レッツノートの2019年夏モデルが発表されました。4機種構成のラインナップは、新筐体が投入されることはなくそのまま維持。今回のスペック上の刷新ポイントとしては、いちばん大きな画面のCF-LV8が、CF-SV8と同じWhiskey Lake搭載、モダンスタンバイ対応の最新仕様に揃えられた点が挙げられるでしょうか。
パナソニックストアの直販モデルでは、LV8/SV8のプレミアムエディションに、より高速なCore i7-8665U vProが採用されました。高速とはいっても定格で0.1GHz、Turbo Boostでも0.2GHzクロックが上がっているだけなんですけどね。簡単に載せ替えできるものではないだけに気にはなりますが、このレベルまで来ると違いを体感するのもなかなか困難です。
2019年冬春モデルの段階では、そもそもWhiskey LakeのvPro版プロセッサーが存在しなかったこともあり、CF-SV8ではプレミアムエディションでもvPro非対応版が使われていた経緯があります。おかげで価格はいつものプレミアムエディションよりも安めに設定されていたわけですが。
ここで劇的なパワーアップがあったり、それこそCF-RZ8の後継になる新型筐体がお披露目されたりすると、ちょっと残念になったりしかねないのですが、そんな思いはせずに済みました。むしろ、ワタシとしては良いタイミングでCF-SV8への乗り換えをさせてもらったといえるかも知れません。
ひとつ気になっているのが、今回も大幅刷新はなかったものの、継続販売となったCF-XZ6の存在。このままフェードアウトしていくとは、とても思えないんですよね。
今年のCOMPUTEX TAIPEIで、Intel社はようやく「第10世代のCoreプロセッサー」を発表しました。コードネームではIce Lakeと呼ばれてきたモノで、なかなか離陸できなかった10nmプロセスが、ようやく本格稼働を始めます。CPUの構造的に大幅な拡張が行われているほか、Thunderbolt 3を内蔵しているのは気になりますね。それより、このThunderbolt 3が行く行くは「USB4」ということになるらしい…ということの方が驚きですが。
…というのはともかく、Ice Lake登場により、従来とは一段違うレベルで省電力・高性能、しかも薄型・軽量なパソコンが作れる可能性が出てきます。パナソニックさんは、きっと開発中であろう「ポストXZ」に、そこを切り拓く役割を担わせたいのでは?という気がしています。もともと、現状のラインナップではいちばん「とんがった」レッツノートですからね。
ただ、新プロセスの滑り出しということからか、Ice Lakeの動作周波数は最高で4.1GHzという控えめの性能でスタートするようです。ディープラーニングの推論処理など、Ice Lakeで採用された新機能をフル活用するプログラムは勝負にならないとしても、コレまで使っていたプログラムのピーク性能では、Whiskey Lakeの方が上回るかも知れません。そうした意味でも、あのタイミングでCF-SV8を買っておいて良かった、んだろうなぁ。
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