レッツノート・CF-SV8の特徴のひとつが、USB Power Delivery (USB PD)に対応したUSB Type-Cポートを装備していること。ここから他のUSB機器に電力を供給するだけでなく、外部から電力の供給を受けられるようになっています。
CF-SV8標準のACアダプターは、モバイルデバイスの付属品としてはあまりにも大きくて重すぎると思うのですが、これはUSB PD対応のより小型軽量なACアダプターをご自分で選んで使ってください…というメッセージのような気がしています。
ACアダプターの世界には、近々ブレイクスルーが起こりそうだという話も聞いていますが、そうは言っても目先のことも考えなくてはなりません。「お出かけ用ACアダプター」を探しました。
先日、コストコで「USB PD対応」を謳う充電器が売られているのを見かけました。台湾Gigastone社の製品で、USB PDとしての出力は最大45W (20V・2.25A)。もう1ポート追加されているUSB Type-Aは最大2.4A出力となっていますから、こちらでiPadも充電できそうです。
これが2個セットで3,980円…というパッケージングが、いかにもコストコらしいところ。「単価は安いかも知れないけれど、2個も要らないよねぇ」という声もありそうですが、私の場合はお出かけ用と職場の緊急用で2個使えそうかな?ということで、ちょっと購入してみました。
余談ですが、コストコでは、同じGigastoneのQi対応ワイヤレス充電パッドにQuick Charge 3.0対応の充電器を組み合わせて、同様に2組3,980円で売っています。我が家ではリビングと寝室にひとつずつ置いて、妻のiPhone 8 Plusの充電用に活躍中。2組あればあったで、使い道はちゃんとあるものです。
寸法は62×62×32mmとまあまあコンパクト。プラグ部分が折りたためるので、鞄の中でも邪魔になりにくそうです。現在使っている多ポートのUSB充電器・Anker PowerPort Speed 4よりもわずかに小さく、重量も少し軽いのですが、総出力は57Wとこちらの方が大きくなっています。
以前購入してあったELECOM製の1mのUSB PD対応ケーブルと合わせると、重量は183g。CF-SV8付属のACアダプターよりも133g軽いことになります。
CF-RZ4 | CF-SV8 (本体付属品) | CF-SV8 (Gigastoneアダプター) | |
本体 | 778g | 1,049g | 1,049g |
PC用 ACアダプター | 197g (ウォールマウントアダプター使用) | 316g | 183g |
USB ACアダプター | 159g (PowerPort Speed 4) | 159g | なし (PC用と兼用) |
合計 | 1,134g | 1,524g | 1,232g |
追加のType-Aポートが使えることを考慮して、PowerPort Speed 4も荷物から外せばさらに159g軽くなり、1泊旅行の際の荷物の総重量としては、CF-RZ4時代との重量差は100g程度まで縮められそうです。スマートウォッチも1泊なら充電無しで乗り切れるので、スマホさえ充電できれば用が足りそうですしね。
ACアダプターのType-Cポートにつないだケーブルを、CF-SV8のType-Cポートに接続するだけで準備は完了。モダンスタンバイの状態からなら、問題なく充電が行えているようです。
しかし、起動中の場合はちょっと事情が異なります。同様にしてケーブルを接続すると、バッテリーの充電ランプは一応点灯してくれるのですが、画面の方には↓
「低速のUSB充電ケーブルが接続されています」というメッセージが表示されます。とはいえ、ケーブルは20V・5Aを流せるフル規格のUSB PD対応製品のはずなので、おそらく対応できていないのは充電器の方ではないかな?と思っています。
タスクトレイを見ると、電池のアイコンに重なって「!」マークが付いているのがわかります。このアイコンをクリックして状況を見てみると、「低速の充電ケーブル、低速充電中」という表示も出ています。一応電源は供給されているものの、通常の充電を行うのに十分ではないようです。
しかも、しばらく使っていると、充電状況のLEDはオレンジ色の点滅表示に。画面の表示は「充電していません」に変わります。どうやら、この充電器では、CF-SV8の使用中に並行して、安定して充電を行うのは難しそうです。宿で寝ている間に充電しておくためには使えそうですが。
しかし、困るのはこの状況が充電器のせいなのか、ケーブルのせいなのが不分明なこと。しかも、充電器としても45Wの充電器は全てダメなのか、この製品固有の問題なのかも、このままでは判断しようがありません。USB PDに関しては、まだ規格どおりに動かない製品も多く、相性のような問題も起きるようですね。
できる限りは調べてみようと思うのですが、詳細をチェックするためにはどうやらハードウェアの準備が必要なようで…Webなどからの情報収集も進めようと思います。
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