新しいブルーレイレコーダー・BDZ-FBW1000をリビングのテレビに接続し、番組の録画を始めています。録った番組は、もちろんそのままリビングで観ることもあるわけですが、我が家ではそれだけでは十分ではありません。
以前から、録画した番組の中で、アーカイブとして後々まで保存しておきたいものは、NASに転送しています。また、レコーダーに録った番組は、2階の寝室にあるテレビからもネットワーク経由で観ています。これらのことが従来どおりに、BDZ-FBW1000でも行えるかどうか?が問題になります。
NASへの番組転送には、QNAP TS-431Pにインストールしたアプリ・sMedio DTCP MOVEを使っていました。sMedio社のWebサイトには、番組転送に対応しているレコーダーの一覧が掲載されていますが、これまで使っていたDIGA DMR-BWT550は載っていたものの、最新機種のBDZ-FBW1000はリストアップされていません。
ソニーのレコーダー一覧に「非対応」と明記されている機種が多かったのは不安要素ではありましたが、比較的最近の機種であるBDZ-ET1100/1200シリーズあたりでは対応できているようだったので、おそらく大丈夫だろう…と踏んでいました。ただ、4K放送への対応等でそのあたりの仕様が見直されていたりすると、アウトの可能性もあったのですが…。
DTCP MOVEの管理ページから「ムーブ」画面を開いてみると、デバイス一覧には「BDR – BDZ-FBW1000」が表示されるようになります。DIGAのときと同じように、一覧から番組を選んで指示を出し、NASに番組をムーブすることができました。100%の確信はなしで博打を打った手前、とりあえずホッと一息です。
番組の転送速度は、地上波やスカパー!だと2時間番組が10分強でムーブ完了となるので約10倍速。圧縮率が低いBS放送だと6~7倍速くらいです。速度はこれまでの3倍程度。ネットワークの速度の差(100Mbpsだったのが1Gbps対応に)というよりは、DTCP-IPの著作権保護の暗号化処理を行うプロセッサーの処理速度の差が出ているのではないかな?と思っています。
なお、BS 4K放送については、録画した番組がムーブ番組一覧に表示はされるものの、ムーブコマンドのアイコンやチェックマークが表示されず、ムーブ自体ができません。
しかし、しばらく時間が経ってからふたたびNAS側のムーブ画面を開いてみると、4Kで録った番組も「動かせる」ようになります。これは、外出先のスマホなどから観るために変換される「おでかけファイル」が準備できて、これが転送できるようになったことを示しているようです。VGA画質にまで落とされてしまいますが、観ることは一応可能です。
寝室のテレビ・VIERA TH-32D300からブルーレイレコーダーの番組を観るときには、テレビの「お部屋ジャンプリンク」という機能を使います。いかにも家電っぽいソフトな名前が付けられているものの、中身としてはDLNAという業界標準規格を使ったLAN経由のマルチメディアコンテンツ視聴です。
お部屋ジャンプリンクの機器一覧からも、「BDR – BDZ-FBW1000」を見つけることができます。そして、↓
NASに保管された番組と同様に、テレビ側の持っているお部屋ジャンプリンクのインターフェースを使って番組を再生することができます。 TH-32D300のお部屋ジャンプリンクは「DLNA完全対応ではない」ことが明言されているのですが、我が家での使い方については問題ないようです。
どちらの使い方も、今までとほぼ同様にできることが確認できました。DLNAにしても、DTCP-IPにしても、業界で統一された標準規格があるおかげで、異なる製品に入れ替えたときでも、同様な使い方を維持することができます。ありがたいことです。…と言いつつ、実際にやってみるまではヒヤヒヤしながら祈っているんですけどね。
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