ひかり電話の契約を解除する電話をしたときに、いくつか注意事項についての話がありました。解除した契約の電話番号が復活できなくなることなど、基本的には「それはそうだよなぁ」と思う話が多かったのですが、ひとつだけ、ちょっと聞き流せない重要な話がありました。
ひかり電話を契約しているユーザーの多くは、NTT東日本/西日本から提供されている「ホームゲートウェイ」と呼ばれる機械を使っているのではないかと思います。我が家もこのパターンになっています。これは、フレッツ光の光ファイバーをイーサネットのインターフェースに変換するONUに、電話機も含めた複数の機器をネットワークに接続するためのルーター機能が統合されているものです。LANポートが4つ付いていますから、ココに通信機器をつなぐだけで、特に何も考えずにそれぞれがインターネットを利用できるようになります。
ひかり電話を解約すると、このホームゲートウェイのルーター機能が停止するのだそうです。ルーターが停止するということは、ONUの先につなぐことができる端末はひとつだけ。ふた昔くらい前のように、自宅でネットにつながるのはパソコン1台だけ…という時代ならともかく、IoT全盛のこのご時世に、そんな環境のままで使えるはずがありません。
我が家で確認したら、ネットワークに接続されている機器は20以上もありました。私と妻のPC、スマートフォン、共用のiPadあたりはイメージしやすいのですが、他にもプリンター、スマートスピーカー、Nintendo Switch、テレビやブルーレイレコーダー…と、結構いろいろあります。さらには、太陽光発電のモニターなんかも遠隔での死活監視のために接続されています。つながっていると便利そうなものは、他にもまだいろいろありますから、今後もネットにつなぎたい機器は増えていくかも知れません。
…というのはともかく、ひかり電話を止めたいだけなのにどうしてルーターまで止めるの?と文句のひとつも言いたくなるところです。ただ、NTT西日本からすれば、光回線のIP通信にインターネット接続と音声通話の「2種類の機器」をつなぐためには、どうしてもルーターのような機能は必要で、付けざるを得ないところもあるのでしょう。LANポートが複数あるのはおまけのようなモノです。それにしても、ひかり電話を解約したら遠隔操作でそれまで動作していたルーター機能をわざわざ無効にしてしまうわけで、要らない機能は提供しない!という姿勢は、呆れるほどに徹底しています。
ともかく、ひかり電話解約後に、我が家のネットワークにつながる20以上の機器の交通整理をしてもらうため、ルーターを何とかして用意しなくてはなりません。とはいえ、実のところはそれほど焦ってもいませんでした。
現在、我が家のメッシュWi-Fiアクセスポイントとして使っているASUS(えいすーす) ZenWiFi AX mini (XD4) には、もともとルーター機能が内蔵されていて、現在はわざわざルーター機能を停止させた状態で使っています。これを1個、ただのONUと化してしまうホームゲートウェイの隣に持っていき、ネットワーク全体のルーターとして設定してしまえば、とりあえずは使えるはずでした。
ただ、ZenWiFi AX miniを使うとなると、不安要素がいくつかありました。ひとつは、マグカップ程度の小さな機械に20個以上の機器を束ねるのを任せて、負荷が掛かりすぎないのだろうか?ということ。まあ、スペックを見ると最大接続台数30、CPUも1.5 GHz動作のクアッドコアだそうで、意外と基礎体力はあるのかもしれないのですが。…それより、ルーターのCPUの詳細が公開されているのは、自作PCパーツも売っているASUSらしいところですね。
そして、それ以上に問題だったのが、インターネットとの接続規格への対応でした。これはPPPoEとIPoEという接続方式、そしてインターネットにつながる機器に番号(IPアドレス)を割り振るIPv4とIPv6という方式に関わってくる話なのですが、この辺はちょっと横着して、Copilot in Windowsに代わりに説明してもらいましょう。↓
PPPoEとIPoEの差を、IPv4とIPv6の差を絡めて説明します。
PPPoEとIPoEは、インターネットに接続するための方式です。PPPoEは、電話回線を使っていた時代の通信規格であるPPPを、イーサネットという有線LANの規格に適用したものです。IPoEは、イーサネット上で直接IPというインターネットの通信規格を使うものです。
PPPoEとIPoEの違いは、以下のようになります。
- 接続可能なWebサイトの種類
- PPPoEは、IPv4という従来のIPアドレスの形式に対応しています。IPv4は、32ビットの数字で表されるアドレスで、約43億個の組み合わせがあります。しかし、現在はインターネットに接続する機器が増えすぎて、IPv4のアドレスが不足しています。そのため、IPv6という新しいIPアドレスの形式が開発されました。IPv6は、128ビットの数字で表されるアドレスで、約340澗個(10の36乗個)の組み合わせがあります。PPPoEでは、IPv6に対応したWebサイトには接続できません。
- IPoEは、IPv6に対応しています。IPoEでは、IPv6に対応したWebサイトに直接接続できます。しかし、IPv6に対応していないIPv4のWebサイトには接続できません。そのため、IPv4 over IPv6という技術を使って、IPv6の通信網でIPv4のWebサイトに接続することができます。
- 通信速度
- PPPoEは、インターネットに接続するために、プロバイダーが用意したネットワーク終端装置という機器を経由します。この機器は、通信量が多いと混雑して、通信速度が低下する原因になります。また、ユーザー名とパスワードによる認証が必要なため、接続に時間がかかることがあります。
- IPoEは、ネットワーク終端装置を経由せず、大容量のゲートウェイルーターという機器を通って、直接インターネットに接続します。この機器は、混雑しにくく、通信速度が安定します。また、ユーザー名とパスワードによる認証が不要なため、接続が簡単にできます。
以上が、PPPoEとIPoEの差を、IPv4とIPv6の差を絡めた説明です。
Copilot in Windowsの回答:「PPPoEとIPoEの差を、IPv4とIPv6の差を絡めて、1,000文字程度で説明してください」
…はい、ご苦労様です。初心者にはちょっと難しい気がしますが、私にはよくわかりました。内容的にも問題ないと思います。(←よく読むと間違っているところがありますねぇ。騙されるワタシもワタシですが)
問題になるのは、IPv4 over IPv6を使ってIPoE接続を提供するサービスは複数あって、ルーター側が対応していないと、サービスが利用できなくなってしまうことです。昨年まで利用していたBIGLOBEでは「v6プラス」という方式のIPoE接続サービスを利用していました。今年乗り換えたOCNでは「OCNバーチャルコネクト」という方式が使われています。中身はたいして変わらないらしいのですが、それぞれ対応していない機器では利用できません。
ホームゲートウェイはどちらの方式にも対応できたのですが、ZenWiFi AX miniが対応できるのはv6プラスのみ。OCNバーチャルコネクトでIPoE接続を利用し続けて快適なインターネット環境を維持するためには、別のルーターを用意する必要があります。しかも、OCNのサポートサイトを見ると、「IPv4での接続に戻すにはテクニカルサポートに電話してね」という記載があるなど、PPPoEに戻すのは結構面倒?という危惧もありました。
さて、どうするか?…ということになったわけですが、続きはまた今度。
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