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オールシーズンタイヤを選ばなかった理由

先日、我が家の愛車・ブラックパール2世号ことステップワゴンe:HEVスパーダのタイヤを新しいモノに交換しましたが、どんなタイヤにするかを検討する中で、ひとつ気になっていたことがありました。それは、オールシーズンタイヤを選ぶか否か?ということです。

オールシーズンタイヤとは、その名のとおり四季を通じて普通に使えるように設計されたタイヤ。特に、冬場の積雪時にも対応できる性能を持っていることがポイントです。積雪時用のタイヤと言えばスタッドレスタイヤがありますが、これは夏場にそのまま使おうとするとちょっと柔らかすぎて、走行性能や乗り心地などに難があると思います。最近のオールシーズンタイヤは、夏場の性能は普通の夏用タイヤに近い上に、積雪路もちゃんと走れて、高速道路が冬用タイヤ規制のときでもそのままイケる…という性能になっているのだそうです。

とはいえ、降雪時の性能はやはりスタッドレスタイヤに一歩譲ります。20年前の私のように年に10回近くもスキー場に出掛けるのなら、スタッドレスタイヤに履き替えた方が良いと思いますが、浜松のようにめったに雪が降らない地域で、いざという時にチェーン無しでもクルマに乗れる!という備えとしては、オールシーズンタイヤは一考の価値はあると思います。


ただ、私は最終的にはオールシーズンタイヤを選ばず、夏用タイヤのPRIMACY 4+を履かせることにしました。タイヤ自体の価格は、もちろんオールシーズンタイヤの方が少々割高ですが、4本分の差額ではタイヤチェーンは買えない程度の差しかありません。年に2回タイヤ交換の手間と費用が発生する(コストコタイヤセンターで買えば無料ではありますが)も考えると、トータルコストでは有利になる可能性が確かにあります。

しかし、気になったのは、現在の我が家のクルマの使い方が、年間約3万キロにも達する超ヘビーユースであること。スタッドレスタイヤと同じように、オールシーズンタイヤでも、スリップサインが現れるよりも前に冬用タイヤとしての寿命がやって来ます(これを確認するための「プラットフォーム」と呼ばれる目印も付いています)。スタッドレスタイヤとは違い、オールシーズンタイヤは夏場も履きっぱなしで使うわけで、夏の間にも貴重な積雪対応のトレッドは摩耗していきます。今の走り方では、冬用タイヤとして使えるのは最初の1シーズンだけになるかも知れません。それではあまりにももったいないですよね。

先々代のデリカD:5に乗っていたあたりからずっと、積雪路面で困った記憶がありません。温暖な浜松を拠点に暮らしてきたおかげではあるのですが、これからも同じように積雪対応が不要であり続ける保証はありません。総合的に考えると、我が家の場合、年に数回、あるかないかもわからない程度の頻度の積雪に対応する方法としては、タイヤチェーンがいちばん適切だろうな…と思っています。

とはいえ、金属チェーンは私ならともかく妻がきちんと取り付けできるか不安があります。最近は、すっぽり被せるだけで装着完了となる布製のチェーン(変な日本語ですが)なんかもあるので、いいものがないか探してみましょう。



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