10月29日に、レッツノートの2021年秋冬モデルが発表されました。最近は、パナソニックストアプラスでカスタマイズレッツノート関連のキャンペーン実施日程を見ながら、このあたりで発表があるのでは?と想像しながら待っているのですが、今回は少々予想を外されてビックリしているところです。
FV、SV、QVの3機種によるシリーズラインアップは、夏モデルから変わりません。…というより、今回変更されたところは、プリインストールされるOSがWindows 11 Proに、オフィススイートがMicrosot Office 2011に更新された他には、私には見つけられませんでした。スペック表に現れないような細かいところの改善まではわかりませんが、基本的にハードウェアは全く同じモノのようです。
パナソニックストアプラスのカスタマイズレッツノートでは、「レッツノート25周年記念モデル」のCF-QV1が販売されます。記念モデルでしばしば採用されているゴールド系の筐体色に、ユーザー人気投票で選ばれた2種類の特別デザイン天板を組み合わせることができます。中身としては通常のプレミアムエディションと同じモノのようで、お値段もそれ程ムチャではありません。
また、CF-FV1のプレミアムエディションに2つめのM.2 SSDスロットが用意されたのも強化点です。合計で最大4 TBの容量を確保できます。とはいえ、セカンダリSSDはPCIe Gen.3接続でプライマリSSD(PCIe Gen.4)より遅く、超大容量のデータがローカルに必要な用途向けということになりそうです。私には動画編集くらいしか思いつかないのですが、レッツノートでどうしてもそれをやりたい!というニーズが、果たしてあるのかどうか。まあ、モバイル用というだけでなく、自宅でのテレワーク用の1台目としての利用モデルが考えられるCF-FV1ですから、それもアリなのかも知れません。
新設計筐体のCF-FV1がデビューした夏モデルの直後ということで、基本は現状維持だろうと思っていたので、今回の発表は完全に想定の範囲内でした。安定の定期更新です。
10月5日にWindows 11が一般に出回り始め、プリインストールモデルも各社から出てきました。既存のWindows 10機でも、アップデートの適用が順次可能になっているようです。我が家には何台かパソコンがありますが、Windows 11へのアップデートが可能になると公式にアナウンスされているのは、一昨年購入したレッツノート・CF-SV8のみ。動作条件を満たしていなくても強引にアップデートさせる方法はわかってはいるものの、Microsoft社は同等のサポートを続けるつもりがないように見える節もあり、どうも止めておいた方が良さそうです。
特に迷うのが、デスクトップPC・HP Pavilion Wave 600の扱い。Windows 10のままで使い続ければ、サポート終了の2025年までは現役でいられることになるのですが、CF-SV8と大して基礎体力に差がないことも考えると、わざわざ使い続ける理由があるのか?と疑問を感じてきていたのも確かです。
キーボードやマウス、ネットワークは無線で接続できますし、ディスプレイもHDMIやUSB Type-Cでつなげますから、デスクトップの操作感でCF-SV8をそのまま使えるはずです。しかも本体画面と合わせてデュアルディスプレイという形にできます。Windows 11ではマルチディスプレイ時の画面配置が記憶されるそうですから、使い勝手は高まりそうです。USBもType-C、Type-A合わせて4ポートもありますから、拡張性に問題はありません。
ただ、何本ものケーブルをその都度つなぐのは面倒ではあります。電源供給も含めて、全てUSB Type-C(Thunderbolt 3)に任せてしまえるとスマートですね。EIZO FlexScan EV2795のように、USB Type-C経由の映像入力+電源供給(USB PD)に加え、Type-A出力を複数持つUSBハブ機能と有線LANのインターフェースを備えた液晶ディスプレイ…という商品も出てきています。これは便利そうです。
CF-SV8だけで全てを賄おうとすると、ひとつネックになるのが、内蔵SSDの容量が256 GBしかないこと。特に、オーディオインターフェース・UR22Cを使って楽曲制作をやろうとすると足りなくなります。初音ミクの音声データをインストールするだけで10 GB強が必要ですし、他のソフトウェア音源や録音データが入るとさらに必要な容量が増えていきます。どうしたものか…って、実際にはまだ全然楽曲制作なんてできていないのですが。時間よりも、ココロにゆとりがありません(涙)。
…と、そんなことを考えてしまった訳は、職場のPC利用環境が劇的に変わりつつあるのを目の当たりにしているから。昨年、コロナ禍で在宅勤務を急場しのぎで解禁したウチの職場でしたが、今年になって本格的に体制を整え始めています。
先日、ひとり1台割り当てられていたノートPCが、15型画面のデスクノートから13型画面のモバイル機に切り替わりました。在宅勤務のときには、このモバイルPCを持ち帰ることが決められました。出張などの際に持ち出して使うことも許可されています。外出時にもLTE経由で職場のLANに接続できるのだそうで、新たにチャットアプリもインストールされ、テキストや動画でコミュニケーションが取れます。ウチの情報部門もずいぶん頑張ったと思いますが、それでもインターネットにつないで情報を取りに行けないのはいただけません。それではZoomのオンライン会議もできないではないか。
…というのはともかく、モバイルPCと一緒に、23型・フルHDの液晶ディスプレイも配備されました。これが、さすがに有線LANこそ付いていないものの、USB Type-C一本で映像出力と電源供給をこなせるタイプ。テンキーとマウスをディスプレイ側につないでおくと、とても便利です。ひとり1台分配備されなかったのは中途半端に感じるのですが、常時誰かが在宅勤務をしているのなら、職場に残ったスタッフがフリーアドレスで使えば良い…とも言えるわけで、それはそれで先進的です。
職場の環境が整っていくのは喜ばしいことではありますが、自宅の環境が負けているように感じてしまうのは、どうも悔しいワタシがいます。とはいえ、環境を揃えようとしても先立つモノがありません。ここは宝く(以下略)。
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