10月になりました。気がつけば秋もど真ん中。あとひと月もすれば、薪ストーブの季節がやって来ます。毎年立冬前後が、我が家の薪ストーブの最初の火入れ。今年の立冬は11月7日ですから、あと1ヶ月少々ということになりますね。とはいえ、相変わらず昼間は暑くて、庭仕事も耐えられないレベルなのですが。コレってやっぱり、地球温暖化なのだろうか(汗)。
先日、いつもの薪割り会にお誘いいただき、ドッサリと薪をいただいてきました。基本的に薪小屋に収まるサイズに刻んで持ち帰ってくるので、後は詰め込むだけ…となるのですが、薪小屋すべてを埋め尽くしても収めきれませんでした。置き場所に困っています…ウレシイ悩み、ではあるわけですが。
とりあえずは母屋の北側にでも積んでおくしかなさそうですが、この調子だと、あそこにも新しい薪小屋を作った方がよいかも知れません。もともと、2~3年分の薪を置こうとするなら、現状のスペースでは足りませんからね。
その薪割り会で、チェーンソーにトラブルが発生してしまいました。ひとつは、本体とハンドルの間に挟まっている防振ゴムが切れてしまったこと。バーが挟まって引っ張った拍子に、根元からちぎれてしまいました。このチェーンソーは我が家の新築の時に一緒に買ったモノですから、今年でもう9年生。この手のパーツはどうしても劣化してしまいがちで、仕方ないところかも知れません。
しかし、それ以上に困ったのが、2日目にエンジンが全く掛からなくなってしまったこと。1日目はちゃんと回っていたのですが、何度スターターロープを引いても、ウンともスンとも言ってくれません。今さら操作方法を間違えていることもなく、防振ゴムが切れたからエンジンが掛からない…という仕組みではないはずですし、何とも不可解な状況になってしまいました。
困ったときには、浜松市天竜区の山福さんにお願いしています。ワタシのチェーンソーはココで買った商品ではないのですが、以前調子が悪くなったときにもしっかり診ていただき、実に助かりました。
確認していただいたところ、エンジン内部にタール状の黒いものが付着していて、修理はできないことはないが、新品を買えるくらい費用がかかってしまう…とのことでした。マフラーを外してみると、排気口の部分は黒光りするほどベッタリ。シリンダー内部やピストンにも黒いものがうっすらと付着している状態でした。手で回せば一応動きはするのですが、毎分14,000 回転もの高速で回るチェーンソーのエンジンとしては、コレではやっぱり対応できないのでしょう。
こうなる原因としては、エンジンオイルの質が悪いことが考えられるそうです。一般的にチェーンソーに使われている2サイクルのガソリンエンジンでは、エンジンオイル(潤滑油の働きをする)を所定の割合でガソリンに混ぜて給油します。これがもともと品質の低いオイルだったり、混合してから時間が経って劣化してしまったりすると、エンジンの動作不良を引き起こします。
私の場合は、一回に使う量が非常に少ないこともあり、これまでずっとホームセンターで売られている混合済のガソリンを使っていました。「3年間長期保存可能」「FDグレード(最上級)のオイルを使用」などと謳われていますが、オイルの素性が明確になりにくいのは、確かにリスクになり得ます。
これまではこんな不具合に遭ったことはなかったのですが、言われてみれば、今回は店頭に並んでいた混合ガソリンのメーカーが、以前とは別のモノに変わっていたんですよね。たまたまこれまでが大丈夫だっただけで、今回のは相性が悪かった…ということなのかも知れません。
修理しても新品を買えるくらい費用が掛かる…ということなら、やっぱり新しいモノが欲しくなります。チェーンソーを新調することを想定すると、選択肢に入れたくなるのが、リチウムイオンバッテリーで駆動する電動チェーンソー。例えばマキタあたりが出している、18 Vの電動工具用バッテリーを流用できる製品は魅力的に感じます。…他に流用できる工具は持っていないのですが(涙)。
電動チェーンソーは、もちろん電気モーターを回してソーチェーンを駆動するわけですが、エンジンチェーンソーと比べると、排気が出ないので臭いがなく、音もはるかに小さくなります。最初から動力が回転力として出力される(レシプロエンジンは往復運動をクランクで回転力に変換しますね)ため、振動も少なくなります。始動にコツが要るエンジンとは違い、電源のON・OFFで簡単に操作できるのも利点です。
しかし、自分が現場に持っていって薪を刻むのに使うことを想定して考えてみると、まだ足りない部分があります。アイドリング中も常に燃料を消費するエンジンと違い、電源を切れば全く電力を使わなくなるので、電池は意外に持つのだそうですが、それでもまる一日作業するためにはスペアバッテリーを持っていく必要があり、購入金額、携帯重量共に結構な負担になります。そもそも、同じ動作重量(バッテリーや燃料込みの重量)なら、現時点ではまだエンジンチェーンソーの方がパワーで勝っている状況です。
そんなわけで、新しいチェーンソーもエンジン駆動。しかも、これまでと全く同じSTIHL(すちーる)のMS 180 C-BEを買うことにしました。チェーンやガイドバーなどの部品が再利用できることもありますが、山福さんでも「カジュアルチェーンソーではいちばんタフで、パワーも余裕があり扱いやすい」とオススメいただいたのが大きかったですね。もちろん、もっとパワーがあったり、コンパクトだったりする製品もありますが、プロ用になるのでお値段が跳ね上がってしまいます。私のような使い道には、やっぱりこれがちょうど良いでしょう。
微妙にカバーの形が変わってはいるものの、同じ型番の製品が9年間継続で作られているのは、いかにもドイツの製品らしい気がします。日本メーカーなら、絶対これは型番を変更してモデルチェンジしているパターンです。
混合済ガソリンで痛い目に遭ったので、これからは真面目に毎回ガソリンとエンジンオイルを自分で混ぜようと思います。STIHL純正のエンジンオイルと混合用のタンク、ガソリン保管用の缶を一緒に買ってきました。混合用のタンクは、目盛りに合わせてガソリンとエンジンオイルを注いでから振り混ぜれば、簡単に混合ガソリンを作ることができます。ガソリンの缶の方は、法律上これがなくてはガソリンスタンドでガソリンを売ってもらえないので、用意するしかありません。
この週末は他の仕事に取りかかってしまい、チェーンソーの出番がなく、燃料を作ることもしませんでした。あまり長期保管するわけにも行かないので、まずはガソリンを1リッターくらい買ってきて作ってみようかな?と思っています。
コメントを残す