我が家のクルマのタイヤをミシュラン PRIMACY 4+ に履き替えてから、そろそろひと月になります。先代ブラックパール号に履いていた無印 PRIMACY 4 と同じように、タイヤとしての基本性能は実にしっかりしています。タイヤ交換直後から、駐車場の敷石が道路に持って行かれる悩みも復活しました。
とにかく改めてお伝えしたいのは、車内が劇的に静かになったこと。もともと、エンジンが思い切り吹き上がるような事態にならない限り、実に静かなクルマなのですが、だからこそタイヤが摩耗してくるとロードノイズが気になっていた…とも言えます。エンジンだけで走っていた時代を思うと、クルマが静かすぎるのも物足りない?という向きもあるかもしれませんが、「移動するハコ」としては、やっぱり静かな方がウレシイですね。
今回は、そんな新しいタイヤと一緒に用意した、静かな車内とも関係のあるアイテムの話題です。
PRIMACY 4+ はいわゆる「サマータイヤ」で、冬場の積雪路面で使うことはできません。しかし、私が住んでいる浜松の場合、いちばん寒い時期でもほとんど降雪がないこともあり、実は今までブラックパール2世号にはタイヤチェーンは積んでありませんでした。
とはいえ、全く雪が降らないわけではなく、うっすらと道路が雪化粧することも年に1度から数回はあります。緊急事態で雪が積もっているためにクルマが使えない!というのも困りますから、何らかの対策は必要だと常々思っていました。オールシーズンタイヤを検討したのもその一環ですが、あれはちょっと我が家にはもったいないタイヤです。
そこで検討したのが、最近よく見かけるようになった布製のタイヤチェーン。布製なのにタイヤ「チェーン」と呼ぶのも何だか違和感ありまくりなのですが、金属製のチェーンよりも大幅に軽く、取り付けも簡単。金属音がしないので走行中の車内は静かで、金属より柔らかいのでホイールにも優しい…と、様々な利点があるのだそうです。これで走行性能にも問題ないのなら、非常時の備えとしては実に魅力的ですよね。
コストコでタイヤを交換したときに、布製チェーンが売られているのを見つけたので、ひとつ購入しました。この分野のメジャーな製品は、欧州メーカーのものが結構多いようですが、このSPARCO SNOW SOCKSはスペイン製。先に挙げたメリットは全て押さえた上で、金属チェーンを超える走行性能を謳っています。もちろんチェーン規制中の道路も走行可能。国土交通省が「布製カバータイプ」のタイヤチェーンをちゃんと認めています。
パッケージは厚手のビニール袋で、硬質プラスチック製のケースに入っていた金属チェーンと比べると、とにかく軽いのが印象的です。これなら非力な人でも片手で簡単に持ち歩けます。
パッケージを開くと、太い化学繊維(たぶんポリエステル系かな)の布を環状に縫い合わせて、両端が強力なゴムバンドで締められた形状の「スノーソックス」が二つ入っています。日本語版の簡易な取扱説明書と共に、軍手がひとつ入っているのは気が利いていますね。突然の雪で店に駆け込んでコレを買い、その場で取り付ける…という姿が想像できます。もっとも、雪が降っている状況ではこの軍手を付けても寒そうですが。
取り付け方法は動画でも公開されていて、見たところ実に簡単そうですが、それでもいざという時に対応できるようにしておかなくてはならないので、試しに取り付けてみました。ホイールアーチに腕を突っ込んで上半分をタイヤに被せ、タイヤ半回転分クルマを動かして残り半分を被せれば完成。左右前輪に取り付けるのに5分もかかりません。ちょっと中心からずれているように見えますが、走っている間に、自動的に位置は調整されるのだとか。
取り外すのも、取り付けるときと同様に半分ずつ脱がせていくだけ。非常に簡単です。これならまず迷わないでしょうけれど、念のために妻にも一度は試してもらったほうが良いかも知れませんね。
手軽な取扱は確認できましたが、それよりも重要なのは、ちゃんと積雪路面を走れるかどうか?です。しかし、これは浜松ではなかなか試すことができません。とはいえ、さすがにお試しのためだけに出掛けるほど、ワタシも人柱根性が据わってはいないので…。
もしリアルに出番があるとすれば、お伊勢参りか天城越えあたりでしょうか。「参ったなぁ」とか言いつつ、嬉々としてチェーンを巻く準備を始める自分の姿が容易に想像できて、ちょっとイヤかも(苦笑)。
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