私の住んでいる浜松市を含む東海地方は、水曜日・6月10日に梅雨入りしたそうです。この日は、暦では「入梅」の日。いわゆる二十四節気には含まれませんが、「雑節」として毎年国立天文台から発表され、カレンダーにも載る暦の節目です。もともとは、二十四節気「芒種(ぼうしゅ)」の直後で十干が壬(みずのえ)になる日…という定義だったそうですが、現在では「太陽が黄経80度に来る日」ということになっています。
その6月10日の入梅以降、ずっと雨続き。いつ梅雨入りしたのか、梅雨明けしたのかよくわからなくなり、ときには日付が発表されないこともあった(東海地方では最近では1993年に梅雨明けの日が発表されていません)中で、これ以上わかりやすい梅雨入りは、私の記憶にはありません。庭仕事ができないのは困りますが、こればかりは仕方ありません。
雨と言えば、切っても切れない存在なのが傘ですね。電車通勤している私にとっても、この時期傘は手放せません。それでも、駅まで15分も歩いて行くと、結構濡れている自分に気付きます。ズボンの膝から下は絞れば水が滴りそうなくらいになりますし、シャツの袖も、ときには背中あたりも濡れています。
駅に着いてみると、ホームで電車を待っている人たちは、誰を見ても私ほどは濡れていません。最初は、みんな車で送ってきてもらっているのかな?と思いうらやましかったのですが、ちょっと観察してみると、びしょ濡れの傘を持っている人でも、服はそれ程濡れていなかったりします。
以前から、どうして自分ばかり濡れるのか、不思議で仕方ありませんでした。妻からは、いつも「パパの傘の差し方が下手なんだよ」とボロクソに言われますが、何がダメなのかの答えまではくれません。一緒に出掛けるときはクルマのことが多く、私が実際に傘を差して歩いている姿はあまり見ていないと思うので、これも仕方ないところです。
そもそも「差し方」といっても、そんなに面倒なイメージはありません。あえて言語化するのなら、「雨が降り出したら傘を開いて、雨が降った方向に向けて差す」というくらいでしょうか。振り返ってみると、誰かに濡れにくい傘の差し方を習った…という記憶は全くありません。閉じた傘を振り回さない!というような、マナーとしての持ち方は教わったことがありますが。
実は劇的に傘の効果を高めるノウハウがあったりするのか?とも考えて、試しに「傘の差し方」でググってみました。それなりに多くの、傘の差し方を解説しているページが出てきます。読んでいくと、基本的には当たり前のことが書いてあるのですが、中には結構見落としがちなポイントもあることがわかります。
傘の向きは、雨が降ってくる方向に傾けて差すのが基本ですが、自分自身が歩いて前に進んでいる分も考慮に入れましょう。雨が降ってくる速度は秒速7m(時速25kmくらい)以上だそうで、時速4kmくらいで歩いていることを想定すると、無風状態でも傘は前に9度以上傾けないと、雨に正対しないことになります。
嵐のときには、これを考慮に入れながら風向を合成してリアルタイムに向きを変え…られれば理想かも知れませんが、さすがにそれは無理ですね。傘をあきらめて合羽を着るなどの選択も必要かも知れません。
あと、自分も時々やってしまうのですが、傘の柄を肩に掛けるようにして差すのは濡れる原因になります。雨が傘を伝って落ち、足下やお尻あたりが濡れてしまうんですね。傘から落ちる滴で濡れるのを避けるためには、他にも体が傘の真ん中に入るように位置を取ること、大きな傘を選ぶこと(限度はありますが)、なるべく低い位置に差すこと等が有効ですね。このあたりは、常に意識している部分ですが。
そして、私が全然意識できていなかったのが、傘を差したときの歩き方。普段どおりに勢いよく足を蹴り上げて歩くと、靴が水溜まりを蹴り上げ、かかとから飛んだ水はふくらはぎあたりに落ちてきます。実は雨に濡れているわけではなく、自分で濡らしている…ということになりますね。これはあまりにももったいない。
歩幅は狭く、あまり勢いよく蹴り上げないようにするのが対策になるはずなのですが、当然歩くのは遅くなります。その分早く出掛けるような余裕が自分にあるだろうか?というのが、最大の問題点になりそうです。…濡れたくないのなら、そのくらい努力しろ!って?…ごもっともであります(汗)。
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