけに耳に付きます。来年の5月から新元号に代わることが予定されている中で、インパクトのあるキーワードではあるかも知れませんが、さすがに少々聞き飽きてきましたね。
…というのはともかく、平成30年たる2018年が終わるのを前にして始まった新しいサービスが、最近非常に気になっています。BS 4K/8Kの本放送が、12月1日から始まりました。
4K/8Kと言われるのは、映像の解像度を示したもので、4Kは従来のハイビジョン放送(1,920×1,080ピクセル)の2倍細かい3,840×2,160ピクセル、8Kはさらにその倍の7,680×4,320ピクセルで1フレームが構成された放送となります。ハイビジョンの横1920ピクセルはほぼ2K(2キロ;2の1000倍)ということで、その倍の4K、さらに倍の8Kというわけです。
もちろん、これらの放送の画質を十分楽しむためには、画面にこれを表現できる画素数を持ったテレビが必要になります。とはいえ、これについては既に数年前から巷には4K映像を表示できる「4Kテレビ」がかなり出回っていて、肝心の放送がなかなか始まらない…という状況ではありました。
もっとも、それは必ずしも悪いことばかりだったわけではありません。4Kテレビの能力を従来のコンテンツでも生かすために、アップコンバート(「超解像」なんて呼び方もされます)の技術は進歩したのでしょうし、インターネット配信で4K映像を配信するサービスが次々に登場して、ネット配信自体の普及を加速したという面もあるでしょう。
ハイビジョンでも十分キレイだと思っていたのですが、4Kテレビで4Kの動画コンテンツを見ると、やっぱり差があるのがわかります。4Kを見てから2Kに戻ると、画面がドットで構成されている感覚が妙に気になります。そういうもんなんだなぁ(汗)。
4Kテレビについては、登場した頃からずっと気になっていました。というよりも、我が家のリビングで使っているプラズマテレビは、数年前からど真ん中にまともに映らない線が出るようになり、初日の出中継を見ても初日だけが見えない…というトホホな状況になっていたので、本当ならすぐにでも買い換えたいくらいでした。しかし、せっかく買い換えるなら、4K放送が始まるのを睨んで4K放送のチューナーが内蔵されているモノを買わなくては!と思い、騙し騙し使いながら現在に至ります。
しかし、本放送が始まった現在に至っても、電機メーカー各社の足並みは揃っていません。東芝を皮切りに、BS 4Kチューナー内蔵のテレビを発売しているメーカーが出始めている一方で、ソニーやパナソニックと言った大御所でも、テレビには内蔵せずに外付けチューナーでの対応としています。
4K放送でのコピー防止の方法がギリギリまで決まらなかったことも要因のひとつだったのかも知れませんが、外付けチューナーでもHDMI経由で動作を連係させられるので、操作性は内蔵するのと大差ない…ということかも知れません。しかし、それ以前の問題として、BS 4Kへの対応の優先度が、そもそもそれ程高くないと考えられているような気もします。先にも少し触れたように、既に4Kテレビの能力を生かせるコンテンツは揃っていますからね。ネット配信の他にも、スカパー!が自分の衛星で4K放送を始めています。このためのチューナーを内蔵しているテレビもあったりしますね。
我が家のブルーレイレコーダーとの連携を考えると、テレビもパナソニックのVIERAを選ぶのが良いのでしょうけど、BS 4Kのチューナーが内蔵されていない他にも、4K放送時代の様々な機能を考えると、他社と比べたときにちょっと弱いんですよね。Androidアプリで多様に機能の拡張ができるソニー・BRAVIAやシャープ・AQUOS、ハードディスクをつなげば全局録画の「タイムシフトマシン」になってしまう東芝のREGZA辺りと比べると、どうも見劣りします。
4Kテレビのことを考えるときに、選択できるのは液晶テレビだけではありません。有機ELテレビという選択もあります。プラズマテレビと同様に、画素自身が発光する有機ELテレビは、深い黒と鮮やかな発色が特徴で、プラズマ使いだった私としても気になる製品ではあります。
しかし、真っ暗な部屋の中で見るのならいざ知らず、これからの我が家では明るいリビングで見るのが普通になるでしょうから、あえて高価な有機ELを選ぶメリットはあまりないように感じています。有機ELテレビにはまだまだ手が届かない自分を、無理矢理納得させようとしているだけなのかも知れませんけどね。
そんな風にいろいろなことを考えてしまったせいで、いまだに我が家に導入する新しい4Kテレビは決まっていません。よっぽどのことがない限り、来年の初日の出もテレビ中継では初日だけが見られない…ということになりそうです。
まあ、初日の出は2階の寝室の壁に取り付けたテレビで見ればいいんですけどね。寝正月もいいモノです。…もっとも、そんなにのんびりさせてもらえるのかどうかは、何とも言えませんが。
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