先週、所用でちょっと久しぶりに静岡市に出掛けました。ついでに街中を巡ってきたわけですが、ひとつ残念だったのが、けやきプラザの地下にあったソフマップが閉店してしまったこと。中古のノートPCやiPhoneの市場調査のつもりで、静岡に行ったときには結構頻繁に覗いていたのですが…。
もうひとつ残念だったのは、新静岡セノバに入居しているノジマにも立ち寄ったのですが、パソコン売り場でVAIOが全然推されていなかったこと。ノジマもせっかくVAIO(株)を買収したんだから、もうちょっと製品の面倒を見てやっても良いと思うのですが…。まあ、もうしばらく時間がかかるのかも知れません。まだVAIO SX14-Rの実物は見たことがないのですが、この調子だとゴールデンウィーク前後のソニーストア名古屋まで会えないかも知れません。
それはともかく、この日の店巡りでいちばん面白かったのは実は静岡市ではなく、浜松駅高架下のビックカメラ浜松店でした。
パソコン売り場に、2台並べて置かれたノートPCがそれ。写真の右にあるのがNECのLAVIE SOLで、左が富士通のFMV Note Cです。FMV Note Cについては、先日もちょっと触れているのですが、若年層、特に大学生をターゲットにして、社内の若手職員のプロジェクトが、実際に大学生の話を聞いたり自らの経験をフィードバックしたりしながら商品を企画したのだそうです。
実は、LAVIE SOLの方も非常に似たバックグラウンドを持っている商品。こちらは、YouTubeで実際に若者たちが商品を企画するプロジェクトが放送されていたのだそうで、これまたターゲットは主に大学生です。ちょうど「Z世代」と呼ばれる、様々なデジタル技術が存在することが当たり前の世界で育ってきた若者たちのど真ん中ということになりますね。
面白いと感じたのは、それぞれ相手のことは意識せずに企画していたと思われるのに、出来上がってきた商品が驚くほどあらゆる面でよく似ていること。特に、角に丸みがある平板状で、外部インターフェースも最小限にしたスッキリした外観に、淡い色合いの微妙な差で塗り分けたデザインは、実にそっくりです。ただ、新しい感覚とは思わず、むしろ妙に既視感はありますね。ハッキリ言えば、どことなくMacBookっぽいな…と思います。大学だと「Windows縛り」されてしまうことが多そうですし、Macの方がカッコいいのになぁ…という層の受け皿にはなれるかも知れません。
スペック的にも非常に似通っています。ほぼA4判用紙サイズのフットプリントで13.3 型・1920×1200ピクセルの画面を持ち、CPUは世代こそ違うもののどちらもUシリーズの低消費電力のモノが選ばれ、丸1日以上動けるくらいのバッテリーが搭載されています。見たところ、計算能力にはあまりこだわらず、軽さも大事だけどお値段とのバランスを取ってほどほどに、という印象。そして、バッテリーのスタミナは短期的にも、長期的にも結構重視しているのかな、と感じます。大学生なら丸1日バッテリーで動いてほしいし、最初に買うものを4年間は使い続けたいですよね…高いお買いものですし。
ともかく、両者が隣り合わせで店頭に並んでいるのを見て、「同じようなプロセス(過程)で商品を企画すると、やっぱり似たような製品(成果)が出来上がるんだなぁ」と、妙に感心したところです。ただ、間違いなく言えるのは、私のパソコン選びとはあまり相容れないところが多そうなこと。もっとハイスペックなのを買っておいた方がいいんじゃないかなぁ…なんて言うと、彼らからは「老害」とか言われそうです。
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