新しいスマートフォン・AQUOS sense7に乗り換えたポイントのひとつが5Gへの対応。それも、NTTドコモ回線のSub 6帯で提供されている「なんちゃって」ではない5Gで、高速大容量の通信を体験できることです。この日が来るのを楽しみにしていました。

OCNモバイルONEで新規回線(もちろんMNPも含む)を申し込んだ時点では、SIMカードは5Gには対応しない状態で届きます。届いた後でOCNの契約管理が行える「マイページ」から「5Gオプション」を申し込むことで、すぐに5Gを利用できるようになります。

OCNモバイルONEに限らず、NTTドコモ回線で5Gの回線を契約すると、使えるのは5Gと4G(LTE ; Xi(くろっしぃ))の通信になります。4G契約のときには使える3G(FOMA)は、5G契約では使えなくなります。NTTドコモのエリアマップを見ても、種別を5Gに切り替えるとFOMAエリアが表示されなくなります。

とはいえ、エリアマップを見たところ、私が住んでいる浜松市周辺ではFOMAのみの提供となるエリアはほぼ残っていないようです。公私ともに山奥の方に行く用事も結構あるのですが、FOMAが使えないことが原因で困る…ということはなさそうです。

ちなみに、ソフトバンクのエリアマップを見ると、あちらは5G回線契約でも3Gにつないでいるようですね。郊外の山奥深くなどで、まだ3Gに頼らざるを得ないようです。


高速大容量の通信を「見える化」するためには、実際に速度を測ってみるのがいちばんです。今回は、NTTドコモ謹製の「ドコモスピードテスト」アプリを使って計測してみます。インターネット部分のボトルネックをほぼ考えなくて済むことを期待して使っています。

計測すると、回線が5Gか、LTEか、あるいはWi-Fiやその他の通信なのかを判別して記録してくれます。もちろんステータスバー右端にも「5G」「4G」あるいは「4G+」(CA(キャリアアグリゲーション)で複数バンドが束ねられているときに表示されます)などと表示されるので、現在の接続状況を確認できます。

5Gでつながったときには、200~300 Mbpsというとんでもない速度でダウンロードが行われています。これなら自宅のWi-Fiにつないだときよりも速いです。ヤベぇぞ、5G(笑)。ただ、「5G」と表示されていても数十Mbpsになっている場合も見られ、かなり落差が激しいと感じます。この辺りでは、NTTドコモ回線ではまだ5G NR化による「なんちゃって5G」はほとんど無いはずなのですが…。

一方、4Gでつながっているときには10~30 Mbpsという結果が出ることが多いようです。ただ、CAが有効になるとさらに速度は一段伸びて、100 Mbps近くになることもあります。

現在の5Gは、制御信号のやりとりにLTEの設備を流用して使うNSA(Non Stand Alone)と呼ばれる方式で提供されています。ステータスバーに表示される「5G」は、待受時には5Gを「受け入れられる可能性がある」ときに表示されているのだそうです。もしかすると、結局5GでつなげられなくてLTEでつないだときでも「5G」の表示が残っていて、速度の遅い5Gに見えるのかも知れません。SA(Stand Alone)と呼ばれる、5G専用設備のみを使う方式がこれから広がっていくのだそうですが、そうなるとまた状況は変わっていくのかも知れません。


5Gの圧倒的な通信速度のメリットは、おそらくすべての場面で生きているはずなのですが、私にとっていちばんわかりやすくてウレシイのは、Amazon Music Unlimitedのストリーミング再生です。

これまでは、外出先でストリーミング再生を使おうとすると、音質をかなり落として使うしかなかったのですが、AQUOS sense7を持って初めて外出したときに「利用可能な最高音質」を試してみたところ、なんとULTRA HDのハイレゾ音源が送られてきました。しかも、演奏が止まることは全くありません。

AQUOS sense7でもワイヤレスイヤホンはLDACで接続できますから、耳に入ってくる音もしっかりハイレゾ。そのときは妙な高揚感に包まれましたが、イヤな予感がしたので2曲で聞くのを止め、高速通信の利用量を確認してみました。案の定、この2曲だけで300 MBほど増えていました。この調子で聞き続けたら、6 GBなんてあっという間です。

ちなみに、ULTRA HD音源を流してもらうためには5Gが必須なわけではなく、「4G」表示のときでもスムーズに聴けていました。Amazon MusicのFAQを見ると、インターネットの接続速度は最低でも「HD音質で1.5 Mbps、ULTRA HD音質で5 Mbps」が必要だとのことなので、LTEでも何とかなりそうです。そうなると、やっぱりBIGLOBEのエンタメフリー・オプションは何らかの形で常時帯域制限をしているのでしょうね

さて、OCNモバイルONEの「MUSICカウントフリー」はそのあたりどうなのか?が気になるところなのですが、コレについては現在リサーチ中なので、また改めて報告したいと思っています。しばしお待ちを。



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