Amazonプライムデーの先行セールの時に注文してあった交換用のM.2 SSD・Samsung 980 PROは、注文の翌日には我が家に届きました。以前からAmazon.co.jpは翌日配達でしたが、かつては夕方に発送されて翌日の午前中に届いていたのが、最近は日付が変わった頃に発送されてその日の夕方から夜に届く…というパターンが増えているような気がします。梱包の自動化が高度に進んでいるのに対して、配送の方は相変わらず人手が必要な作業。働き方改革の一環としても、こうなるのは理解できます。
…というのはともかく、早速開封して、ちゃんとまともなモノが入っているかどうかの確認です。Samsung 980 PROの箱は、SK hynix GOLD P31の箱よりもひとまわり大きいのですが、どちらもマットブラックの背景に白と商品のイメージカラーを使って文字が書かれている…という、よく似たポリシーで作られています。どちらかがどちらかを真似したわけでもないのでしょうけれど、高級感を演出するデザインとして、良くあるパターンとは言えそうです。
どちらも全ての素子が表面だけに実装された、いわゆる片面実装タイプ。製品ロゴと対応規格が記載されたラベルの貼り方まで、両者非常によく似ています。まあ、これも他に選択の余地がないからだとは思うのですが。
Samsung 980 PROで特徴的なのは、コントローラーのパッケージに金属のコーティング(ニッケルだそうです)が施されていること。放熱性の向上のための仕様だそうですが、巨大なヒートシンクを取り付けるなどするのならともかく、効果のほどはせいぜい「無いよりはちょっとはマシ」くらいではないかと思います。
そして、背面側のラベルに銅箔が仕込んである「ヒートスプレッダーラベル」も、ずいぶん前からのSamsung独自の仕様です。素子が並んだ表面ならともかく、裏側のラベルにこんなに凝ったモノを仕込んでも効果があるのかは大いに疑問なのですが、5年以上前に購入した960 EVOの頃から続いているので、それなりに効果の裏付けはあるのかも知れません。
外付けケースに収めて接続し、容量がきちんと認識できることまでは確認できました。とりあえずはちょっと安心。まあ、実際に何かしら問題が発覚したら、Amazon.co.jpに突き返すために交渉するまでのことですが。
SSDの交換に入る前に、取り外した後でも中身のデータを取り出せるように、デバイス暗号化の設定を解除しておきました。作業の前後に、改めてCrystalDiskMarkで速度を測り直してみましたが、やはりBitLockerを無効にすると数値が跳ね上がります。暗号化の処理が負荷になっていたことは間違いないでしょう。
ただ、環境設定などが大きく変化したわけでもないのに、有効時・無効時とも導入直後の頃の値には遠く及ばなかったのは気になります。半年も経たない短期間でSSD自体が劣化しているとは考えにくいのですが…S.M.A.R.T. の数値も健康そのものでしたし。
交換作業自体はすんなり完了しました。これが2回目ですし、作業の難易度自体も高くはないのですが、それでも壊してしまっては元も子もありませんから、毎回緊張感を持って臨んでいます。静電気とネジの締め込みトルクには要注意です。
交換作業後、ひととおりWindowsの設定を済ませ、早速CrystalDiskMarkでSamsung 980 PROの体力テストをしてみました。クリーンインストールすると、初期状態でBitLockerは有効になるわけですが、この状態の数値で、SK hynix GOLD P31のBitLocker無効時の結果と良い勝負をしている印象です。細かく見るとそれなりに差はありますが、ギガバイト毎秒レベルの話になるとそもそも体感できるのか?というところもあります。両者ともPCIe Gen3x4の限界に近いところで勝負しているわけで、大差が付かないのは理解しています。
ただ、操作してみると、数値の差以上に格段に反応が良くなったのが実感できます。少なくとも、今のところ「反応を受け付けなくなることがある」というような症状は皆無です。SSD自体の能力差や暗号化の負荷軽減というよりも、Windowsに溜まっていた積年のゴミが片付いてスッキリした効果の方が強いのかも知れませんが、ともかく環境としてはかなり改善しました。新しい不具合らしいモノも見当たりません。「最後のパワーアップ」としては満足しています。
ところで、今回は「クリーンインストール」とか「積年のゴミが片付いて」とか書いているように、SSDのクローンによる移行は行わず、まっさらな環境を作ることにしました。この際なのでもうひとつ試しておきたかったことがあったからなのですが、このあたりについてはまた回を改めてご紹介する予定です。
…まあ、全く同じことを繰り返してもつまらないから、という動機もあったんですけどね。実際にやってみたら思った以上に面倒だったのですが、楽しませてもらいました。もともとドMな気質はあると思うので(笑)。
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