早いもので、我が家のクルマがステップワゴン e:HEV スパーダ「ブラックパール2世号」になってから、もう半年が経とうとしています。この週末は、いつもお世話になっているホンダのディーラーに、6ヶ月点検を受けに出掛けました。
ここまでの走行距離は12,166 km。さすがに1ヶ月点検のときよりもペースは鈍りましたが、それでもひと月あたり2,000 kmを超えています。相当なヘビーユースであることは間違いありません。「e:HEVの価格差を維持費でペイする」ビジョンが、着々と進んでいます…あ、いや、別に狙っているわけではないのですが、普通に乗っているだけで勝手に距離が伸びてしまうわけでして。
半年間乗ってみて、先代ブラックパール号からの燃費性能の大幅な向上にはただただ驚くばかりで、動力性能の高さにも大満足しています。ブレーキの「止まる能力」についても問題は感じていませんが、気になるのは長い下り坂での対応です。
もちろん、しばらくは回生ブレーキが働くのですが、バッテリーが満杯になってしまうのが結構早く、その後はエンジンブレーキに切り替わります。エンジンブレーキの効き自体は十分なのですが、高回転のエンジン音は気になります。とはいえ、ガソリンは消費していないはずですし、安全走行のためにはやむを得ないのですが、位置エネルギーを電気エネルギーとして回収できていないわけで、燃費では不利になります。
下り坂で回生ブレーキでのエネルギー回収をより多くするためには、上り坂でバッテリーを空っぽに近くしておけば良いのだと思うのですが、どうもそういう制御になってはいないようで、基本的には6段階の2~4(半分とその前後1段)を維持しながら動いているようです。バッテリーの健康のためにも、このくらいの制御が良さそうですが、普通は坂を登ったクルマはいずれ坂を下らなくてはならないわけで、もうちょっと積極的に振り切った制御でも良い気がするのですが…。
6ヶ月点検の内容は、ブレーキ周りの動作やタイヤの空気圧、エンジン関係、ヘッドライトやウインカー類など…となっていますが、1ヶ月点検と同様に、初期のトラブルを未然に防ぐことが大きな目的になります。結果は良好。引き続き、安心して乗り続けられそうです。
エンジンオイルの交換も行いました。1ヶ月点検を済ませたときには、6ヶ月点検よりも前に交換した方が良いかも?という話もありましたが、幸いそこまでの距離には達しなかったので、「6ヶ月ごと」という規定どおりの交換になります。
今回、走行距離が思ったよりも伸びなかった理由がひとつありました。2週間くらい、整備工場に入っていた時期があったからです。左後輪のフェンダーを擦ってしまい、傷を直すためのものでした。鈑金にも結構おカネがかかりますが、今回は保険を使うことにしました。こういうときのための任意保険でもあるわけで…。
先代ブラックパール号が、乗り始めて間もない頃にフロントガラスに石が当たってしまい入庫したのを思い出しました。理由は違いますが、境遇は似ています。先代は、その後保険のお世話になるようなことはなく役目を全うしてくれました。これで厄払いになれば良いのですが。
修理中の代車には、普段から距離を乗るので燃費と乗り心地を重視!ということで、新型のフィット e:HEVを貸していただきました。登場したときから気になっていて、一時は乗り換え候補の一つにも考えていたクルマです。
店頭展示を見たときからわかっていたことなのですが、実際に運転してみて改めてビックリするのが、劇的に広い前面の視界。ダッシュボードの上が真っ平らな上に、フロントガラスと三角窓の間の縁(業界用語では「Aピラー」と呼びますが)が非常に細いのが印象的です。
ブラックパール2世号と同じe:HEVということで、燃費に関する挙動もほぼ同じ。大きく上がったり下がったりしながら、理想的に乗れれば最終的には30 km/Lを大きく上回ることもありました。もちろん、モーター駆動中心ならではのスムーズな出足も同じで、快適に乗ることができました。
このクルマならではのものとしては、全体がドットマトリクスのディスプレイになったメーターパネルも印象的です。表示される情報を大胆に切り替えられるのがポイントで、フォントは読みやすく、見やすい画面が揃ってはいると思うのですが、肝心の画面の切換はちょっと難しいですね。画面上に表示されるメニューから、表示したい画面を文字の説明で読み取らなくてはならず、手探りでの操作はまず無理です。ジョグダイヤルを回して押し込む操作もイマイチ慣れませんでした。
運転席の乗り心地は良かったのですが、後ろに座ることも多かった妻と娘は、後部座席にリクライニング機構がないのが不満だったようです。やろうと思えばほぼ横倒しにすることも可能で、さらにはフルフラットにもできてしまうステップワゴンと比べられては、フィットがちょっとかわいそうですが、先代モデルでは調整できていたようですし、改善の余地はある気がします。
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