5月になりました。青々としていた木々の葉が、黄色に変わり始めています。紅葉が楽しめるようになるのも近そうです。木々の根元あたりからは、キノコがちらほらと顔を出し始めました。すっかり秋が深まっています。
…何かズレてるって?いいえ、何も間違っていませんよ。Nintendo Switch「あつまれ どうぶつの森」(以下「あつ森」)の、私の島での生活の近況報告です。南半球なので、北半球とは季節が真逆になります。北半球でいえばこれから11月というイメージですから、これで間違いありません。
勢いで購入してしまったSwitchで、妻と同じ島に上陸してから9ヶ月。自分の島に移ってからでも、もうすぐ半年を迎えます。相変わらず、基本的には毎日、少しずつでもゲームを起動して、この世界を楽しんでいます。
4月28日に、バージョン1.10.0へのアップデートの配信が始まりました。これを適用すると、5月以降の新しいイベントに対応可能になります。アップデート直後から購入できるようになったのが「こいのぼり」。5月5日は端午の節句ですね。男の子としては、やっぱり立てておきたいところです。もっとも、このゲームの中では性別の概念は基本的にニュートラルで、プレイヤーの「おとこのこ」「おんなのこ」はいつでも変更可能になっています。そういう時代です。
4月29日から5月7日までは、「メーデーツアー」のイベントが開催中です。5月1日のメーデーは「労働者の祭典」として世界各国で祝日(日本では祝日ではありませんが)になっているわけですが、あつ森の中でも「働く人の日」ということで、昨年からこのタイミングで行われているイベントです。
このツアーは、たぬき開発の社長・たぬきちからの「島のために働いてくれたみんなへの感謝の気持ち」だそうで、1回だけ迷路が仕掛けられたメーデーツアーの島にお出かけできるようになります。様々なアクションを駆使して迷路をクリアすると、ご褒美がいただけます。失敗してもやり直しはできるようになっていますが、意外に手こずり、何度も「振り出しに戻る」羽目になりました。なんともアタマが硬いのを実感。…トシかなぁ(涙)。
これまでにも、あつ森の世界ではいろいろな季節のイベントが開催されてきました。システムのアップデートを行って開催するような大規模なイベントと、アイテムを用意して各自で雰囲気を楽しむだけのイベントがありますが、グローバルに認知されているクリスマスなどのイベントは前者、ローカルなイベント(日本の新暦の正月もそうですね、中国などは旧暦で春節を祝う)は後者の形で取り入れられている形になっています。
「Animal Crossing: New Horizons (ACNH)」として世界各国で発売されているあつ森ですが、イベントやアイテムについては世界共通になっているようです。各国の文化を知る仕掛けとしても、なかなかよくできていると思います。メーデーは国際祝日だとは言え、システムを挙げて取り組むイベントとするのはちょっと大げさすぎる気もするのですが、これは、あつ森のお膝元である日本のユーザーたちが、ゴールデンウィーク(ローカルなイベントの最たるモノですが)に何かないと寂しいのでは?ということで、任天堂が気を遣ってくれているような気もします。
ちなみに、Switch本体の言語設定を切り替えると、切り替えた言語版でそのまま遊ぶことができます。試しに英語に切り替えてみたら、「ACNH」のタイトル画面が表示されました。会話も全部英語。それも思いっきり口語で喋っているので、私の語学力ではついて行けません。アメリカンジョークも理解できず(大汗)。
ちょっと話は戻りますが、システムとして開催されるイベントに参加したいときには、アップデートを適用するだけでは足りません。現実世界で開催日の時間になった時点で、ネットワークに接続することで、イベントが実際に始まります。このような仕組みにしておくことで、Switch本体の「時計」を進めて先にイベントを体験することは出来ないようにしています。
イベントにはサプライズの要素もありますから、先にネタバレ記事が公開されるようなことを避けるためにこうした仕掛けにしてある…というのはわかります。しかし、これに限らず、あつ森の世界では現実世界の時間に沿ったリアルタイムの体験を大事にしたいと考えていることが、随所に垣間見られます。こまめなオートセーブもそうですが、例えば1週間でカブが腐るのもそのひとつですね。時計をいじると、カブは即腐ってしまうようです。
アイテム収集の性格を持つゲームであり、しかもその成否が運に左右されるシステム上、プレイヤーはどうしても保存する前にリセットしてやり直し…最近は「リセマラ(リセットマラソンの略?)」と呼ばれますが…という行動を取りたくなりがちです。「どうぶつの森」シリーズでは、NINTENDO64版として2001年に登場した初代「どうぶつの森」の頃から、こうした行動を取るとゲームに登場してお説教する「リセットさん」というキャラがいました。こまめにオートセーブが行われるようになったあつ森では、リセットさんは他の役回りに転職したとか。
複数のプレイヤーが同じ島の上で行動する…というゲームシステムが、代々「どうぶつの森」シリーズの特徴でしたが、その特性上、リセマラや時計いじりといった、他のプレイヤーと時間をずらした中で行動する行為は、世界観のバランスを崩しかねません。とはいえ、リセットボタンがハードウェア制御だった頃に、システム上厳格に禁止するのは困難でしたから、リセットさんのような方法で訴えるしかなかったのでしょう。現在のように、ネットワークを駆使して他のプレイヤーの世界の中に遊びに行けるようなシステムになっていれば、接続中は時間やデータ保存の誤魔化しようがなくなるわけですが、YouTubeなどではローカルプレイ中に「時計を使っている」らしき方を結構見かけます。
どんな方法を使ったとしても、現実世界でひとりひとりが持っている時間は1日あたり24時間、有限で平等。あくせくしてパーフェクトを目指すのではなく、ゆるりと現実世界のノリで、ときには失敗するのも楽しんでもらうことを意図しているのだろうな…と思っています。私も基本的には賛成なのですが、他のことで忙しいときには、もうちょっと融通を利かせてもらえないだろうか?と思うことがあるのも正直なところです。
リアルタイムと言えば、最近あつ森の世界で気になっているのが、流星群出現のタイミング。夜空に流れ星が見えている間にお祈りすると、DIYに使える「ほしのかけら」がいただける仕掛けです。
朝イチの島内放送で流星群の発生がアナウンスされるのですが、どうも流星群の発生日が現実世界の流星群とリンクしているように思えてなりません。例えば、最近では4月22日に流星群が見られましたが、この日はこと座流星群の極大日に当たる日でした。現実世界では、残念ながらひとつも流れ星は見られませんでしたが、私の島では、30分もかからずに20個ほどの流れ星にお祈りすることができました。
他にも、現実世界で流星群が予想される日にシンクロしていることが結構ありました。実は、8月12日のペルセウス座流星群の極大日に、ウチの島には初めての流星群がやって来ました。今年の年明け早々、1月3日のしぶんぎ座流星群の極大日にも、島では流星群が見られました。
12月20日にも大流星群が見られました。12月と言えば、三大流星群のひとつに数えられるふたご座流星群(残りはペルセウス座流星群、しぶんぎ座流星群)がありますが、極大日は14日頃。これと同一視するには、ちょっと時期がズレすぎている気がします。
巷にはあつ森の攻略記事を載せたWebサイトが結構たくさんありますが、流星群の発生は「ランダム」と説明されているところばかりで、現実世界の流星群との関連を示唆した記事は見当たりません。たまたま私のところで一致することが続いただけなのかも知れません。
まあ、そう思い込めるだけでも、あつ森の世界に感情移入できて幸せなのかも知れませんね。さしあたり、連休中にみずがめ座η(いーた)流星群(5月6日頃)が島で流れるか、待ってみましょうか。
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