新しいスマートフォン・Pixel 8を片手に、確定申告に臨みます。去年までは、e-Taxの認証にはマイナンバーカードの物理認証を要求されましたが、今年からスマートフォンに読み込んだ電子証明書を使えるようになりました。これで、手元にはマイナンバーカードすら要らず、ホントにスマホだけで確定申告ができるようになった…はずだったのですが…。
去年は、ふるさと納税や医療費控除のためのデータをe-Taxに読み込むために、「マイナポータル連携」の作業が結構面倒だったのですが、今年は全て設定済なので、既にe-Taxからこれらの情報が参照できる状態になっています。また、手続きの中で妻の医療費の情報もマイナポータルから取得できるように、代理人の設定を済ませましたから、あとは指示どおりに進めていくだけです。



マイナポータル連携の中で、家族分(被代理人(=マイナポータルでは委任者))の情報を取得するか訊かれるので、「取得する」を選択して進むと、「控除証明書等の取得」画面で妻の医療費の情報も表示されます。チェックマークを入れたままにして進めば、金額まで含めたデータが読み込まれます。



その後は基本的に画面の情報が正しいか確認しながら、「次へ」ボタンを押していくだけだったのですが、源泉徴収票のところで目を疑う事態に遭遇しました。「源泉徴収時所得税減税控除済額」「控除外額」という2つの空欄があります。
令和6年は特別税額控除、いわゆる「定額減税」が行われ、私は妻と娘の分も含めた3名分、90,000 円が所得税として天引きされずに手元に残りました。年明けに職場からもらった源泉徴収票にも、「控除済額90,000 円、控除外額0 円」という記載がちゃんとあります。それが何故連携されていないんだ?というのは実に不可解なのですが、この定額減税は令和6年限りの措置(のはず)だったので、面倒なシステム化は見送って、最低限で済ませたのかも知れません。
その後、定額減税の対象にした扶養対象者の確認があって、ようやく還付額が確定しました。去年よりもふるさと納税の寄付額が少ないにもかかわらず、還付額が増えています。おそらく医療費控除のおかげですね。



しかし、最後の最後になってもうひとつ、強烈な衝撃を受ける事態が待っていました。還付金の受け取り方法に、マイナポータルでも指定している「公金受取口座」への振込を選択したのですが、「マイナンバーの入力が必要」とのメッセージが。こんなの、去年あったか?と記憶をたぐってみましたが、どうしても思い出せません。だいたい、マイナンバーカードで認証しているのにもかかわらず、こんな理不尽な要求をされていたのなら、去年の記事にその旨は絶対に書き残しているはずですし…。
しかも、エラーメッセージには「申告される方ご本人のマイナンバー」と書かれているのに、入力画面に行くと妻と娘の分まで3人分の入力画面が。おそらく、これも定額減税の処理をテキトーに後付けして、マイナンバーのやりとりに手抜きしたせいだと思います。思いっきり不満ですが、入力しないと先に進めないので、仕方なくマイナンバーカードを取り出して、借りてきて、数字を入力。ようやく、e-Taxの送信までたどり着くことができました。あとはひと月もあれば、還付金が振り込まれるはずです。
それにしても、1年限りの時限措置で、どうして「定額減税」なんて面倒くさい仕組みを選択したのでしょうか。これなら、以前の「定額給付金」(さらに前はこんな感じでしたね)の方がまだずっとマシです。アタマの悪いのは、いったい誰なんだ?
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